前々回ブログを書いてる時に連絡が入った方で、自宅で亡くなり
警察に連れて行かれたのは、29才の男性でしたが、突然の逝去
だった為か家族も承諾したようで司法解剖が入りました。
昨日夕方、所轄の警察署までお迎えに行きました。
検視台に寝かされ、身体と頭部はサラシが巻いてあります。
紙おむつはしていますが、他は裸です。
いつもなら納体袋ごと納棺して搬送するのですが、今回はご遺体
だけを搬送シートに移し、納棺して搬送してきました。
前日の夜、お父さんが相談に来てくれた時、旅支度はできるので
すか? と聞かれましたので、こう答えました。
司法解剖は頭蓋骨も切り離すし、腹部は縦に大きく開口するのと
手術の縫合ほど丁寧でない為、ご遺体によっては血液の混じった
ピンク色の体液が染み出てくることもあるし、出ないこともある。
今回がどちらの状況になるかは分りません。
話しを聞いている限り、納棺状態でなく、出来れば布団の上での
湯かんをしてあげたいと思いますから、それを可能にするような
方法で5日午前を迎えようと思います。 それで宜しいですか?
お父さんは「それで結構です。宜しくお願いします」との事。
あんしん館個室に入ると、身体の部分はいつものようにドライア
イスを当て、サラシが巻いてある頭部は、ドライアイスを半分に
して綿花で包んだ物を4個放射状に当てました。
凍結させる事で体液が染み出るのを防げる可能性もあるからです。
顏はうっ血している部分と、アザのような部分、血液が固まった
ような部分もあります。 一晩様子を見て対処をする事にした。
一晩明けて、両親揃って来館され現状のご遺体と対面します。
11時頃に親族等が来るというので、死化粧をしましょうか?と
訊ねると、お願いしたいというので化粧をします。
『僕から言い出した事ですから死化粧は無料です』
手前味噌ですが、さすが美容師に化粧を教えた技量は、いまなお
衰えてないな・・・と心の中で自画自賛しちゃうのでした。
ほんのりピンクの化粧をした故人は、寝ているようで穏やかです。
今は納棺状態ですが、明日の朝は布団での湯かんを行う為、次の
作業を行います。
・頭部、身体部からの体液漏れが無いことを確認
・棺台に布団と保温シートの上に、搬送シート毎ご遺体を移動
・LLサイズの浴衣を着せる
・室温は抑えめにして、湯かん納棺の儀を慎重に行う
・身体、頭部が凍結されていれば、湯かんの1時間程度は大丈夫
以上がすんなりいった場合の流れです。
息子が親の自分達より先に逝く・・・
親としては、いたたまれない心境でしょう。
せめて両親が温かく送れたと思えるような、旅支度の湯かん納棺
の儀、そしてお別れの儀にしてあげたいものです。
・・・と、ここまで書いてフッと思った。
僕も良く使うが温かく送るとは・・・
これをすれば温かく送れるとかでなく、何かするのは結果論で、
残る家族の気持ちや、心を考えて行った結果についてくるのが、
家族で『温かく送れた』と感じる『心』なのかもしれません。
警察に連れて行かれたのは、29才の男性でしたが、突然の逝去
だった為か家族も承諾したようで司法解剖が入りました。
昨日夕方、所轄の警察署までお迎えに行きました。
検視台に寝かされ、身体と頭部はサラシが巻いてあります。
紙おむつはしていますが、他は裸です。
いつもなら納体袋ごと納棺して搬送するのですが、今回はご遺体
だけを搬送シートに移し、納棺して搬送してきました。
前日の夜、お父さんが相談に来てくれた時、旅支度はできるので
すか? と聞かれましたので、こう答えました。
司法解剖は頭蓋骨も切り離すし、腹部は縦に大きく開口するのと
手術の縫合ほど丁寧でない為、ご遺体によっては血液の混じった
ピンク色の体液が染み出てくることもあるし、出ないこともある。
今回がどちらの状況になるかは分りません。
話しを聞いている限り、納棺状態でなく、出来れば布団の上での
湯かんをしてあげたいと思いますから、それを可能にするような
方法で5日午前を迎えようと思います。 それで宜しいですか?
お父さんは「それで結構です。宜しくお願いします」との事。
あんしん館個室に入ると、身体の部分はいつものようにドライア
イスを当て、サラシが巻いてある頭部は、ドライアイスを半分に
して綿花で包んだ物を4個放射状に当てました。
凍結させる事で体液が染み出るのを防げる可能性もあるからです。
顏はうっ血している部分と、アザのような部分、血液が固まった
ような部分もあります。 一晩様子を見て対処をする事にした。
一晩明けて、両親揃って来館され現状のご遺体と対面します。
11時頃に親族等が来るというので、死化粧をしましょうか?と
訊ねると、お願いしたいというので化粧をします。
『僕から言い出した事ですから死化粧は無料です』
手前味噌ですが、さすが美容師に化粧を教えた技量は、いまなお
衰えてないな・・・と心の中で自画自賛しちゃうのでした。
ほんのりピンクの化粧をした故人は、寝ているようで穏やかです。
今は納棺状態ですが、明日の朝は布団での湯かんを行う為、次の
作業を行います。
・頭部、身体部からの体液漏れが無いことを確認
・棺台に布団と保温シートの上に、搬送シート毎ご遺体を移動
・LLサイズの浴衣を着せる
・室温は抑えめにして、湯かん納棺の儀を慎重に行う
・身体、頭部が凍結されていれば、湯かんの1時間程度は大丈夫
以上がすんなりいった場合の流れです。
息子が親の自分達より先に逝く・・・
親としては、いたたまれない心境でしょう。
せめて両親が温かく送れたと思えるような、旅支度の湯かん納棺
の儀、そしてお別れの儀にしてあげたいものです。
・・・と、ここまで書いてフッと思った。
僕も良く使うが温かく送るとは・・・
これをすれば温かく送れるとかでなく、何かするのは結果論で、
残る家族の気持ちや、心を考えて行った結果についてくるのが、
家族で『温かく送れた』と感じる『心』なのかもしれません。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります