暇ではないけど、決して忙しい訳でなく、一日一件の葬儀と
事前相談と、時々散骨・・・それが9月の流れです。
とにかく、毎日のように電話で事前相談の予約が入るから、
時間が空いたら散骨に行き、時間が空けば相談を受ける。
朝一番の火葬に霊柩車搬送をし、火葬中に一件相談を受けて、
拾骨が済むと焼骨を預り粉骨しておく・・・
午後からでも時間が空けば散骨に行っておかないと、8月の
ように中々いけなくなる事もあるからと、毎日がバラエティ
ブックのようで、いつ何をしたのか覚えてないくらいです。
気がつけばもうすぐ半月になろうとしているのに驚く・・・
・・・・いよいよボケが始まったか!?と思うほどです。
9月の相談で特徴的なのが『老夫婦からの相談』です。
配偶者の終幕が近くなり、担当の医師から余命宣告をされて
安置は、、葬儀は、、お墓は、、と色々考え始めると不安ば
かりで寝つけない日々を過ごしている人も多い。
長年連れ添ってきた配偶者との、永遠の別れが迫っている。
仲良し夫婦なら、尚の事辛いだろうし、一人になったらどう
すれば良いのかも分らない・・考えられないのだろう。
何十年も寝起きをともにし、苦楽をともにし、喧嘩もしたが
支えてもくれた、笑顔にもしてくれた人・・・なのだろう。
そんな夫婦に限って、できるだけの事はしてあげたい・・・
そうくちにする人は多い・・・
その気持ちは痛いほど分る・・・
最後までしっかり送ってあげたい、ちゃんと送ってあげたい
後に残される配偶者の本音であり、優しさであり、先に逝く
配偶者への感謝の現れなのも分る・・・
話しをする中で何気なく、年金額を聞き出す。
その年金の半分は貰えなくなる現実のほうが気になる。
更に本人は元気なまま、入院も入所もせず突然終幕を迎える
とでも思っているのだろうか・・・
そんな心配をする僕の目の前で、旧態依然どころか、高額化
している葬儀をするのが供養であり、最後の思いやりである
と言った雰囲気で話しをする老人がとにかく多い。
一旦全てを話させた上で言う。
「もし逆の立場だとしたら、自分が亡くなった時、配偶者が
頑張って葬儀をしてくれたとする。 でも葬儀後になったら
生活すらままならないとしたら、葬儀をしてくれた事に満足
できますか? 残された配偶者の生活に支障があっても満足
しますか? そうして欲しいですか?」
大抵の場合『NO』と返ってくる。
でしょ? なら配偶者も同じ感覚ですよ。
ハッキリ言うと、もうすでに葬儀は始まっています。
まずは今できる事をしましょう。といくつか話しをする。
更に「大切なのは意味不明な読経でなく、自分や家族が温か
く送ってあげる事じゃないの?」と聞くと「その通り」だと
答える人が圧倒的多数なのです。
その上で、この家族とって最善のパックを勧める。
今日の事前相談者であるお爺ちゃんも、最初は家族葬で送る
のだと言ってましたが、話しを進めていくと全直葬パックの
中から『 №7』で良いかもしれないと変化してきました。
家族葬+宗教者=317.320円が182.520円と57%で納まる。
その差わずか135.000円足らずですが、年金生活者にとって
一か月分、もしくはそれ以上の金額なのです。
初対面からわずか1時間足らずの相談と入会でしたが、来た
時と帰る時は全く別人のようで、これで全て安心しましたと
感謝と信頼を身体全体でかもし出しながら帰られました。
「また単価下げちゃったよ」と笑って言う僕の言葉に「本当
ですね」とこれまた笑って答える千明、、
金銭的な利益は少ないくなったかもしれないが、それ以上に
大きな信頼を得たのは間違いない。
恰好を付けて言っている訳ではないのです。
お爺ちゃん自身の葬儀も確定、更に姪っ子の家の葬儀も確定
一緒に来ていた姪曰く「まだ予備軍は沢山いるので、これか
らも宜しくお願いします」と言って帰っていかれたのです。
この姪は2年前、偶然あんしんサポートを知り義母の葬儀を
された方なのです。
ちょっと見は儲けそこなったようにも見えますが、実際には
何回もの葬儀予約を得たようなものです。
狙ってやっている訳ではありませんが、本気で相談者を心配
すれば、その思いは伝わるものです。
うちに来る少し前、知り会いに頼まれて入会した大手葬儀社
でも見積りをして貰ったのだそうです。
その葬儀社での対応と、あんしんサポートの対応は真逆とも
言えるものだったようですから、今でも殆どの葬儀社は多分
『できるだけ売り付け葬儀』が主流なのでしょう。
だからこそ・・・
僕のような方法が心を打つ結果となってしまうのでしょう。
狙ってないだけにラッキーとしか言えませんが、それが現在
ならば、上手に立ち回れば感謝され、紹介が増え、依頼数も
増えるから、結果的には食える計算になるはずです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります