2016年12月31日、今年の最後を締め括るブログです。
設立から8年間で『何故ここまで来れたか』の過去を振り返り、
節目となるであろう2030年に向かって2017年以降の早い
段階で『来年以降すべきこと』を綴っておきたいと思います。

昨日は現在行っている事を書きましたが、現在も大多数の葬儀社
では葬儀はしますが、その先にある、納骨墓誌彫り、散骨、永代
供養墓まで自社施行できる葬儀社は極わずかです。

宗教者に於いても、散骨場に於いても、永代供養墓に於いても、
圧倒的低料金を実現し、更には祭壇に飾る灯篭類、菓子盛、など
全ての飾り物は他社では購入しなければ寂しい祭壇になります。
しかし、あんしん館式場には全て揃っていると書きました。

あんしんサポート家族葬パックは169.000円と229.000円です。
搬送から骨壺に納まるまで追加不要の内容です。
勿論、湯かん納棺儀は、1時間以上の時間を掛け家族の温もりの
中で故人を送れ、施主花なども全て揃った料金です。






これだけでも相当安いはずですが、祭壇飾りも含め写真の全てが
揃った料金なのです。 供物類だけでも10万円以上節約できて
葬儀は豪華な祭壇です。

(灯篭類、菓子盛、造花はレンタルに付き自宅持ち帰りできません)

(写真は229.000円家族葬パックの祭壇です)

祭壇ひとつをとっても、高品質で低料金と書いている理由が少し
分かって頂けるでしょう。
事前相談の内容から始まり、葬儀の期間中、葬儀後に至るまで、
例を挙げれば、いくつでも書けるのが、あんしんサポートです。
でも・・・自慢話を書きたい訳ではありません。

なぜ普通の葬儀社が考えもしない事を次々に思いついたか? 
なぜ思いついた事が次々に実現してこれたか?ということです。

それは『僕が全くの素人だったから』だと思います。

葬儀屋の知り合いもなく、友人もなく、さして葬儀の経験もない
依頼する人達と同じだったからこそ出来たとしか思えません。

過去にはスーパー業界、美容材料卸、美容室経営などしてきて、
最も利益率が高いのは美容ですが、手仕事の為、生産性は決して
良いとは言えません。 一方物販はたった一人で一日100万円
売ることも可能ですが、利益率は極端に下がります。

一般の業界では利益率と生産性のバランスが取れているのです。
しかし葬儀業界は違います。 利益率より利益高が異常に高いし
消費者が無知であり、人の嫌がる仕事的感覚もある為、霊感商法
まがいの営業が通用するのも、利益を増長させる要因です。

簡単に言うと、一般業界で生きてきた僕には、あり得ない世界、
理解できない世界だったということです。
一般葬儀を1件施行すると2か月食えるなど有り得ません。
たった数日働けば2か月食える仕事・・・

特殊な技術や知識のいる仕事でも無いのに、何で超高額なの?
と思う反面、商売と考えれば、全く問題もありません。
ホテルの宿泊でも、料理でも、財布でも、あり得ない程高額品は
いくらでもあるからです。

一泊3万円のホテルもあれば3千円のホテルもある。
一人前3万円の料理もあれば、380円の弁当もある。
一個6万円の財布もあれば、500円の財布もある。
しかし当時の葬儀は、何処でも似たような料金設定でした。
問題は選択肢が無いことです。

良く言うように『2千円以上のランチしかない世界』でした。
ポケットに千円しか無ければランチできないって事です。
「はぁ? なんでやねん」と誰でも当たり前に思うでしょう。

これが消費者の感覚ですから、消費者の感覚で葬儀を設定したら
当時は『5万円火葬支援パック』に辿り着きました。
群馬は国保から葬祭費が5万円支給されるからです。
極端に言えば一銭も無くても焼骨になれ・・・安心して死ねる。

利益感覚についても、1か月で20日や25日働いて食っている
のが世間の大多数の人達ですから、同じように働けば良い・・・
当時は1日1件の葬儀をすれば良いと考えていました。
現実は直葬だけなら年間365施行だとしても、可能な件数だと
言い切れますが、家族葬、一般葬もそこそこの件数絡んでくると
2人では無理です。

ならば増員すれば良いのでは・・・
当初、僕もそう考えましたが、増員数と同じ比率で施行数が増え
れば問題ありませんが、どう計算しても葬儀料金を値上げせざる
を得なくなる計算になるのです。

あんしんサポートの身体を大きくするか、弱者の土俵に立つかで
暫く悩みましたが、初志貫徹し弱者支援を優先としました。

なら群馬県の弱者だけ良ければ良いのか!?
という課題が立ち塞がりますが、そうではありません。
その時点で身体を大きくしていくと、小さいから出来ていた事も
出来なくなるし、弱者支援すべき内容が中途半端のままになる。

ならば2030年までに何ができるようになっているべきか!?
小さい身体のままで仕上げるべきだと考えました。

たった2人から始まった小さな事業でも、これだけの事ができる
なら自分達でも出来るはずと考える人が、全国全県で立ち上がる
ほうが、地域性のある葬儀には適していると考えました。

葬儀は必ず一度だけは全国民が経験することだからです。
また小さな身体のほうが倒産の確立も減るし、その仕事を担って
きた人達が年老いても次世代、次世代へと繋ぎ易いからです。

現状には存在しませんが、小さな事業の集合体が最善だと思う。
例えるなら『城の石垣状態』です。
ひとつ、ひとつの石は形も大きさも異なるが故、より強固になり
何百年もの間、天守閣を始めとした城を支えてきたのです。

その共同体を支え、動かす為には適材適所の人材が必要です。
また事業体とは現行の葬儀社とは限りません。

全ては業界人で無いから、一般社会では非常識に近い葬儀業界の
常識を受入れる事が出来なかったからの結果です。

きっと葬儀業界で育った人は、僕のする事ひとつひとつが、時に
目からウロコだったり、はっ? なんでやねん? と思うことが
多々あるはずです。 全て納得する事はできないでしょう。

今から10年近く前、長年業界で生きてきた葬儀屋の人、返礼品
卸屋さん、花屋さん、宗教者に至るまで25年後、2030年の
世の中予想を話し、墓の問題、老人破産の問題、貧しい人がより
貧しくなる世の中になるのだから、葬儀も変わる必要があるし、
変わらざるを得ないはず・・と周囲の人達に話していました。

その場は黙って聞いていましたが、あれから10年近く経った今
その話しを聞いた人達の中から「武井さんが言ってた時代になり
つつあるのが分かるから言うけど、正直な所この人何を言ってる
んだ?? わけわかんねぇ・・・と思って聞いてた」と何人もの
人に言われました。

常識は時代の変化に合わせて、どんどん変わります。
え~っ そうかなぁ? と言う人もいるでしょうが、分かり易い
例えなら、日本人は『ちょんまげ』や『日本髪』で生活していた
のは歴史で習いましたよね。 でも今変わった人以外いません。

戦争時『鬼畜米英』と言ってましたが『同盟信頼』と言ってるし
国民の命は『九牛の一毛より軽い』と言われた戦時中から、今は
『人の命は地球より重い』とまで言われるほど変化します。

どんな業界も初めは業界人が引っ張りますが、最終的には消費者
自身が求めるものを業界が埋めていくのが流れです。
葬儀だからと特別ではありません。
底辺が増える世の中になるなら、その人達が求める葬儀の形態が
いつか主流となるのです。 歴史がそれを教えてくれてます。

何年経っても、何十年経っても消費者目線、家族目線で居続けて、
弱者の土俵に立ち続けられる自分でありたいと思う。

『来年以降すべきこと』
本当はこちらのほうが大切なのですが、これまたいつものように
長くなりましたので、簡潔に書いて締めたいと思います。

2030年をピークに、我々が向かう世の中とは・・・
① 年金は減り続けます
② 医療費と介護施設費用は安くなりません
③ 施設は人手不足で全館埋まりません
④ 医師が不足し退院させられる人が増えます
⑤ 自宅療養、自宅逝去が増えますが、医師不足で警察介入率増
⑥ 施設に入るには一人3千万円が必要となります(10年間)
  家族の生活とは別にです
⑦ 老人破産は当たり前に起こる時代
⑧ 生活保護が増えすぎる為、改定か引き下げをされます
⑨ 独居老人は増え続け1000万人を超えます

これでもまだ葬儀は、こうあるべき、こうするのが葬儀と過去の
慣習に拘わり続けられますか?
これが大多数の消費者の人達に訴えたいことです。

あんしんサポートは何をどうしていくか・・・
今までしたきた事は、寺などが多少関わってくれましたが、基本
自分達だけでどうにでもなる問題でした。
その最大の理由は『人が亡くなった後の事』だけ考えれば済んだ
からです。 しかし、これから考えるべきは今までと違います。

『心身元気な時から、死後の一切を考え決めておけるシステム』

これが、これからすべき事です。
最大の課題であり難題は、自分達だけでできない事です。
個人的な感覚では5年後にはある程度完成しておく必要がある。

・・・と最後の最後はとてつもなく難しい問題を提起しました。
されど、今行っている事の大半も、今から10年前は大多数の人の
意識には全く無かったことなのです。

あんしんサポートは独自の道を、開拓しながら進んできました。
僕が仕事をしている限り、今の道を切り拓いて行くでしょう。
しかし62才の齢を迎え、あと何年牽引車ができるか分らない。
半年でも、一年でも早く、全国の全県で弱者支援が本当にできる
人達が立ち上がってくれる事を願います。

あんしんサポートの超低料金設定でも、普通に食える収入だけで
なく、年々会員数は増え続け、より安定するし、12月のように
数件断っても経営に支障はないし、嫌な仕事は断れば良い。

葬儀社は人の痛みに付け込んで儲ける仕事にあらず・・・
人の役にたち、人に感謝され、傲慢で嫌な人の仕事は断れば良い
、そして正々堂々と胸を張って生きられる仕事である・・・
と証明する為にも、あんしんサポートは動いてきました。

10年後、どんな自分でいるか、どんな会社になっているかは、
僕も含め全て経営者である・・・あなた次第です!

今年一年間ありがとうございました。
2017年が、皆さんにとって良き一年であります事を願って
今年最後のブログを締めさせていただきます。

「よいお年を、お迎えください」 あんしんサポート 武井


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