現在日時、12月22日午前11時、千明は時間があれば本日中に
散骨に行っておきたい焼骨を粉骨にする機械音が響いてます。
今朝事務所に来ると、千明から午前10時に事前相談があります
との報告を受け、事前相談も千明が行いましたが出発までの間に
ブログを書いておこうと思います。
昨日ブログで書いたように『こんなとこ』呼ばわりをされてまで
依頼を受ける気はありませんが、と同時に何が『こんなとこ』と
言わせるのだろう?と思うのも事実です。
・料金体系があまりに安いからか
・あんしん館が特別豪華な造りではないからか
・我々と話した時の印象か・・・etc
明確な回答が不明だけに考え出せばきりがありません。
こんな事があった翌日くらいまでは、何となくモヤモヤした感が
あるのも確かですが、昨日は朝一からバタバタすると思っていた
通りの現実でしたから、モヤモヤを感じている暇もありません。
朝一で2人の方を前橋斎場に霊柩搬送するのですが、そのあとは
車で30分の隣接市斎場に霊柩車で午前10時20分に到着予定
ですから、1人目を午前9時15分、すぐに戻って30分までに
2人目を到着させないと、40分に斎場を出てあんしん館に戻り
棺を積んで50分に出発できません。
朝一2人で斎場に向かい後は千明に任せて、あんしん館に戻って
2人目の方は僕が担当する形で、何とか予定通り隣接市に向かう
ことができました。 朝一の2家族は拾骨に付き添う事はできま
せんでしたが、斎場の各担当者の方々にお願いしました。
前橋斎場の担当者の方々とは、いつも顔を合わせている事もある
でしょうが、快く引き受けてくましたし、その家族と午後会った
のですが、何事もなく親切に接してくれたそうです。
隣接市に到着すると、前日が友引だった事もあり、千明はすぐに
手続きに向かい、僕は最後のお別れに立ち合います。
今回の焼骨は散骨の為、拾骨まで待機することになります。
6人の家族がお別れをし火葬炉に入ると、待合所まで案内をして
死亡届書のコピーを渡したり、集金したり、年金や葬祭費支給の
ことなど30分ほど話す。
その途中で本人が入会手続きに来た時に撮影した写真を見た家族
から「こんな良い顔してる写真はない」と聞かされると、もしか
したらこの写真が事務所のパソコンに入っているかもしれない。
入っていたらメールで送るよ・・・という事になった。
故人であるお母さんの事から始まり、いつの間にか葬儀に対する
考え方、現状の葬儀への疑問などが家族から出てきた。
そこで、あんしんサポートの考え方やしてきた事、これから取り
組まねば成らない課題などの話をする。
どうせ拾骨までは待たねばならない・・・残り1時間はある。
時間の余裕もあり、ひとつ、ひとつを話して行くと、家族からは
「ひとつ、ひとつ、聞くこと全てが、その通りですよと納得する
事ばかりで母親が死の直前まで、私が死んだら前橋に連絡をする
んだと何度も繰り返してたのが分かる気がします」
「葬儀はこうしなければ成らないみたいな決まりがあると思って
たし、その反面なんでだよと、なんか納得できませんでしたけど
今日聞かせて頂いた話は目からウロコでした」
「この先、我々のような家族が増えるから、大変だと思いますが、
間違いなく庶民の味方ですから、身体に気を付けてずっと続けて
ください。 自分の心もスッキリしました」
一緒に座って聞いていた家族もずっと頷いておられました。
昨日の今日だから尚更でしょうが、僕の心も癒されました。
答えの出ない『こんなとこ』と言わせる理由を考えるより、こう
して心から納得してくれる家族のほうを向き続ければいい。
「助かりました」「ありがとうございました」と感謝してくれる
家族のほうが圧倒的多数だという現実と向き合えば良い・・・
そう思わせてくれた家族でもありました。
午後12時30分、斎場を出発すると朝一の2番目に霊柩搬送を
した家族に電話を入れます。
「これから1時間後に墓に到着できる予定です」
即日納骨をする家族でしたが、家にも帰らず、どこかの女性の所
に住み、一切の金も入れずで子供達にも見放されるほど好き勝手
してきたご主人のようですが、最後だけは看てあげたようです。
公営墓地に到着すると次男も来てくれていました。
納骨後、少し話すと駄目夫への愚痴と「本当に助かりました」と
という安堵と感謝の言葉でした。
うちでは利用者の半数近くがくちにする「本当に助かりました」
ですが、一般的な葬儀社で絶対に言われることのない言葉だし、
葬儀社の人間に家族はあんな笑顔をしてくれません。
と千明は言い切ります。
昨日のような人もいますが、我々の真意がストレートに伝わる人
だっている・・・いや、そのほうが多い。
我々が歩んできた10年近くの道のり、決して誤ってはいない。
ゴールは全く見えないけど『歩みたるは王道なり』改めて自覚を
したり、より強く自信を持てる結果となった2日間でした。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります