『外面が良い』葬儀をする家族からも良く聞く言葉です。
多分、日本人にとって外面が良いのは極々普通なのでしょう。

外面を良くすることで近所と上手に付き合う。
これだけを聞けば、ちーっとも悪いことではありません。
しかし、外面が良いとは裏を返せば『内面は悪い』という事
ですから、近所や世間ではニコニコして元気に挨拶をしたり、
率先して地域貢献したりするのでしょうが、家では笑顔無く
仏頂面で何もしない人? って事なのかもしれません。

僕に理解できないのは、何故家族より近所や世間が優先され
るのか? どう考えても理解ができません。

近所付き合いを上手くするのは、良い事だし大切な事ですが、
毎日顔を合わせ、ひとつ屋根の下で生活する家族とのコミュ
ニケーションは、間違いなくそれ以上に大切です。

会話と笑顔のある家庭、仕事を終えたら家が一番落ち着くし、
家族と過ごす時間が最も癒やされる・・・なんて最高でしょ?

また損得の問題ではありませんが、どんなに元気な人だとし
ても時に病気になる事もあるし、仕事が上手くいかない事だ
ってあるでしょう。
そんな時、家族同士が面倒をみたり、みられたりするのが、
当たり前にできる家族関係が最善です。

もっと言えば、年をとり最後の面倒を看てくれるのも家族が
当然と考え、当たり前と看てくれる・・・
そんな家族関係を作っておく事のほうが、外面よりもずっと
大事だと思わないか? と千明に答えたのです。

聞いた千明は「なるほどぉ、そりゃそうですよね」と言う。
これを聞いた時、少し話しは飛躍しすぎるかもしれませんが
家族より近所や世間に対して良い顔する日本人だから、今の
ように親と同居しないのも、当たり前になった要因のひとつ
かもしれない・・・ふっ、とそんな感じがしました。

家族全員が働き、みんなで助け合いながら生きた時代から、
急激な経済成長という便利と豊かさの恩恵、バブル時代の事
であり、軍国主義から民主主義へと急激な変化をする中で、
本来忘れてはならない部分、人が生まれてから最小の集団で
ある家族のあり方、家族の絆さえ無くしてきている。

個人の自由の意味を履き違えて来た結果かもしれない。


勉強さえしていれば良い子!?と、放任、我がまま、自己中
でも当たり前・・・人としての教育が出来ない親も今の少子化や

親の面倒は看ず、自分達は家を建てても、親の面倒は看られ

ないと、当たり前のように生活保護申請をする子供達を生み

出してきたのかもしれない。

海外から日本に出稼ぎに来ている人達は年々増えていますが、
その多くは稼いだ中から、家族への生活費を仕送りするのが
当たり前だと言う。 家族本来のあるべき姿だと感じる。

文明の進化、便利さの追求は必要だと思いますが、過去には
日本人にもあった自分以上に親や家族を大切に考えられる心
・・・そんな部分を思い出せる・・・教えられる世の中へと
少し時代をさかのぼる必要があるのかもしれません。


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