昨日午後、埼玉県さいたま市の人から問い合わせがあった。
県外からの問い合わせは時々ある事・・・
滅多に無ければさして気にならないでしょうが、時々あるから
気にせざるを得ない。
電話をくれた人達に共通するのは、居住地域で我々がお勧めと
言える葬儀社の有無を訊ねられることです。
しかし、勧められる葬儀社など有りませんし、知りません。
埼玉で対応するなら搬送、火葬、散骨まで行う『都民パック』
以外対応できません。 都民パックでも申請する役所の問題は
あるのが本当のところ、時間帯によっては棺を持っていくので
ドライアイスで処置してから届出すれば済みますが、夜間では
家族親族や関係者に申請して貰うことになる。
しかし都内、埼玉に限りで他の地域なら成す術はありません。
何故こんな細かい部分を書いたか!?
今回のように我々が支援できない地域の人達に、アドバイスを
するとしたら、どこまで書いて良いか?が課題となるからです。
書いて良い部分と、書くと戸惑ってしまう部分があります。
また実際は書けない部分のほうが割合は大きいからです。
『戸惑ってしまう部分』
》具体的な料金、具体的な内容、具体的な人柄など
・居住地域の葬儀料金設定が書いた料金より高額だったら・・
・葬儀内容の詳細は地域により異なるのが普通です
・思ったような人柄の担当者がいるとは限りません
『実際は書けない部分』
》葬儀社や担当者の本質、各項目の内容など
・葬儀社の基本理念、携わる人達の考え方や教育方針
・祭壇、湯かん、花入れ、安置、納棺師等々どこの葬儀社でも
耳にする言葉ですが、葬儀社毎に全く違う内容なのです
僕が評論家に対して手厳しいのは、この部分があるからです。
理想を語るのは簡単ですが、理想だけを求めても現実には無い
のが普通であり、最終的には挫折するのが目に見えています。
理想の具体的なコーディネイトを考えてから、その洋服を探し
てみれば分ります。 そんな洋服はまず売っていません。
それを求めるなら、全てオーダーメイドするしかありません。
ネットの怖い部分のひとつに、間違った情報を間違っていると
思わない、思えない事が挙げられます。
ネットの中にある文字は全て正しいと思ってしまう・・・
特に高齢者に多いであろう事は容易に予測できます。
例えば大手葬儀社なら安心と書いた文字を見て依頼する。
葬儀内容は確かに問題は無かったけど、料金は目玉が飛び出る
ほど高額だった・・・なんてのは当たり前に起きてる事実です。
この現実を見て「ほらぁ、葬儀内容は問題無かったでしょ?」
とでも言うのでしょうか? 葬儀内容に問題がある葬儀社など
そうそうあるものではありません。 そっちが例外です。
もうひとつは、僕自身が葬儀業界の異端児だからです。
日本人気質なのでしょうか『皆と同じが良い』的な感覚が強く
他と違うことをすると批判されたり、叩かれるのが日本です。
設立当初は表面的には何も言わず、裏で意地悪をされた経験は
何度もありますし、ブログを書くと宗教者や葬儀社から嘘つき
呼ばわりされたり、反論された事もありますが、何か言うなら
『僕は名前も顏写真も出して語っているのだから、何処の誰か
名乗らない限り話しはしない』と答えてきました。
自分をちゃんと名乗って何か言った人はひとりもいません。
今では何か言ってくる人は皆無となりました。
とはいえ葬儀社は一般企業であり、事業ですから利益を出して
家族や社員の生活を守り安定させようするのは当然です。
あんしんサポートの6.9万円直葬料金設定は参考にすべきでは
ありません。 本パックだけで事業が存続できる設定でない、
やっている本人が言うのですから間違いありません。
・・・でも、本音で言えば葬祭費5万円で可能な直葬を必要と
している人達はいくらでもいる・・・・のも現実なのです。
その辺はジレンマの中で推移しているのが本音です。
仮に直葬なら~10万円くらいが目安でしょうと書いたとしても
地域の中にある葬儀社の料金設定が高ければ意味ありません。
また8万円の直葬と10万円の直葬があったとして、内容、人柄
施設、使用品などによっては10万円のほうが価値があることも
充分考えられます。 この辺りの部分を正確に消費者に伝える
術があれば知りたいし、考える必要がありそうです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります