8月29日午後4時30分、前橋は晴れ、本当に台風が来て
いるのだろうかと思いながら、午後5時~の湯かんに備える。
備えると言っても準備は出来ており、直前まで気持ちを落ち
着かせる為の音楽を聞くことが多いです。
朝の湯かんは、ヴィヴァルディの四季を春から順に聞く事が
多く、時間帯によってフォークだったり、ブックマークして
あるYouTubeを聞いています。
今日はたまたまYouTubeで、かぐや姫の歌を聞いていたら・・
『僕の胸でおやすみ』が流れると、何とも言えない安堵感の
ような、懐かしさのような心境になった。
説明が難しいけど決して嫌な感じではありません。
何処かほのぼのとした感覚です。
手を止めて目を閉じると、まだ我々が初心者マークを付けて
いた当時に葬儀をした家族との場面が蘇ってきました。
あんしんサポートのホームページ右側欄、僕の顔写真の上で
見られる著書「一銭も要らないお葬式」に出てくる家族です。
その後、お婆ちゃんの葬儀もさせて貰いましたが、どうして
いるだろうと思い出します。
葬儀・・・家族との別れ、配偶者であったり、両親祖父母で
あったり、時には子供であったりする有りえないほど悲しい
逃げ出したくなるような時間・・・
葬儀期間一緒の時間を過ごす我々も、とても悲しくなる時間
・・・なのに、今感じるのは何とも言えない安堵感・・・
何故かは分らないし・・・分っても意味はない・・・
ただひとつ言えるのは、この葬儀で僕自身に後悔の無いこと、
多分、家族から後悔でなく満足感を感じられたのだと思う。
前回決して儲かる訳ではないけど普通に食えると表現した。
うんと儲からなくても、休みなど全くなくても、日々入会を
しに来館される家族、依頼する家族、その結果食えるだけの
収入は得られている・・・そして何年か経った今、その時の
葬儀を思い出すと、不思議な温もりが湧いてくる・・・
こんな経験ができる仕事ってそう多くはないでしょう。
そんな仕事に就いてても、同じような感動を得られない人の
ほうが多いだろうと思うと、俺は幸せ者かもしれないと思う。
と同時に初心者マークを付けていた当時を忘れてはならない
依頼者が多いからと、毎日のように入会者がいると、決して
奢ってはならない、、傲慢になってはならないと、、きっと
調子に乗ってつけ上がる僕の性格を見越して、誰かが思い出
させてくれたのでしょう。
さて、5時からの湯かん、納棺師をしてきます。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります