とにかく良く聞かれる質問のひとつです。
殆どの場合、何かしてから数年後になって言われますが、その
聞き方が結構笑えます。
聞いてくる殆どは『何で分った』『どうしてそう思った』等で
『何で』『何故』『どうして』と聞いてこられます。
先見性ではビルゲイツ、孫正義のような超越した人は別として、
我々のような凡人は誰にでも備わっているもので、質問をして
来られた言葉『何で』『何故』『どうして』が基本だからです。
何で、どうして、と聞いている部分を、現時点で分っている、
明らかな近未来に当てはめているだけです。
誰でも子供の頃から当たり前にしている事の延長です。
小遣いを貰うと、一日いくらと計算しながら使った人は多いで
しょうし、買いたい物があると何日か我慢をして買う・・・
正月前になると、誰からいくら貰えるか試算しませんでした?
これが未来予測の第一歩です。
ところが、お年玉を貰う予定の叔父さんが、病気で入院したと
分れば『その分減るかも予想』をするし、亡くなれば絶対減る
のは確実・・・これが次のステップです。
しかし買いたい物が高額な場合、予定していたお年玉が減った
差額をどうしたら埋まるか考えたり、もう少し安い物に変更を
すべきかと考えるのが次のステップです。
どうせ買うなら、初めから考えていた物にしようと決まれば、
差額を埋める手段『小遣いの節約』『アルバイトで稼ぐ』等の
方法を考え実行する・・・これが答えです。
いかがですか?
誰でも経験し、誰にでも分ることでしょ?
その根底にあるのが『何故、なぜ、どうして』の考え方です。
あんしんサポート事業の中でも、最も分り易い一例としては、
『散骨場の自社所有と永代供養墓の自社所有』があります。
1. 少子化と核家族化は誰もが周知している現実です
2. 墓は購入した訳でなく、永代使用権ですから墓守不在なら
返却する決まりになっており、墓閉じが増えるのも当然の
事として分ります。
3. では墓が無くなった人達、後を見てくれる人の無い人達は
遺骨をどうすべきかと考える
4. 墓を当然と考えてきた日本人は、最も抵抗の無い永代供養
墓で供養して欲しいと思うのが自然なはずです。
5. しかし永代供養墓を所有する寺は、一体50万円、150万円、
安くても33万円(33回忌が永代供養だからです)と言う。
6. 年金だけの生活で余裕の無い人達にとっては高額なのです。
7. そこで年会費や、管理費の要らない『散骨』が急浮上する
(当時あんしんサポートの5万円が最安値でした)
8. しかし彼岸や盆が来ると手を合せる場所が欲しくなる
9. だけど撒いた海の場所まで行くには数万円~数十万円掛る
10.だから無料で33回忌まで入れる永代供養墓を建立した
11.無料にする為、建立先寺と交渉した訳ですが、まず住職の
人柄が良い事と、こんな風に言いました。
・寺の無縁墓前に空いてた場所を無償で貸して欲しい
・1000名預かれる永代供養墓を建てる
・檀家にはならないけど、家族が年忌法要をする時は読経等を
お願いするのだから檀家が増えたようなもんでしょ
・また寺が一時的に預かる遺骨は、永代供養墓の棚にご安置を
して貰って構いません(今も10体くらいは入っています)
・お互い様と思える条件を提示したということです
まとめ
・様々なメディア等から近未来の起こる現実を知る
・その結果、出てくる問題や課題を推測する
・その対策案を考え実現する
・更なる課題が発生すれば迅速に対処する
そして、根底にあるのは、言い方は悪いかもしれませんが、
底辺にいる人達からの目線で全てを考え続けることです。
普通葬儀社は当然『売り手』側ですが『買い手』側目線で見る
ことが出来れば、葬儀社には見えず、利用者なら見える部分が
見えてくるようになり、それをひとつ、ひとつ形にしていくと
言えば、何となく理解して頂けるでしょう。
と、ここまで書いたら、隣接市の警察署へのお迎え電話です。
67才独居者の孤独死・・・死後一週間ほど経過してるらしい。
ということで今回はここまでですが、分る人には何となく分って
貰えたでしょうから、この話しはこれで完了します。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります