14日の夕方搬送の連絡が入り「家族葬が希望のようです」と
聞かされ、指定された病院へ向かうが帰宅の人達渋滞の車で
いつもの倍の時間が掛かって到着、搬送、あんしん館個室に
安置を済ませ家族の到着を待ち、末期の水、線香を供えると
葬儀の最終打合せに入る。

事前に家族葬と分っていた事もあり、17日午後1時火葬を
抑えておいた旨を話すと、家族も笑顔で納得してくれた。

ところが話しを進めると、今後の生活費はどうするんだ!?
的な状況にある事を知り、すぐに葬儀内容の変更修正方向へ
話しの進路を向ける・・・

結局は個室安置の直葬89.000円に変更となり、火葬予約も
一日前の朝一火葬へと変更をする。

あとから考えると、家族葬で進めても何の問題はない。
家族はそれが普通だと思っており、料金を下げて欲しいと、
言われた訳でもない・・・ 
なのにわざわざ三分の一弱まで料金を下げる自分に問う・・・
エヴァンゲリヲン、アスカのセリフ 『あんたバカァ!?』

こうして、毎回のように単価を下げ続けるのだから、依頼が
増えても売上は減るわ、身体はしんどいわ、そして多分・・
初めてうちで葬儀をする人達にとって、ありがたい話しでは
なく、普通の出来事として捉えてるんじゃないかな・・・

結局、金庫番を僕から千明に引き継いだ事で、資金繰りから
解き放たれたからできる事・・・かもしれない。
我々を必要する利用者からは最高の適材適所・・・
あんしんサポート的には、なんだかなぁ・・・ですかね。

身体に染みついた瞬時の判断がその辺の言葉をくちにさせる
わけですが、仏は葬儀だけで終わらないのも大きな要因です。
今回のケースを例に試算してみます。

『家族葬にした場合』税込
・あんしんサポート家族葬パック 247.320円
・家族依頼宗教者        600.000円
・49日法要布施         50.000円
・一般石屋(納骨、墓誌彫)    64.800円
・新盆法要布施          30.000円

これだけで100万円です。
この他、返礼品(新盆も)、料理(49日も)掛るのです。

『今回の場合』税込
・あんしんサポート直葬パック№3 96.120円
・当方石屋(納骨、墓誌彫)    27.000円
・新盆法要布施           5.000円
総額128.120円ですから差額864.000円、これに
戒名を付けても844.000円の差です。

現時点では全く収入の無い家族にとって、この差はとんでも
なく大きいはずです。
僕が心配することでは無いのかもしれませんし、考えように
よっては大きなお世話かもしれません。
ついでに言えば、あんしんサポートにとっても『おぃおぃ』
と言われるような言動とも言えます。
されど、それが自分という人間なのだろう・・・

そういえば10年近く前でしょうか、韓流ドラマを初めて見た
のはチャングムという医女の話しで、次に見たのが字幕付き
韓国語で『ホジュン』という医者の話しでした。
その中でこんなセリフがあります。

医者にも様々な人間がいる。
ろくに診察もせずに薬を出す医者。
医書通りの薬のみ与える医者。
高い薬を売る医者。
患者の苦痛をかえりみず、貧しいからと見捨てる医者。
健康な者を病と偽り薬を売る医者。
お前はどんな医者になりたい?

また余裕の無い糖尿病の患者に対し何処にでも生えて、誰に
でも手に入る薬草を教えたと師匠に話す場面がありました。

見る人によって心に残る場面、セリフは様々でしょう。
そして良し悪しの問題でもありません。
こんな言葉が好きだったり、心に残ったなん言うと良い人の
ように感じたり、そんな主張をしているように思われたりも
するでしょうが、これもある種の自己満足でしかありません。

誰かを救えた満足感、その満足感を確たるものにするのが、
金品の代償を求めないという行為に集約されているだけです。

上に書いた差額84万円を家族が求めたのなら、話しは別で
しょうが現実は違います。 単に僕の自己満足なのです。
だから・・・『あんたバカァ!?』と思う自分がいるのです。

1.後日、良かったと思われるかもしれませんし、
2.当たり前だと思われるかもしれないし、
3.余計な事を勧めてくれたと思われるのかもしれません。

怖いのは1.と2.の人達は、その後も顏を出してくれること
だろうと思いますから、良かった話しをしてくれる事もある
でしょうが、3.の人は会う事も無くなるでしょう。
結局、真意の分らないまま時は過ぎ、良い話しばかり聞いて
過ごすことになるんじゃないかと思う。

自己満足はし続けられるでしょうが、3.のような利用者には
決して良い葬儀社では無い。 が、性分はどうにもならない。
だからこそ、自分の主張をハッキリ伝え続けてもいるのです。
『俺はこんな人間で、うちはこんな所だと』

商売とか事業という概念はあまり持っていない。
上記の自己満足が、僕自身の自己主張なのだろう。
その良し悪しを決めるのは利用する人達であり、必要な会社
だと思えば利用するし、不要だと思われたら利用者はない。

その結果で自社の主張の良し悪しを判断すれば良いのだろう。
ただ僕の知る限り企業の大小問わず、自己主張の無い企業が
成功した例を知らない。


14日搬送の火葬が、そろそろ完了する時間、拾骨に行ってきます。


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります