前回のブログで暇だなんて書いた罰が当たったかなぁ!?
ブログを書いたその晩、暇だからと、ついつい著書の印刷原稿
なんぞ制作してて家に帰ったのが午前1時、シャワーを浴びて
眠りについて1時間後の、午前3時過ぎ、、、携帯がなる。
午前3時10分、身支度を整え自宅を出発、外はまだ真っ暗
午前3時40分、あんしん館で安置準備済ませ、ドライアイスを
取りに行くと周囲の景色が分るくらいの明るさ
午前4時出発、 写真のような朝焼け、目が覚めてこの景色を見
たら、夕方と勘違いするだろうと思った。
午前4時15分、赤城山の大鳥居まで来ると、すっかり朝の景色
朝の1時間は大きいと改めて感じた朝でした。
朝の風を感じて気分よく動けたのは、朝食兼昼食を食べるまで、
食べてる途中で家族からSOSの電話が入る。
内容は把握できてないが、どうも7人兄弟の故人らしく、その
中の数人が後から来て決めた葬儀内容に文句を言ってるらしい。
急いで食べて、もうろうとした頭で戻る。
家族は困惑した顏で助けを求める表情をしている。
すぐに親戚のところへ行くと、葬儀とは・・・の概念が強い人
だと分り、3人ほどであーだ、こーだ言ってたらしい・・・
そう遠くない時期に葬儀になるのは、分っていたんだろうから、
そんなの準備しているものだろ? 葬儀は沢山の人が来るもの
って決まってるんじゃないの!? etc
話しているのが面倒になるタイプ、こんな人達相手に、葬儀を
宗教儀式や、過去の概念から話したら平行線なるのは必至・・
そこで家族目線に切り替える為に言う
「僕は依頼した家族の生活を守る使命があって、無理をするな
と今回の葬儀となりました。 葬儀後の年金は一人分に減るし
後々の生活まで考えての結論です」
当然、家族の生活など面倒みる事はないですから、それならば
好きにすれば良いけど・・・とはなったのですが・・・
これ以上突っ込むと仲違いするなと感じ始めた頃、喪主姉妹が
僕にお願いをする形で話しかけてきました。
「代表、今更でほんとに申し無いけど、明日の葬儀を家族葬に
する事はできないですか?」
「なら葬儀を一日延ばして時間調整してみますか?」
「はぃ、そうして頂ければありがたいです」
すぐに全ての手配を変更して10分後には家族葬に変更です。
最近うちでは殆ど無いケースですが、過去の慣習を押し付ける
人達がいるのは全国何処でも一緒でしょう。
費用を出してくれるなら何も言うつもりはありませんが、結局
口だけ出すパターンなのです。
この結果、葬儀当日だけで70万円(布施50万円)費用が上がる
ことになりました。
それでも生活に支障の無い人なら良いですが、中には死活問題
になる老人はいくらでもいます。
過去の慣習を、それが当然と考える人達がいるのは仕方ない事、
それを変革するには、個々を説得しても大した効果は出ないし
年寄りの固定概念を変えるのは至難の業です。
多分、常識が変わることで概念の強い人達が流される・・・
これが最速だろうと思います。
前日夜、家族は僕の姿勢に感謝しておられました。
親戚の一部には伝わらなくても、依頼した家族に真意が伝わる
だけで良いのですが、とにかく疲れます。
家族でなく親戚の事ですから、全てを防ぐことはできませんが
これが事前相談をするひとつの目的でもあります。
いつも言うように、うちは一般の葬儀社と全く違う土俵に立つ
葬儀をしています。 少額年金だけで生活する人、様々な事情
により余裕の無い人達が第一ターゲットです。
低料金でも、内容の充実した、温かい葬儀をするところです。
その点をしっかり話し、理解できた方に入会して頂きます。
千明の電話を聞いていると
「家族のお話しを聞かせて頂いて、うちの考え方も聞いて頂き
双方が納得された方は入会して頂けます」という感じです。
本日はその家族葬でしたが、湯かん納棺が終わった後は皆さん
おとなしくなり、葬儀、清め、自宅後飾りと親族みんな笑顔の
葬儀となってくれました。
本心からの家族目線なら、最後まで貫き通せば思いは伝わる。
あくまで結果論ですが、そんな葬儀となりました。
それにしても、ぐったりするほど疲れた3日間でした。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります