前橋、高崎、伊勢崎では経験ありませんが、少し離れた比較的
小さな市の病院でたまに経験するのが、夜中の搬送で病院まで
迎えに行き、病室から出る際、千明に死亡診断書の確認をして
貰おうとすると「診断書は明日の朝にならないと出ません」と
当然のように言う病院があることです。
「診断書を携帯しないと遺体は運べないですが・・・」
「あ、そうですか、この辺はそれで問題ないですけど」
「は? この辺でも、どの辺でも法律で決まっている事です」
「あ、そうですか・・・でも朝にならないと出せないんです」
結局、朝になって家族が貰いに行く事になります。
今までに何度か経験しましたが「朝にならないと」の意味が、
全く理解できません。 多分誰でも理解できないでしょう。
この言葉を聞くと思う『誰が死亡診断したのですか?』
死亡診断は医師か歯科医師しかできませんから、死亡診断をする
のは当然医師で担当医がいたはずです。
その医師が診断書に診断結果を書いて、病院住所を書き、自署
すれば済むことだし、死亡診断した結果は直後にカルテ記入し
ておくのではないでしょうか? なのに・・・なぜ朝なの??
病院以外、自宅等での逝去なら理解できますが・・・
もしかして死亡診断してるのは医師ではないの?と思われても
仕方が無いと思うのですが・・・
また病院が遺体搬送の法律を知らないのが不自然です。
葬儀を控えた家族は色々大変な時なのに、自分達の都合だけ優先
し、患者家族に対する配慮の欠如感覚に問題を感じます。
そういえば・・・
最近は減ってきましたが、以前は搬送に行くと「家族の誰かが
付き添ってください」と当たり前のように言う看護師や医師は
結構いました。
家族がご遺体に付き添っていく・・・
確かにこれもありだし、何となく耳触りの良い言葉です。
しかし、うちはもっと重視している事があります。
それは家族が事故を起さず、あんしん館まで来てくれる事が第一
第二は病院に車を置いて帰ると、翌日が面倒なことです。
大きな病院だと朝は入庫渋滞もあるからです。
そこで
「ご遺体は我々が運びますから心配は要りません。 出来れば、
病院に車を残さず、1台の車に2人以上乗ったほうが落ち着いて
安全に到着できるしね」
「ご安置はしておきますから、慌てず、申請者の認印を持って、
あんしん館まで来てください」と我々だけの搬送が殆どです。
これなら家族が到着する頃には、安置も済んでいるし、同乗した
家族だけが1人で待合室で待つこともありません。
車内で葬儀について家族だけの話もできますからね。
建前より実利を選択しているだけの事です。
当時の病院は家族が同乗するのが、法律で決まっているとものと
思っていたのかもしれません。
決まっているのは死亡診断書の携帯です。
診断書を携帯すれば家族が自家用車で運んでも問題ありません。
死亡診断書の話しが出たついでに、診断書の注意事項を書いて
おきますから、もしもの時は少し注意してみてください。
1 行政に届けた名前が嫌で『通称名』を使用している方注意
過去に1人だけいました。 当然役所は受け付けません。
2 医師署名欄に氏名の横版を押した場合、捺印が必要です。
医師自署の場合、捺印は無くても問題ありません
3 癌が原因で亡くなった場合でも、心不全、肺炎などの死因が
書かれる事は普通にあります。 癌保険に加入しているなら
癌の文字を入れて貰いましょう
他にも以前書きましたが
『死亡届の提出できる行政が決まっている事』
『死亡届申請者になれる人の決まり』
『死亡診断書のコピーは必須』
『診断書は5千円~7千円程度ですが、警察が入り検案書と
名前が変更すると2万円~10万円も掛かる事』
良くあるのが・・・故人の本籍が分らないことです。
現在免許証に記載されている本籍はチップ内です。
当然読めませから、家族全員の本籍は調べておきましょう。
そうそう、忌引届を会社に提出する際、死亡診断書の右側
部分のコピーでも構わないと思いますが、半分だけコピーを
するより行政が発行した『火葬証明書の』コピーが簡単です。
コピーすると『COPY』の文字が出たとしても問題ありません。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります