3連休の前橋は秋を満喫できるような天気でしたが、土日月
3日間とも法要が入り、相変わらず明け方に起される。

我々は休みもなく2日に1度のいつもと変わらぬ施行ペース
という3日間も含め、10月10日が終わろうとしてます。

変わったのは、朝晩が冷えてきたのを実感、さすがの僕でも
半袖から長袖のポロシャツに替えました。

今日は渋川市の病院から前橋あんしん館に搬送し、死亡届と
火葬は高崎市の為、市役所までの移動中に出た会話・・・

「なぁ 最近は訳ありの葬儀多い気がしない?」

「訳ありですか?」

「うん、お金の無い家族が家庭事情話すじゃん、それと結婚
してない同居生活の老人とかさぁ、みんな葬儀社の人に色々
家庭事情って話すの? 前はどうだった?」

「世間話し程度はするけど、家庭事情は話さないですよね」

「じゃあ、なんでうちの会員さんは色々話すわけ?」

「代表だからですよ・・・」

「ん? どういうこと??」

「事前相談で色々話すじゃないですか、だから親戚には言え
なくても代表なら話せるし、相談に乗って貰えると思うから
でしょうね。 だから時々夫婦間の相談をする人もいるじゃ
ないですか、話し易い雰囲気なんでしょうね」と笑う・・・

分ったような、分らんような話しをしながら高崎の市役所に
行き休日受付を済ませると、前橋に戻る途中で電話が入る。
電話を切った千明が電話内容を説明した最後に「お願いする
時は、また電話させて貰いますと言ってましたから、相談の
前に電話をくれると思います」と言った・・・

「ん? それって亡くなってるんじゃない?」

「そうかなぁ」と千明・・・

あんしん館まで戻って、各自所要をしている所へ再度電話が
入ったようで「さきほど電話をくれた対象者は亡くなってる
そうで、すぐに相談に来ると言ってました」とのことです。

小学生と中学生の子供がいる30代の娘さんが、突然死をし
警察が入り病院でMRI等撮影したが分らず、解剖して原因
究明すると言う家族でした。

色々聞いて僕が勧めたのは、特別対応する『ばっく60』です
突然母親を亡くした子供達への対応、これから子供達に掛る
費用は半端ではありません。 今は少しでも出費を抑えて、
先々の予定を家族全員で決めるのが無難と話す。

子供達の事を中心に、してはいけない事、すぐすべき事など
話したあと、家族だけで送ったほうが無難な気がすると伝え
ると、母親も同じように考えていたようで、世間よりまずは
子供達と家族の生活を優先する方向で話しました。

解剖が終わるのは明日の午後でしょうから、まずは自分達の
心を落ち着けて、子供達抜きで子供達について話合い、ある
程度の目安がついたら、子供達も含め全員で話す。
その時、ああしろ、こうしろでなく、子供達の意見を尊重し
一緒に相談していく姿勢が大事と伝える。

その後も色々話したが、葬儀より家族の今後についてを話す
時間のほうが圧倒的に長かった・・・

何度も頭を下げて帰る家族を見送ると千明が言う・・・

「家族が家庭事情まで色々話しをするのは、話したくなる人
なんでしょうね。 相談したくなる人なんですよ。 だから
訳ありが多いように感じるんでしょうね」だそうです。

知らなきゃどうって事ありませんが、知っちゃったものは、
できるだけの事をしてあげたいと思うのが普通でしょ・・・

そう言えば、早朝に搬送した申請者の方も、一緒に来られた
方と一緒に帰ってから、すぐに引き返して、遺言の事だとか
法務局の事など色々聞いていました。

「葬儀屋さんなのに、生活相談所みたいだよなぁ」とつぶやく

僕に「ほんと、そうですよねぇ」と千明も同じ感覚のようです。


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