昨日、今日と老人の火葬が続きましたが、どちらも火葬炉に
入る姿を見る人もなく、拾骨をする人もない火葬でした。
一人で旅立つ・・・ この光景を嘆く人も多いでしょうが、
どんなに嘆いても、この傾向は減るより増えるでしょう。

一人で逝く、いわゆる孤独死対策の必要性は当NPO設立前
から提唱していますが、ほぼ9年間何の手もつけられてない
のが現実ですし、実際は確かに難しい問題でもあります。
また独居者がいる限り孤独死が無くなる事もありません。

世間との付き合いが苦手、煩わしい、そんな人だっているで
しょうし普通に動ける状態なら、それで良いでしょう。
問題は以下の部分についてです。

1.動けなくなった時の訪問看護、介護への対策
2.認知等により施設入居が必要になった時の対策
3.終幕後の各種手続き対策

1.2.への対策と、3.の対策は依頼する相手が異なります。
いずれも家族親族との事前協議と対応が最善だと思いますが
現実は違います。 最後に関わった人達が職種に関係なく、
成りゆきで面倒をみる事になるケースが増えています。
結局、施設の人達、ケアマネージャーが動き回るのですが、
いかんせん素人ですから、経験もなく、知識もなく、報酬も
なく無料奉仕でしているのが現実です。

だから行政が・・・こんな事を言っても何も変わりません。
行政や他人に頼る前に、自分で出来る事、しておくべき事は
しておくという認識、自覚を持ってもらう事でしょう。

・自分は死んじゃえば誰かがするだろう・・・
・死んだあとの事なんて知らない・・・
・音信不通の家族でも最後の世話はしてくれるはず・・・

これらは全て『NO!』誰もしてくれないのが現実です。
少し前にも書きましたが、せめて最後くらいは子供や家族が
みるべき・・・と僕も思いますが、現実が違うのですから、
現実に沿った考え方をすべきです。

自分の最後の時、死後の事を心配せずに済むようにしておく
為の勉強会、講習会は必要だろうとは思うのですが、対象の
人達に勉強会がある事を伝える術が分りません。

また伝わったとしても、そんな事を心配する人なら言われる
前にしているはずです・・・ その人が出席するか!?
こんな人達に限って自治会の人達を受け入れない人も多い。

なら小冊子を作って配布する!?
おぃおぃ、それは誰に配るんだ? 前橋だけでも最低15万冊
なければだし、前橋だけ良ければ良いのか!? 否!
冊子を作って各戸に配布したら、いくら掛かると思ってる?
前橋だけで1千万円、その費用どうやって捻出するんだ?? 
こうして考えて行くと、到底無理だと分ってくる
更に、その圧倒的多数の対象者はネットと無縁の人達だから
ブログに書いても見てくれることはない・・・

結局、実践するなら地道に少人数での勉強会に落ち着くしか
方法は無いのだろうかと、つくづく無力を痛感させられる。

さきほど行政の話しを出したが、行政もすべき事がある。
残念ながら国としての変更だから、簡単でないが今の時代に
とって絶対に必要だと感じる。
この部分は明確に出来るだろうから次回に書いてみます。


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