僕のブログは時々、誰に向けて書いてるの? 葬儀屋さん?
と思える内容があると思います。
前回ブログは、その典型ともいえる内容でした。
読んで『その通り』だと自分の進む道は正道だと、より強い
自信が湧いてくる方もおられるでしょうし、より不安が強く
なる経営者の方もおられるはずです。
読んで『何を偉そうな事を言ってるんだ!』と腹が立つ経営
者、大きなお世話だと思う人もおられるでしょう。
なのに、何でわざわざ気分を害すような内容を時々書くか?
結論から言えば『全国の消費者、弱者家族の為』です。
今年の春だったと思う、今年の1月、2月は多くの葬儀社が
暇だと言っているのに、うちは忙しいと書きました。
その後、5月から対前年比と似たような推移があり、やっぱ
暇なのかもなと思っていましたが、今日現在で昨年12月末
の施行数を超えたのです。 まだ3か月半もあるのにです。
手前味噌ですが、対前年比としたら充分過ぎるくらいです。
但し、何度も書いているように売り上げは減っています。
でも、それは意図的に行っているからに過ぎません。
相談に来る家族の多くは紹介です。
それも、うちで葬儀をした家族に「相談してみろ」と言われ
やってくるのです。 そう、、余裕がないのです。
だから無理をさせない、時に叱咤しても家族葬から直葬に
なるのはいつもの事です。
それを葬儀社の人間が言うから説得力があるのです。
普通の葬儀社なら真逆のことを言うのは分ってるからです。
『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、
だから絶対に無理をしてはいけません』
あんしんサポートの基本理念ですが、これを相談者に言える
葬儀社がどれだけあるでしょうか?
無理をせずにできる葬儀パックが無ければ言えません。
直葬で15万円、20万円の葬儀社がこの言葉を言ったら
何を言ってるんだと思われても仕方ありません。
「A社なら20万円だけど、うちなら15万円ですよ」
こんな感覚の葬儀社が圧倒的だけど、この基準無意味です。
家族毎の財布事情で基準は異なるからです。
勿論、うちでも69.000+税、以下の葬儀はありませんから、
5万円の葬祭費が支給されても2.5万円ほど足りません。
でも今はこれが限界なのです。
利用する家族から時々「もう少し料金をあげても良いから、
身体を壊さないよう出来るだけ続けてください」と言われる。
こんな事を言われたら、言われるほど値上げなどできない。
あんしんサポートが伸び続けてる要因のひとつです。
しかし葬儀業界を見ると傾向と疑問が見えてくる。
《傾向》葬儀内容と経営内容の二極分化は進んでいる
・高級(個別)志向を強調し高額葬儀に走る葬儀社と低料金
葬儀社(低料金に見せかける葬儀社含む)
・施行数、経営内容が右肩上がりの葬儀社と、右肩下がり
《疑問》紹介業が無ければ下げられる料金
・正確に分りませんが、直葬18万円ほどの紹介業者が5万
円ほどの手数料を取ると聞いて驚きました。 もしそれが
本当なら手数料が無ければ13万円で可能だという事です
・なら13万円の料金設定が分岐ラインだろうと思うのは、
僕の感覚だけなのだろうか・・・それでも家族から見れば
決して安い訳ではないですが・・・
以前も書いた事はあるのですが、今回改めて書いてみます。
あんしんサポートを始める時、当時の理事さん達が設定した
料金は、僕の提示額の倍、、何故か全員10万円でした。
5万円を設定した僕には理由があります。
国保からの葬祭費5万円だけで直葬が可能になったら一銭も
無くても死ねるという安心感を持って生きられる。
しかし理事の意見は・・・
初めは無理せず10万円で行って、余裕ができたら少しづつ
下げればいいんじゃないの?
こんな風に考えた経営者もいるんじゃないでしょうか?
結果は二通りに分かれるはずです。
10万円設定で予想以上の依頼が入り、飯も食えて、利益も
出ている経営者の方に問いたい。
今の料金を下げる気になりますか?
99%はNOと言うはずです。 僕でも言うでしょう。
もう片方は10万円の設定をしたけど思ってたような依頼は
なく、飯は食えず、利益どころか火の車・・・
なぜ同じ料金設定で繁盛する葬儀社、閑古鳥の鳴く葬儀社が
あるのか!? その部分が分らない限り料金を下げても依頼
する家族は増えないはずです。
ハッキリ言えば、あんしんサポートは10万円でも利用者は
増えているはずです。 それをしないから急坂なのです。
葬儀で理解できなければ別の例えをします。
美容室や床屋で、1.000円カットなら下手でも行きますか?
300円のラーメンなら不味くても通いますか?
安かろう、悪かろうの葬儀も悪評しか残らないのです。
問題は『安かろう、悪かろう』を経営者自身が理解できて
ないこと、うちの内容、人、質、は良いと・・・自分だけが
思っている経営者が多いことです。
前職の経営者時代、ホテルの婚礼美粧を手掛けてましたが
普段から着物を着ない人が打掛姿の花嫁は苦しいものです。
なのに写真室に入ると窮屈な恰好のまま暫く立っている・・・
すると気分が悪くなってくる花嫁は沢山いました。
当然、撮影中止、中には着物を脱がす事もあるのです。
ところが写真室の撮影者は「折角綺麗に撮ってやろうと思って
いるから、着物を整えたり、直したりの時間が掛かって当然、
全く我慢がねぇ」と言うのです。
結論、もっと手早に直し、早くシャッターを切れない事が最大の
問題だと気づかない撮影者自身が癌なのです。
美容室でパーマを掛けたり、カラーをすると遠赤外線ランプ
などで加温しますが、薬剤の効果を促進させるからです。
ならパーマも掛けず、カラー剤も塗布しない髪に遠赤外線の
ランプで加温したら、どうなると思いますか?
ただ髪の毛を傷めるだけです。
この加温機の使用が『キャンペーン』や『広告宣伝』です。
広告宣伝が足りないから依頼がないと思っていませんか?
いいえ、葬儀そのものに問題があるからです。
『人』『考え方』『内容』『料金』・・・そして『心』です
同じ葬儀をするなら絶対A社だと自分の経営する葬儀社名を
くちにしてくれる・・・葬儀をした家族が黙っていられない
紹介したくなる(自慢したいのと同じ感覚です)葬儀にする
のが第一、それが出来なければ何をやっても無駄です。
料金はそのあとの話なんです。
20万円、30万円の直葬と比べても負けないことです。
建物で負けても、人間性、心、内容のトータルで勝てば良い。
・・・うむ、話しが終わらない。
明日葬儀の家族がいたり、片づけしたり、作業したりの中で
書いてたせいか、気がつけば10時50分になろうとしてる。
千明も作業が終わったようです。 今日はここまで・・・
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります