ようやく葬儀の疲れは取れてきましたが、葬儀期間に連絡を
くれた方で、急ぎでない方々の事前相談が続いています。
設立した年、一般葬でしたが、わずか3件の施行、6年間は
倍々ゲームで進み、その後も施行数は増加し続けてる現実を
再認識し、一番驚いているのが、うちの千明(ちぎら)です。
それを実現しているのが、毎日のように来館し事前相談する
家族の方々が増え続けているからでもあります。
かつては大手葬儀社の営業で、僕の話しを聞いてから、人を
騙しているような気がしてきたと言い・・・
その仕事が出来なくなったからと、僕に葬儀社設立を勧め、
千明の仕事を奪ってしまったようで申しわけなく思い、嫌々、
仕方なく始めたのが葬儀の仕事・・・
葬儀の『そ』の字も分らないど素人ゆえ、葬儀社、寺、更に
葬儀を出した経験のある人達100人以上に話しを聞いて、
そこから何をすべきかを導きだし、ひとつ、ひとつの事柄を
一歩、一歩実現しながら9年目を迎えることが出来た。
10年前から言っている事は全く変わってない。
だけど最近は、相談に来られる人達ばかりでなく、葬儀社の
人からも先見性、創造力、を評価されるケースが増えた。
その部分でも一番驚いているのは千明なんだと思う。
先日、業者さんとの話しの中「最初の頃はさぁ、武井さんの
話しを聞いていると、この人何言ってるんだか・・素人さん
だから業界の事が分らないんだろうって思ってたけど、今に
なってみると、言ってた通りの世の中になってきたもんね」
続いて千明も「そうなんですよ。最初は私も同じように思っ
てたけど、代表は自分で言ってた事をひとつ、ひとつ、実現
していくし、利用者からの評価も高いし、私なんか考えてる
間もなく走っていくから、後を付いていくだけで必至です」
過去にも何度となくあった場面ですが、才能自慢をしたい訳
ではなく、一連の視点を見て欲しいと思います。
千明も業者さんも、僕の言動や、結果論に対して評価をして
くれたり、褒めてくれていますが、肝心要の部分に関しては
一切触れていません。 お分かりでしょうか?
最初に書いた部分、素人だから葬儀社、寺、葬儀経験者100
名以上に話しを聞いたという部分です。
実働する葬儀社の人達が持っている感覚は・・・
》素人の家族に教えても、教わる事は一切無いと傲慢体質
》業界人同士の話題、トレードショーだけが情報源
葬儀屋だから素人に教える事はあっても、教わる事など一切
あるはずがない・・・この傲慢さが大問題に思えるが、そう
思う人達に問いたい『あなたは葬儀社相手に葬儀するの?』
『僕は家族を相手に葬儀をする。だから家族の本音を聞く』
それと葬儀社が持つべきスキルの質が結構笑える・・・
テーブルクロスを制限時間内で綺麗に張る事に、何の意味が
あるのか?? 僕には全く理解できない。
業者の自己満足なスキルなど不要、大事なのは家族にとって
必要な知識、能力、迅速な動きだし、葬儀だけの問題でなく
人の逝去により起こり得る場面毎に必要なスキルだと思う。
ほんの一例だけを上げてみる。
うちで安置した故人の首元に置くドライアスが、どんな風に
置かれているか? それを見た家族がどう感じるか?
くちが開いてる故人を違和感なく。くち閉じする為に・・・
眠っているような顔でご安置する為に・・・
点滴液が溜って破れそうな皮膚への対処・・・
死臭(腐敗臭)がしている場合の対処法・・・
残る家族の健康や後の生活を最優先した葬儀の提案・・・
これらは全て事前相談や、葬儀をした家族から学んだこと、
過去の葬儀での不満、要望、希望を聞き出すこと、家族から
出る何気ない言葉の中にも沢山のヒントがある。
家族との会話から感じた事をひとつ、ひとつ実現、解決して
ゆく事が家族に優しい葬儀の完成に近づく最短だと思う。
葬儀の業界には何故か、人の話は聞かない、我が道を行くと
自慢げに話しをする人達が多いけど、全く理解不能・・・
どんだけ自信過剰なんだ!? としか思えない。
その自信が本物なら、とうの昔に超繁盛店になってる・・・
じゃなかったら、ただの自信過剰でしかないと気づくべき。
この言葉・・・僕自身に言い聞かせている言葉でもある。
人は少し繁盛したり、チヤホヤされると天狗に成り易いもの、
僕のような凡人はその傾向がより強く現れるのが常・・・
自分で自分を戒める必要性を書いている段階で、たいした器
ではないと認めているようなものですが、それが事実ならば
しかたがない・・・大切なのは自尊心の見栄より、利用者が
より満足してくれる葬儀社、葬儀業界に近づく事だから、、、
何度も書いてるように、僕は他の葬儀社が何をしているかなど
全く気にならないと明言してきたし、多分これからもだろう。
大事なのは我が社に依頼される人達の『層』 『傾向』 『希望』
そして個々の希望、要望で無理なく沿える事はする。
こんな姿勢を持つ葬儀社なら、依頼しても失敗はしないと思う。
多くの場合、家族が葬儀社のほうを向かされるが、葬儀社が
あなたの方を向いてくれているのだから・・・
過去の概念を知ったかぶりで話す葬儀担当者、葬儀社ならば
我が社は家族目線ではないと告知しているようなもの・・・
すぐに席を立っても良い葬儀社と個人的には思う。
但し建前葬儀、既存の葬儀、見栄張り葬儀を希望する家族に
とっては価値観を共通できる葬儀社と言えるかもしれない。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります