昨日は朝からお墓の相談で現地に赴き、前日の粉骨を済ませ
ると昼前、散骨と納骨に出発しました。
疲れた身体で半分山道の150kmを走るのは結構しんどい、
千明は助手席で走行中の半分以上コックリしていましたが、
初めに電話を受ける訳で、僕以上に寝不足で当然なのです。
2人とも頭はボーッとしたり、フワフワした状態でしたし、
30日に1人遺骨を持って来るのですが・・・
4名の散骨と1名の納骨を完了、報告を待つ家族を思うと、
少しでも早く納まる所に納まるほうが安心できますからね。
今月は3回走ったことになります。
今朝起きて、ようやく疲れがとれてきた感じはしていますが
まだ時々フワーとする感じがあります。
いよいよ無理の利かない年代になったようだと実感・・・
さて、本日の本題に入ります。
数件の葬儀経営者の方々が、各々地元で葬儀支援をしたい。
そのお手伝いをして欲しいと依頼され、僕でできるならと、
引き受けることにしました。
初めに言っておきますが、お手伝いをする気になったのは、
依頼した葬儀社の為でなく、各地にいる老人を中心に弱者と
呼ばれる人達の為だということです。
では、どんな疑問が出てるくると想定できるか? ですが・・
1.料金体系の違いについて
2.本当に考え方は同じなのか?について・・・です。
他にも疑問は出てくるでしょうが、この2点だけは間違いな
く出てくるでしょうから、後出しジャンケンにならない為に
前もって書いておきます。
1.料金体系の違いについて
多分、依頼された葬儀経営者の方々も料金体系については、
どうするのか?と思っておられるでしょうが、料金の統一を
勧める気など全くありません。 その理由は・・・
》現行料金の地域差が大きい
群馬県で直葬10万円と、うたっても誰も驚きはしません。
高いとは言われませんが、安いとも思われないでしょう。
また直葬(火葬だけの葬儀)は決して珍しくもありません。
ところが隣の長野県軽井沢地区は、直葬を引き受けてくれる
葬儀社が無いと、住民から問い合わせがありました。
軽井沢の現実は分りませんが、今も一般葬儀が主流で家族葬
とか直葬がようやく始まった地域もあるはずです。
料金も同様、相当金額の差があるはずです。
ようするに各地域の現状より好転する事が最優先なのです。
将来的には、より安価で、より高品質な葬儀へと進化すると
思いますが、まずは利用者にとって現状より良くなる事が、
第一と考えるからです。
また料金の高い、安いの判断は利用者が決めるものであり、
・内容の割りに高額料金 → 利用者の減る設定
・内容相当の料金 → 当たり前に思われる設定
・内容と比べて低料金 → 高評価を得られる設定
と料金とは内容や価値観に対して高低が決まるものです。
その判断は各々経営者自身がすべき事だと思うからです。
自分の行う葬儀の価値観が、利用者の思う以上に良いもので
あれば高評価を受けるし、お粗末であれば低評価を受ける。
また事業(商売)を短期的に繁盛させるのは、ちょっとした
ツキや運があれば叶いますが、5年、10年と永続的に繁栄
させるのは決して簡単ではありません。
皆さんの地域でも一時だけ花火を上げて、いつの間にか消え
去っていく人達はいくらでもいるでしょう。
25年間、四半世紀以上続けば事業として合格と考えます。
また設立から5年が最初の壁、次は10年継続ですが、この
時点で対前年比で10%以上伸びていれば超優良事業であり
地域の消費者にとって必要と認識されている事業だと言える
のではないでしょうか。 また対前年比と同じは低下です。
そして10年後どんな現実を迎えるかの判断は、残念ながら
経営者でなく利用者が決めるのです。
だからこそ、一時の虚像繁栄に奢らず、地に足を付けた事業
感覚は経営者自身で養うしかないからです。
2.本当に考え方は同じなのか?について
結論から言えば、僕と同じものを持っている人には、今まで
一人も会ったことはありません。 当然考え方は違います。
もっ言えば根底はかなり違うと感じます。
今回の経営者の方々も、ご自分で僕と同じような考え方とか
思いがあると言っておられる訳ですから「そうなんだぁ」と
思うだけのことです。
僕にとって個々の経営者が何をどう考えるかは、さして問題
ではありません。 僕が逆の立場なら大きなお世話だと思う
でしょうから、僕からその点に関知する気はありません。
駄目なら淘汰されたり、依頼数が減るのです。
あんしんサポート設立前、何軒もの葬儀社周りをして話しを
聞かせて貰うと『駄目だこりゃ』と思う葬儀社のほうが多く
希に『おっ!ここは伸びるだろうな』と思わせてくれた葬儀
社もあるのですが、利用者からの評判が良くなり、利用者が
増えると欲を出し、借金して設備投資・・・
その結果、依頼数増が停止・・・なんて事もあるのです。
これも全て経営者自身の責任、過信でしかありません。
繁盛も、閑古鳥も、倒産も、その全ては自分の中にあると、
経営者は知らなければなりません。 だから自分で決める。
僕が経営者の人に何かを言うとすれば、その思考が経営する
上で邪魔になると思えた時でしょう。
典型的なのが『出来ない理由を述べる人』何ひとつ良い事は
ありません。 自分で『できない』と潜在能力に植え付けて
いるのですから出来なくて当然の事をしているだけです。
そんな時は遠慮なく指摘するはずです。
その結果として、葬儀支援が出来なくなったり、葬儀支援と
言いながら暴利を得て私腹優先では、地域の弱者を始めとし
た消費者にとってメリットも無く困るからです。
これでお分かりでしょうか・・・
最初に書いたように、僕が助けたいのは葬儀社でなく消費者
であり、その中でも老人や弱者と呼ばれる人達を主体とした
消費者への葬儀支援の為なのです。
もっと言えば、僕から得られるものは得たいと、利用しよう
とする人でも、その結果が地域の葬儀支援になっているなら
当面はそれで良いと思っているのです。
また折角お手伝いするなら、初めは1~10まで全てを学ぶ
必要があったとしても、できるだけ早い段階で自分自身での
最適な判断ができる資質を備えて欲しいと思うからです。
きっと本気で葬儀支援をすれば、何をすべきかを利用者から
教えられるでしょうし、そのうち同地域で競合者が現れるで
しょうから、その度に、より利用者寄りの支援になれば良い
とも思っています。 また利用者から心配されるでしょう。
何の心配? ですか・・・それは利用者(会員・お客様)が、
『経営者の身体、健康を気遣ってくれるでしょう』
『経営ができるのか・・・との心配もしてくれるでしょう』
そして、その葬儀社の存在が無くなる事だけは避けて欲しい
多少料金が上がっても良いから・・・とも言われます。
個々の経営者に、もしその時が来たら、何をどうすべきかも
自然に思い描けるはすです。
僕が葬儀に大切だと思うのは、個々の家族に最善の葬儀だと
思って貰える『担当者』であることです。
マニュアルをマスターする事でなく、個々に事情の違う依頼
される家族に『今』『何を』提案アドバイスすへきか適切な
判断が出来なければ将来はありません。
また、後に続こうとする、自社だけなく他地域の経営者にも
経営者自身の経験を、伝え繋いでくれたなら・・・いつかは
『全国全県で同じ内容の葬儀支援を受けられる時が来る』と
考えるからです。
改めて読むと、我ながら偉そうな! とも思うし、凄い能力の
持主のようにも思えますが、そうではありません。
僕と千明で運営しているNPOあんしんサポートの葬儀支援は
『最も優しい方法』でもあり『究極』でもあります。
次回は、その辺りを書き記してみます。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります