面白いですね。 不思議ですね。
入会相談に来てくれた人が、葬儀内容を聞き、料金を聞くと
「何でそこまでするのですか?」と聞いてくる家族がいる。
利用者が経営できるのか?と心配してくれる・・・
こんな事って他の葬儀社にもあるでしょうか?
また素人さんでも、儲からないのが分り存続できるのかと、
思えるほどの葬儀内容と料金設定だと言っています。

その通りです。
月に数軒の葬儀では経営が成り立ちません。
今年の施行数はすでに、前年10月末時点の施行数を超えて
いるのに経営内容は昨年より厳しいのが現実です。
それだけ葬儀単価が下がっているという事です。

なのに超低料金を続ける理由、それは独居老人、老人世帯の
人達の未来予測が簡単にできる時代になったにも関わらず、
本人達の危機感も薄いし、社会全体も同様だからです。

葬儀、人の死、家族の死、自分の死とは、それだけ考えたく
無い事なのでしょう。 何となく分る気はします・・・
でも、それでは駄目なんです。

問題は7月末時点で、前年実績なら3か月後の10月末での
施行数をすでに超えている現実があるからです。
設立9年目の葬儀社の対前年比とは思えない数字です。

普段は考えたくもない話題、避けたい話題なのでしょうが、
現実に直面しそうな家族は、慌てて入会に来て安堵する。

当方葬儀を実際に体験した親戚や知人、葬儀をした家族から
勧められた人など、紹介で来られる方が9割近くに達してる
からでしょうか、最近はパンフレット記載内容と料金を見て
から「これ以外の追加は?」と聞く人が激減しています。
パンフレットのまんまだと少しだけ浸透してきたようです。

本日のテーマ『徹底して葬儀の在り方に拘る理由』ですが、
ブログを読んでくれている人なら、すでに回答が分っている
かもしれません。 いつも語っている通りです・・・

単刀直入に言えば『老人世帯の現実を知り過ぎたから』って
のと『割り切れない老人への相談役としての使命感』です。

受給年金額を聞くと、どうやって生活しているの? と考え
させられる老人世帯や独居老人はいくらでもいます。
独居老人の孤独死対策は超難問ですが、葬儀内容に関しては
『直葬+散骨(永代供養墓)』と分り易いです。

しかし老人世帯で配偶者の葬儀が問題なのです。
周囲や親戚は家族葬だ、一般葬だと金も出さず無責任発言を
当然のようにしますが、介護段階で金などないのです。
それと、年金が1人分になると思ってない人も多いのです。

独居になっての生活、入院や施設だって考慮しておく必要は
あるし、それらを賄える収入は!? と確認する。
そこで多くの人は気付くのです。
だから直葬が多いし、本人が考えていたより、低料金葬儀を
勧めることも日常茶飯事となる結果が、施行数増、収入減と
なっているだけのことです。

先月もそうでしたが、本日も3件ほど入会相談の電話が入り
明日5日までには5件の入会となっているでしょう。
これが本日テーマへの回答です。

でもね、儲からないし、疲れるし、何処まで続けられるかも
分りませんけど、いよいよ駄目なら「今の料金体系では経営
していけないから値上げしますよ」って言うつもりです。

机上の空論、想像で言うのではなく、現実の結果として無理
だと言うのですから会員さんも受け入れてくれるでしょう。
でも今現在、料金改定する気は全くありません。


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