いい恰好しいにも感じそうだし、結構暗い話しなので普段は
書かないことですが、年末なのと後を受け継ぐ人達への創業
者メーセージも含め本音を書きます。

僕のブログを続けて読んで頂くと分るというか、感じられる
方も多いでしょうが、見ようによっては非常に我がままだと
思う人は沢山いるはずです。

例えば・・・
・上から目線の嫌な人の依頼は受けない
・非会員さん以外の依頼は受けない
葬儀を1件でも多く受けたいと、病院、施設など何度も通い、
費用も掛けているのが一般的な葬儀社ですから、こんな感覚、
普通の葬儀社ではあり得ないことでしょう。

依頼を受けない、受けられないを解決するのは簡単です。
人を増やせば良いだけのことです。
僕と相性の悪い人もいれば、千明と相性の悪い人もいる訳で
増員すればするだけ、あらゆる人に対応できるのは明白です。
でもあえてしていません・・・その理由が本音の部分です。

言葉は悪いですが、僕は底辺で生活する人達を見ています。
底辺とは生活保護の人達ではありません。
生活保護を受けず、生活保護の人達より苦しい生活をしてる
人達はいくらでもいる・・・それが底辺の人達です。

ぶっちゃけ、15万円もあれば全国何処でも直葬ならできる
時代にはなってきたでしょう。 
10万円あればできる地域だって相当数に増えたでしょう。
葬儀料金の低下は少なからず貢献してきたと自負してます。

葬儀社も「うちなら10万円で出来る」と安さを全面に出し
ていますが、10万円が出せない家族はいくらでもいます。

お金の無い人達に共通するのは、世間との接触が少ない事で
世話をしてくれる人も少ないし、行政に対しても強くは言え
ない人のほうが多い・・・

設立当初から言ってるけど、焼骨にするまでは行政が責任を
持って行えば良いだけの事なのに、行政はやらない。
なら8万円もあれば火葬はできるのだから月に数百円づつ、
10年間集めれば良いし、10年未満は差額徴収すれば良い
だけの事なのに・・・それもしない。

だから69.000円直葬だけは、どうしても継続したいのです。
継続する為の条件として・・・
増員すれば人件費が掛り69.000円パックは不可能です。
夜中、早朝問わず逝去の一報は入りますが、それも含めて仕
事の全てを2人でするしかありません。
葬儀だけでなく、パンフレットの作成、散骨、納骨、墓誌彫
りの拓本採り、掃除、経理、等々・・・の全てです。
故に限界以上の依頼は受けられないのです。

心身全てを全力投球して行っているのが本音です。
でも、一般葬儀社と同じ感覚で依頼しようとする人もいます。
葬儀社は儲かっていると思っているのでしょう。
69.000円パックなら、全部儲かっても69.000円、搬送して
安置して、ドライアイスを当て、手続きして、白布棺と骨壺
そして霊柩車と人件費まで含めて69.000円ですから、利益が
あると思うほうが不思議ですが・・・

その状況で好き勝手言われたら対応などできません。
それが入会拒否をしている最大要因です。

今年1年間も100数十件の葬儀をしてきましたが、不思議な
のは我々自身が『良かった』と感じるのは、大きな葬儀では
なく、家族葬でもなく「助けてください」と言われ「助かり
ました」と言われる69.000円の葬儀が圧倒的なのです。

現状の年金も含め、この先を見通せば、貧しい人達はさらに
貧しくなるしかないのは明らかです。

69.000円パックの需要は確実に年々上昇するでしょう。
そうそう、以前のブログで9月15日で対前年比の施行数を
超えたが、売上は減っていると書いたのを覚えてますか?
その理由が明白になったでしょう。

大きな葬儀、一般葬儀をあまり受けたくない最大の要因は、
自分達の感覚を引き上げたくないからです。

例えば、Aパック葬儀をすると1.5万円の利益だとします。
だけどBパック葬儀は10万円、Cパック葬儀は30万円の
利益なら、Cパック葬儀のほうを勧めたくなるでしょう。
と同時にAパック葬儀は馬鹿らしくなっても当然です。

これは生活水準と似ています。
10万円で生活していた人が、50万円の生活に変わり長年
生活した後、10万円の生活に戻るのは大変です。

69.000円葬儀依頼でも・・・ってゆーか69.000円の直葬を
する家族だからこそ、我々が家族目線を失ってはならない。

これが嫌々ではありましたが、あんしんサポートという葬儀
支援を行うNPOを立ち上げた初志であり、貫徹しなければ
元々葬儀の仕事をしたいと思ってた訳でなく、自分の会社を
人にあげてまで葬儀を仕事にした意味がないのです。

この先、消費税の引き上げが最大ポイントになるはずです。
あとは、食えるだけの施行数をする体力と気力でしょう。

あ、そうだ1つ言っておきますが、あんしんサポートを利用
した家族からの紹介第一位は料金ではないのです。
『親切で親身になって、温かい葬儀をしてくれるから・・』
これが第一位で、料金はその後に出て来る言葉です。

正直なところ、2人で9年間してきちゃったからさ・・・
人が入って来ても、同じように動けないのもあるんです。
これは息子の時に強く感じた事、、、僕の失敗ですね。
どちらか1人になった時点なら比較的スムースに行きます。

これだもん普通の葬儀社と話が合うはずがありません。
ただ単価は低いけど、施行数は充分あるし、急増するはずで
すから、依頼が無くて困ってる葬儀社なら転換もありだね。
但し、現状で依頼が無いのは、利用者から無用の葬儀社だと
言われてるのと一緒だから、自分が変わるほうが先ですね。
安かろう、悪かろうが通用する時代ではありません。


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