新たな年を迎え気分一新・・・と言いたいところですが、わずか
数時間しか経っておらず、なんも変わっていません。
我々の仕事は、この辺りがメリハリの無さですね。
それでも大晦日は年に一度の包丁を持って、毎年恒例のおせちは
武井家、千明家2件分をしっかり作りました。
毎年、里芋椎茸の煮物(花人参・サヤエンドウ付)、栗きんとん、
筍の煮物、こんにゃく煮付、きんぴらは、材料代と製作費込みの
1万円で、うちの奥さんに作って貰います。
それ以外の全食材で今年は39.000円でした。
5年前に初めて2件分を作った時は確か総額2万円ほどでしたか
ら、年々高額になっています。
但し豪華ではなく食べる人数が増え作る量が増えています。
とはいえ、この5年間で豊かになったなぁ・・と思います。
設立当初からみれば、考えられないほど豊かになりました。
設立から9年目にして、完全休養はたった一日と相変わらず休み
もありませんし、寝不足にもなるし、体調が悪くても休めずに、
酒も飲めませんが、その分豊かになれたのかもしれません。
ブログを書いてるって事は、まだ事務所にいるって事です。
これから家に帰って午前3時過ぎ家族5人で初詣に行きます。
この時間帯だけは人が少なく、並ぶこともなく、すんなり初詣を
して200円の甘酒を飲んで帰るのが慣例です。
自宅に戻ると一旦寝て、元旦駅伝がスタートする時間に起きて、
我が家の正月が始まります。
あとは搬送が入って来なければ・・・です。
元旦の午前3時過ぎ、自宅を出発して5分後に搬送依頼が入った
こともあるし、元旦、2日と立て続けもあるし、元旦には5人の
安置があった年もありました。
今年はどうなるか分かりませんが、それが僕らの仕事ですから、
会員さんからの依頼が入れば、戦闘モードに切り替えです。
正月に搬送があろうが、無かろうが、年間を通して見ればどっち
でも大差はありません。
小さな事に一喜一憂することなく、大志を抱き我が道を進み続け
れば必ずや、我が目標に到達するはず・・・
その根拠たるは我が道は大衆の求める道なり、大衆の求める道、
これすなわち王道なり、ゆえに必ずや実現できる道なり・・・
昨年末、いつも健康体の千明が体調を崩しました。
僕自身も疲れが取れるまでの時間が長くなり、肝機能と血糖値は
相変わらずですから、人はいつまでも若くは無いんだよ。
自分だけは別なんて無いんだよと、これから進む方法は、今まで
進んだ10年とは違うと天に諭されているのかもしれません。
今までは2030年に向けて先を読み、成すべきことのみ考え、
可能なものから、ひとつ、ひとつ、着実に実現させてきた10年
間でしたが、これからの10年間は、そこに『我々の年齢ですべ
き事、できる事』と付け加えた発想が必要になるはずですから、
今までより考える項目が増えるだけでなく、自分達で達成できる
ことより他力を必要とする事が多くなるはずです。
まずは13年後の2030年から遡り、2020年~25年が、
ひとつの目安となるでしょう。
葬儀支援から始まったNPOあんしんサポートですが、これから
老人の終幕支援(特に独居老人)への転換期に入るでしょう。
また全国全県で意を同じくする人との連携も、本気で考える時が
近い将来訪れることになるでしょうし、そう成らねば全国全県で
同じ恩恵を受けられません。 地域格差があってはなりません。
誰もが知る葬儀社の形から、新たな進化、形態変化を求められる
時がすぐそこに迫っているはずです。
前回のブログに『歴史が教えてくれています』と書きましたが、
ある程度の年数生きた人なら、社会変化は誰でも知っています。
先見性とは『現状を正確に把握して、それが数年後、10年後に
どうなるかを考えれば、ある程度の予測は誰でもできます』
僕自身が行った先見の中で簡単な実例を挙げてみます。
団塊の世代と呼ばれる昭和20年前後~昭和25年前後生まれ
の人が多いのは誰でも知っていますね。
・僕は昭和29年生まれで、35才で美容室も開業しました。
・僕が35才の時、団塊の世代は44才~39才です。
・当時の美容界は女子高生がトレンドを握ると言われました
・ゆえに圧倒的多数の美容室は女子高生を追いかけました。
・しかし僕は団塊の世代を第一ターゲットにしました。
・中年以降になれば白髪が生えてくるはずです
・高度経済成長の中で育った、おしゃれな人達が白髪のままで
過ごすとは思えません
・さらに当時はフェミニン・パオンなど自宅で染める人が多く、
美容室でヘアカラーをする人は月に数人程度でした。
・ならばとヘアカラーとシャンプーブロー2.800円としました
(当時美容室ヘアカラーは4.500円~6.000円が主流でした)
フェミニンが800円で販売しており、カットブローの料金が
2.000円でしたから、単純に足した料金設定です
・それから5年後、地域ではダントツでカラーの多い美容室と
なり、27年経ち経営は僕の手から離れた今も、ヘアカラー
では強い美容室だろうと思います
いかがでしょうか? 決して難しい事を考えてはいません。
》一番人の多い年代を狙うのは、商売の王道です。
》年を取れば白髪が生えるのは、誰でも知っている事です
》女性なら染めたいと思うのは、誰でも分かるでしょ?
》どうせ自宅で染める人が多く、月に数人なら広告宣伝として
ヘアカラーを利用しても店の体勢に影響はありません
結果として繁盛店になるのですから、先見性とは決して難しい
ことではないのです。
次回は『歴史が教えてくれています』を実例で確認です。
現在2017年1月1日午前0時47分です。
今から帰って、初詣まで少し休みます。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります