年末にきて事前相談をされる方は、余命の短い家族を抱えている
方が多いような気がします。
年末年始がその日になるかも・・・の心配があるんですね。

数日続いている事前相談と予約電話ですが、12月だけは他の月
ほど待たせず、合間を縫って早めの相談をしています。
これも忙しくなる要因のひとつです。

本日10時、事前相談に来られたのはお婆さんでした。
本人は離婚して1人、弟さんがいて独身だそうですから、傍から
見れば老夫婦のようでしょう。

その弟さんが糖尿病で血圧が200あったり、低血糖になったりと
最近調子が悪く、いつどうなるか心配なようです。
近所の知り合いが、それを聞いて相談してみると良いと紹介した
のが、あんしんサポートで以前親戚が葬儀をしたそうです。

姉弟の2人で借家暮らし、生活費の一部生活保護を受けているの
だそうですが、住所を聞くと一般の借家のようです。

「一般より公営住宅のほうが色々が便利じゃないの?」

「そうなんですけど、娘が保証人になってくれないから・・・」

意味が分からず、事情を聞くと・・・
娘が二人いたけど、自分の面倒を看てくれた長女は46才で逝去
され、外車に乗り、不動産も沢山持ってる次女夫婦は、初め保証
人になると言ってたそうですが、ご主人が駄目だと言ったらしく
「生活保護なんてみっともない」と言われるのだそうです。

この話し・・・いかがですか? 理解できますか?

自分の母親が生活保護を申請する状態にあるにも関わらず、全く
支援するわけでなく、保証人にもならず、みっともないと言う。
どんな親子関係だとしても、理解できない娘の感覚です。

聞いてるだけで腹が立ってきます。
どんな親子関係か分りませんが、自分を産んでくれた人が生活に
困って申請するのに、少しは面倒を看る感覚にならないものか?
みっともないと悪たれを言う前に、あんた達夫婦が面倒みれば、
みっともないと思わず済むだろうが!?

親子関係、家族関係が希薄になっているのは分りますが、本当に
困ったら助け合うのが親子、兄妹姉妹だと思う僕が古いのか?


年老いた自分の親が人の世話になりながら、行政の世話を受け

ながら日々生活しているのに、自分は裕福な環境で普通に生活

していられる神経が普通じゃない・・・とても理解はできません。


急激な経済成長と、急激な民主主義への変貌による副作用のよう
なものなのでしょうね。
自由の履き違え、個人主義の履き違え、、なんでしょうね。
この娘、、将来自分の子供にどんな扱いをされるのでしょう。

と、これで終われば、薄情な日本人であり、日本の終わりのよう
な感じさえしますが、温情のある日本人もちゃんといます。

我々が葬儀をする方の中には、社協、包括センター、行政等から
会ったこともない叔父や叔母の終幕が近いと、突然知らされる人、
対象者の甥御さんや姪後さんもいるのです。
普通に考えれば「そんな人知りません」で済む話ですが、会った
ことはないけど叔父や叔母なら、最後くらいは看てあげたいと、
葬儀費用を出す人もいるのです。

そんな時は我々のほうが「直葬で充分」と費用は抑えます。
国保に入っていれば葬祭費5万円が支給されますが、火葬と遺骨
供養が揃った『ぱっく60』でも108.000円ですから実質
6万円は足りません・・・こんな人達を見ると、できる事は極力
協力してあげたいと思います。

自分の親でも知らんぷりできる人もいれば、知らない叔父叔母の
葬儀費用を出す人もいる・・・この違いってなんなのでしょう。

結論として僕が言いたいのは・・・
・親の面倒も看ず、何もしてくれない子供なら縁を切れば良い
・繋がっているだけで腹の立つことのほうが多いはず
・世間を見渡せば、良いひとや親身になってくれる人はいる
・突っ張らず、見栄を張らず、素直になれば助けてくれる


辛い時、苦しい時はお互い様の精神で助け合える。

そんな日本人の持つ心は・・・伝え、受け継いでいきたい・・・


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