昨夜は遺影作成、全手続きの前処理、故人を偲ぶなど作って
いたら午前2時となり、今日は少し眠い・・・
本日は友引の為、明日の家族葬、火葬となります。
今月も一日一件ペースでの入会、いつものような流れですが
昨日は隣接市の会員さんが、新盆合同供養の申込みと新盆の
盆だな依頼に来てくれました。
高齢の夫婦だし隣接市からは大変だからと千明は「わざわざ
来館しなくても電話で大丈夫ですよ」と言ったそうですが、
「顔を見ると安心するから行きたい」と来館したそうです。
来館直後すぐに呼ばれて行くと、近くの農家で週末だけ営業
する採りたて、焼きたてのトウモロコシがあるから、温かい
うち食べてくださいとの事で、早速いただきました。
僕の知るトウモロコシは蒸かすか、茹でたもので、何となく
ベチャとしている物だと思っていましたが、シャキシャキと
した食感で甘くて、今迄より旨いものでした。
食べ終わると新盆の申込みをしますが、すぐに完了します。
すると、お爺ちゃんが遺産のことを話しはじめました。
なるほど・・・これを話したかったんだと納得・・・
今年の初めに障害のあるお姉ちゃんの家族葬をしたのですが
障害者年金等、使わずに溜った貯金が1千万円ほどあったの
だそうで、それが余分に欲しい兄弟がいるのだそうです。
普通に考えれば、そこから葬儀、寺、施設などに掛かった全
諸経費を支払い、残った分を法定相続人で分ければ良い事、
実に簡単な話しなのですが、余分に欲しい人がいると大変、、
半年以上経った今でも解決してないそうです。
僕からのアドバイスは・・・
自分達では解決できないから、市役所の無料相談で弁護士等
法律の専門家に事実の全てを話して、法律に沿った分割方法
とか流れを聞いて話しを進め、それでも異論がある場合には
その専門家に依頼して法的な解決をするしかない。 でした。
早速、市役所に行ってみますと帰っていきました。
いつもの事ですが、葬儀屋というより葬儀関連何でも相談所
といった感じが、あんしんサポートなんだろうと思います。
何でも役に立てる訳ではありませんが、相談者が多いことで
色々な経験をさせられた事が後々役に立っているのです。
今回の件に関しては、面倒を看てきた夫婦は入所の際数万円
しかない通帳を見ており、預貯金がある事を知らなかったと
言っていましたが、分っていたら事前に対処すべきです。
今回の相続分配額は最高でも125万円~250万円ほどですが、
金銭的な理由で絶縁した兄弟姉妹は沢山見てきました。
この辺の感覚はあまり理解できませんが『金は魔物』って事
なんだろうと思います。
今の法律は全ての面倒を看た家族でも、何一つしない家族も
同じ条件の遺産相続なのが最大の難点に思えます。
実際何もせず、最後の最後まで見舞いにも来なかった人達の
ほうが不思議と葬儀でも騒ぐし、遺産の権利も主張します。
図々しい人、自己中の人が恩恵を受けられる世の中であって
良いはずがありません。
例えば対象者の面倒を看た年数×世話代(労働力+諸経費)を
相続額から優先的に差し引き残りを分配する。
一緒に住んでなくても、医療費、施設費など明確な支払いに
対しても同じように計算すれば良いわけです。
ようするに面倒を看た人達だから恩恵を受けられる。
何もしなかった人は要求する権利も無い、もしくは少ないと
考えるのが平等であり常識だと思えます。
遺産相続の為に優しくするでも構いません。
お金の為でも構いません。
終幕間近の人が、日々穏やかな心で過ごした後に逝ける。
その現実があれば、それだけで充分です。
遺産が欲しければ毎日対象者に優しく接すれば良い。
そりゃ真心で接してくれるのは最高ですが、本心は嫌々だと
しても対象者が日々満足する事のほうが大事ですからね。
これから団塊の世代が終幕を迎えると、団塊世代ジュニアの
兄弟姉妹が喧嘩別れするケースも増えるはずです。
法律の改正は戦争問題ばかりではないのです。
まぁ・・・考えようによっては家族内戦争ではありますけど
大きな社会的な問題ばかりでなく、日々の生活が笑顔で暮ら
せる為の法律は迅速に改正、整備して欲しいものです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります