今回から少し会員さんを対象にして書いてみます。
パンフレットには書けないけど、手元にパンフレットを置き
ながら読んだり、見たりすれば納得できると思います。

また新しい懸垂幕が出来上がってきますが、パンフレットに
して全会員さんに配布するのは少し先になると思います。
そこで・・・
『1374. あんしん館道路沿いに張る懸垂幕データ完成 』の
ブログに貼ってあるので確認してください。

《 葬儀内容と料金の設定について 》

葬儀の設定で利用者にとってベストなのは、最もシンプルな
基本があって、個々で必要な項目を追加できるものです。

しかし99%の葬儀社では取り入れていません。 
理由は・・・『単価が下がるからです』

例えばキリスト教の中には、魂への拘りはありますが、肉体
とか葬儀や遺骨に対しさして拘りはなく、死後は火葬だけを
して貰えれば良いと考える方々もいます。
会員さんからのクチコミでしょうか、あんしんサポートへの
入会を希望して来館されます。
その理由を聞くと、他の葬儀社では、あれも、これも言われ
たり、火葬パックでも不要な項目が沢山あると言います。

この部分は結構大事、宗教感覚だけでなく、人生の中で否応
なく襲ってくるアクシデントの上でも大事な要素です。

日本の葬儀は圧倒的多数が仏式ですから、位牌、白装束など
仏式に必要な項目が入っていたり、なぜか遺影写真も入って
いますが、火葬場は遺影や位牌など何も無くても、全く問題
ありませんし、最近は四切サイズの遺影を自宅鴨居に掛ける
事も少なくなり、家族葬では2Lサイズに変更して欲しいと
希望する家族も増えています。

なら直葬で最低限必要な項目とはなんでしょう。

『搬送(寝台車、搬送シート、枕、顔当等が必要)』
・施設、病院等からご遺体を専用車で連れて帰る事です
・医師の記入した死亡診断書の携帯が義務です

『安置(安置所、保冷剤又は冷蔵庫、棺)』
・諸事情で自宅に戻れない方は多く、安価な安置施設必須
・納棺状態で安置、布団で安置のいずれかとなります
・安置の際、遺体の腐敗を防止する保冷剤等必要です

『死亡診断書届出(火葬許可証の発行をして貰う為です)』
・故人の本籍、死亡地、申請者の居住地に提出できます
・申請者にも決まりがあり、6親等内親族、最近増えている
 のが入籍してない内縁の人ですが、何年も同居している方
 なら申請者になれるので問題ありません
・独居で身寄りが無い時は、施設長や住宅管理者で可能です
・火葬許可は事前に火葬予約をし行政に届ければ発行される
・申請人は死亡届出書に記入と捺印が必要(スタンプ不可)

『霊柩搬送(納棺した状態で予約した火葬場に搬送)』
・法律ではありませんが、多くの火葬場はフタ付の棺で搬入
 するよう決められています
・そして火葬後の焼骨を入れる骨壺(普通箱付です)

以上が最低限必要な行程で、必要な物や項目とは以下です。

寝台車・搬送シート類・安置所・保冷剤・棺一式・届出一式
・霊柩車・骨壺一式・全行程の人件費と消費税です。
以上が最低限必要な項目や物でこれ以上省けません。

だから最低限必要な物を、最低の品質で揃えるのが最低料金
って事になりますが、僕は同意できません。
料金を抑える事は大切ですが、家族に後悔の念が湧いてくる
ような葬儀品では、あとで後悔の種に成りかねないからでも
あるし、温かく送れたと思えない要因に成りかねない。
基準は誰が見ても違和感の無い物を使用する事です。

さらに上で述べたキリスト教等では不要でも、圧倒的多数が
必要とする線香具等は初めからセットしてある事、安置室を
利用した場合、必ず安置日数や時間設定があります。
パックに設定された安置なら問題の無い保冷剤も必須です。

一見安そうに見えても、保冷剤が無い、霊柩車が無い等々、
追加必須パックは必要な項目を追加して始めて使えるわけで
すから、しっかり別途とうたってなかったり、小さな文字で
書いてあるのは『誤魔化しパック』でしかありません。

・・・書いてみると思ったより長くなりそうです。 今回は
次の部分だけにして、以降は次回にまわします。^_^;

では、あんしんサポートで最安料金であり、最もシンプルな
設定の『69.000円直葬パック』を分析してみます。

》僕の写真のある面の右下に群馬県の地図があり、ピンクと
 グリーンの地域が69.000円+税だけで可能な地域で、
 ホワイト地域へのお迎えや、火葬の場合の追加料金も地図
 の左側に明示されています。

》地域別の加算はありますが、霊柩車(寝台車)の距離加算
 更に夜間、深夜、早朝の時間帯加算は一切ありません。

・寝台車(シルバーのワンBOXトヨタノアを使用)
 普通の車に見え病院で患者さんに嫌な思いをさせない為

・搬送シート一式(安定枕付・顔当・白布団)
 安定枕とは故人の頭がスッポリ入り安定します
 布団は病院内の移動で患者さんに見えないよう掛ける

・安置所(基本はあんしん館の安置)
 あんしん館には個室、納棺安置室、式場があります
 納棺時は『末期の水』をとって『線香類』をご用意します

・ドライアイス(2.5kg×各パック安置日数の必要数)
 季節関係なくパック安置設定48時間は問題ない量です
 夏場の個室はエアコン最低温度18℃で24時間運転
 状況により、納棺状態で専用冷蔵庫でご安置します

・棺一式(山型フタ付白布棺6尺)
 現行で最も一般的な棺(昔の平棺は違和感があります)

・死亡診断書届出と予約(届出可能地域の役所、火葬場)
 届出可能な役所に代行します
 死亡診断書コピー2部作成(保険・忌引休暇等に必要)
 
・霊柩車(火葬場に棺を積んでいく車)
 黒クラウン洋型霊柩車仕様を使用

・骨壺一式(白7寸骨壺・銀貼箱付)

以上が直葬69.000円+税のパック内容詳細です。
線香類等の多くの家族が希望する物はセットしてあります。
線香具以外、省ける物は設定してありません。

群馬県の場合、前橋を始めとした5市など街場は全て火葬は
無料でしてくれますので69.000+税が総額です。

《 直葬69.000円を設定した理由 》

法人設立前は、単純に国保からの葬祭費5万円(群馬県)で
火葬出来れば貯金ゼロでも死ねると考えたからでした。
その前提は少額年金だけで生活している老人であり、その中
でも独居老人の為に・・・と考えていました。

この感覚はいまでも同じですが、葬儀依頼を受け続け8年が
過ぎた今、必要なのは老人だけではないと知らされました。

・大黒柱が突然の逝去、子供を抱えた家族
・家族や本人が病気で費用は掛かり収入の少ない家庭
・生活保護申請できないけど余裕の無い人達は沢山います

消費税の引き上げで5万円直葬は出来なくなり、一時的には
89.000円の設定をしましたが、人生の中でどん底の時に
葬儀をしなければならない事もあるのです。
そんな時は、何より料金が一番となるでしょう。

お金が無い時ほど心細く、余裕のある時は「これ省ける?」
と普通に聞ける事も聞けなくなるものです。

それと、あんしんサポートの基本理念は
『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶
対に無理をしてはいけません』と書いてあります。

69000円+税が無理のない金額とは言い切れませんが、
品質を下げず、追加も要らず、今あんしんサポートで出来る
限界の料金設定なのです。

ただ、もう少し高くても良いから布団で安置してあげたい。
ご飯と団子くらいは等々、家族毎に使える予算も違うし希望
される内容も異なります。 だから直葬だけで7種も設定を
したのが手元の直葬パック一覧パンフレットです。
(ホームページ7種の選べる直葬クリックで見られます)

しかし最近、利用した家族から似たような言葉を何度となく
聞かされるパックがありました。

次回その辺りのことを書いてみます。


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