『残る家族の生活が守れる範囲の葬儀を行うのが基本』

この部分は非常に大事です。
特に仏式葬儀の場合、葬儀社費用だけでなく、宗教者への布施額が
非常に高額で、あんしんサポートでは葬儀費用より菩提寺布施額の
ほうが高くなるのが殆どです。 

我々がどんなに企業努力して料金を抑えても、寺が50万円、60
万円と持っていくのですから、正直なところ納得できません。
されど寺に墓がある家庭は、菩提寺を使うしかありません。
また忌明法要5万円、新盆3万円、一年忌法要等々、三回忌の2年
後までは、これでもかというほど費用が掛かります。
不思議なのは、それだけの布施を取っておきながら、祭壇の生花、
果物、菓子類を持って来いという。 それ・・・誰が食べるの?
だから、あんしん館での法要は会場費5.000円+税だけです。

更に墓の墓誌彫り、納骨には石屋さんに5万円~6万円も掛るし、
法要の度になぜか食事をして、返礼品を用意するのが、日本の年忌
法要なのです(墓誌彫り納骨は2.5万円+税で行っています)

もっと言うと、病院や施設への支払いも残っているのです。
故人の不動産があれば、全て自分で行っても登録免許税は掛かるし
自動車の手続きやら、独居者なら自宅退去費用も相当額掛ります。

それらの全てを事前に家族に伝える事で『無理をするな』と言って
いる根拠を理解して貰うのも我々の仕事の一部です。

『日本に住む誰もが死後費用の心配をせずに済む世の中を目指す』

本音は生前に掛かる医療費、施設費のほうが大事だと思いますが、
こればかりは金額が大き過ぎて、どうにかなる問題でありません。

2冊目の著書にも書きましたが・・・
仮に74才で認知症になり、施設に入所して84才で逝去したら、
10年間施設で暮らすことになる。
特養以外の施設は月に最低15万円以上掛かりますから、15万円
×12か月=180万円×10年間=1.800万円です。
でもこれは施設に支払うだけの金額、洋服や小遣い、更には医療費
など含めると1人3.000万円が必要です。 
夫婦なら6.000万円、他の家族の生活費とは別に掛かる費用です。

どう考えても圧倒的多数は無理・・・
だから事前相談に来た人達には「病気になったり、ボケちゃったら
諦めようよ・・・その代わり今を楽しく生きる為に金は使おう。
死後費用は火葬と遺骨供養まで10万円+税だから、それだけ用意
できたら、あとは自分の人生を楽しむ為に使うのはどう?」

突拍子もない発言ですが、これを聞いた老人達は結構納得するし、
死後費用の心配が無くなり、心の余裕と安心もされるようです。
死後費用や、配偶者死後の生活を心配しながら生きてる人は多い。
せめて、死後の心配だけはしなくて良い世の中にしませんか?

『2030年を見据えた支援内容をひとつ、ひとつ実現させる』

今、僕の中では、とりあえず上に書いた項目の充実が先決ですが、
全て完了しても、やるべき事が山積みで順番待ちしてます。
ひとつ、成し終えると次の課題が湧き出てくるものと知りました。
きっと、すべき事って尽きる事なく、終わりがないんだと思う。

これから成すべきは、いくつもの事を成し遂げねばなりません。
ただ今までと違い自分達だけではできない事ばかりです。
それに余り時間がありません。
資金さえあれば、すぐに出来る事も多いだけにジレンマはある。
されど、それが人生なんだと思って、少しづつ前に進むしかない。

それでも成すべき事の多くは明確です、発進準備さえ整えば目的に
向かって走り出せるし、今回は10年前のように理解できない人の
ほうが多い・・・なんて事は無いだろうと思う。

10年前、病院施設へのお迎えから始まり、火葬後の骨壺に納まる
までの全てを、国保から支給される葬祭費5万円だけで行いたいと
言った時『できるはずがない』と当然のように言った人達、或いは
『そんな事ができるなら大手がとっくにしてるだろう』とも言われ
ましたが『絶対に成し遂げてみせる』と意地を貫き通しました。

ところが3年後に実現すると世の中の対応は一気に変わりました。

新たな一歩を踏み出す者は、いつの世も変人扱いされてきました。
しかし、ほんの少し進むと変人扱いが、称賛さえされるのです。
変人でも、称賛でも、僕にとってはどうでも良いことです。
大切なのは無責任な周囲の評価でなく、利用する人達に知らせて、
心配せずに終幕までの人生を生きて貰うことです。

これからの未来予測をし、そこから導き出される必要な事を創造し
最短時間で実現し、必要な人達に利用してもらう事・・・
まずは『弱者を第一の対象とした終幕支援を完成させること』です。

数回に渡って書いてきましたが、ひとつだけ要素が抜けています。
その仕事をする僕や千明についてです。
この部分だけは非常に単純明快で、一点の曇りすらありません。

『普通に食えれば良いんじゃねぇ』・・・・これだけです。



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