本日は3件の相談入会と、墓の相談、入所中の母親の容体が
思わしくないと言われ最終確認に来た姉妹、さらに明後日の
予約電話等で、午前中は人の出入りも多く、しゃべり続けの
4時間でしたが、午後2時過ぎてようやく一段落です。
相変わらず葬儀相談より葬儀後に必要な手続き、対象者への
延命治療判断基準を始めとし、家族からの様々な相談を受け
ましたが、全ての家族が笑顔で帰っていかれました。
葬儀相談に来て笑顔で帰る・・・
なんでやねん! と突っ込みを入れたくなりそうですけど、
皆さん冷静な判断ができるうちに来館してくれたからで、
今すべき事、今ならできる事が分ったり、もしもの時に掛る
費用が明確に分った事による安心感もあるのでしょう。
それと僕は普通でしたが、入会した家族全員が笑顔で何度も
頭を下げながら帰る・・・あり得ない・・・だそうです。
本日突然来館された方の中に、ご主人が一昨日脳梗塞で入院
し現時点は意思の疎通ができない状態の方もいました。
この対象者の病状や先の事は我々では分りません。
その点に関しては、担当医を信頼して任せる事になりますが
そのうち出てくる『延命治療』については、胃瘻を始めとし
考えられる延命治療の内容と、冷静な判断ができるうちに、
家族全員で意思をまとめておくよう伝えました。
初めて会った家族ですが、葬儀の話しだけでなく、家族には
予想外の話し、それも自分達の事を考えてくれたアドバイス
だと分るのでしょう。 いつの間にか、信頼をし、頼りにし、
心穏やかになって出るのが笑顔なんだと思います。
まだ葬儀もしてない、相談と入会手続きに来た家族との話し
だけなのですが、安堵の表情で帰る家族を見ると、何となく
満足する自分がいるのを感じます。
この感覚が利益を得るという商売としては当然の考え方から
自分を遠ざけている根源なんだろうと感じます。
そんな時はつくづく思う
『俺は商売より宗教者が向いているんだろうな』ってね。
あんしんサポートホームページにあるYou Tube動画の中で、
僕自身が話している内容は、その場で思ったままの発言です。
「世間の弱者と呼ばれる人達、年金の少ない人、或いは年金
の無い人達でも最後の心配はしなくて良い!。 駆け込み寺
じゃないけど、そんな存在に、あんしんサポートって所は成
れたら良いな」
とっさに出た思いつきの言葉だと、言った本人でさえ思って
いましたが違うようだと思い始めています。
単なる思い付きでなく、本気で思っていることのようです。
我が思いが明確になればなるほど、現実の葬儀感覚と、これ
から先の老人生活というジレンマも強くなっています。
自分や老夫婦の生活は、終幕まで元気で居られる可能性より
入院や施設、或いは自宅介護の確率のほうが断然高いのです。
年金は下がる一方、医療費と施設費用は掛かる一方となれば
葬儀の心配どころじゃねぇだろ! 故人うんぬん以前の問題
だろ! それに死んで見栄張るより生きてる時に、金は使わ
なきゃ意味ねぇだろ! 今の日本なら、こんな簡単な理屈は
誰でも分るだろ! 今までのように、どうにかなるよなんて
言ってる段階じゃねぇだろ!・・・これが僕の本音、されど
多くの老人は「そうですよねぇ、でも何とかなるでしょ?
今までも何とかなってきたし・・・」これが圧倒的多数・・
更に葬儀社と宗教者は、弱者からも吸い取れるだけ吸い取る
体質なのが、まだ分らないの!・・・これが板挟みの感覚、
大いなるジレンマの正体です。
本日来館した家族の半数は過去に葬儀をしており、思ってた
以上に高額で驚いた、檀家の寺では格式が高いからと言い、
居士戒名で80万円、葬儀社への支払いと合せて250万円
だったそうで、その数年後に亡くなったお婆ちゃんは直葬を
したそうですが、直葬費用が20数万円+納骨時の布施だけ
でも50万円、結局80万円掛ったのだそうです。
あんしんサポートの家族葬パック+居士戒名付宗教者の総額
317.320円と知り、驚きと安堵と後悔の混ざった心境
だったようですが、笑顔で帰られました。
僕の根底には、生きてる家族の生活以上に大事な葬儀なんて
あってはならない、存在してはならないとの思いがあって、
上の発言となっているのですが、よくよく考えてみると世界
には自分の命以上に、宗教のほうが大事だと考える人もいる
のですから、その人から見たら僕のほうが理解の出来ない奴
なんでしょうね。
されど残る家族の生活に支障の出る葬儀など絶対にあっては
ならん! 普通の感覚を持つ日本人なら極当たり前のことを
曲げるつもりもないし、叫び続ける・・・のかなぁ・・・
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります