葬儀は不思議と集中しますが、入会や事前相談の電話も同様で、
集中するのは何かあるんだろうかと思うほどです。

日曜日は比較的電話の少ない日ですが、いつもなら電話の多い
月曜日に電話が少なく、あれ?って感じでした。
友引だったからかなぁ・・・

ところが翌日火曜日は数十本の電話が入る。
半分は新盆の予約、半分は入会希望の電話、この偏りは不思議。
 (8月10日午後2時の新盆法要はすでに満席となりました)

その中の2軒が本日相談に来られましたが、午前10時の相談は、
本に書いた典型のような団塊世代の方の相談でした。

自分は23年生まれの67才、父親は20年前に他界してますが、
母親は90才、息子は団塊ジュニアという構図です。

この家族の恵まれている点は、母親が入所も、入院もしてない
ことで助かっていますが、もし施設入所が必要なら毎月15万円
特養に入所できても8万円は最低掛っているわけです。 

この費用は家族の生活費とは別に掛るのですから大変です。
母親の遺族年金では足らない事も多く、自分の貯金を切り崩し
賄う事になるのが普通でしょう。

問題は仮に入所費用が何とか賄えた場合も、母親逝去時の葬儀
費用、その後の自分達夫婦と息子の生活費は、貯金も無くなり
年金だけで生活する事になるのです。
息子さんについては色々あるらしく、自立できていません。

自分達は施設も入院もしない・・・
なんて事があるかもしれませんが、無いかもしれません。
正直なところ施設に入る余裕などないでしょう。

団塊世代の苦悩とは

・昔の感覚を引きずっおり、20年前、父親は普通に葬儀をして
 院号を付けたらしく、母親も同じようにしてあげたいと思っ
 てしまう年代であること

・団塊ジュニア世代である子供達は、自分達が逝く頃は60代に
 なって年金を貰う年代に入ってる為、親の面倒までみれない

・親の入院入所費用を支払ってきた事で、自分達の老後費用に
 全く余裕がない

これが団塊世代の人達に今、起きている現実なはずです。
多少内容は違っても、同様の人達が周囲にいたら伝えて欲しい

》自分にも老人破産が起こる可能性大だと自覚する
》自分達の将来を予想してみる(結構悲惨なはずです)
》親の葬儀を考える時、昔の葬儀イメージは一切捨て去る
》冷静に試算して、これなら出来る葬儀をすること
》周囲、親戚が喧しいなら事前に宣言しておくこと

こんな事を書く最大の理由は、預貯金1.000万円ではどうにも
ならない現実が来ると覚悟しておく事です。
正直なところ2.000万円でも難しい試算になるでしょう。

あなたや配偶者が、施設に入所しない保証はないからです。
一般施設で月に最低15万円は掛る
特養施設で月に最低 8万円は掛る

入院の場合、高額医療制度の適用が受けられたら助かりますが
癌治療の重粒子なら314万は保険も効かない、高額医療請求も
できない先進医療で、診察、検査、入院、投薬などは3割負担
ですが、314万円とは別途必要です。
入院の場合、治療内容によって費用も大きく異り一概にどうの
言い難いですが、状況によっては大きく掛ります

痴呆が進むとどうしても施設のお世話になる確率があがるし、
あとは1年で×12か月、×入所年数を掛ければ最低必要額が
出ます。 本日1人目の入会者は、途中黙ってしまいました。
言われてみれば・・・確かに・・・なのです。

僕の事前相談、葬儀の話は10分もすれば良いほうです。
家族構成により内容は異なりますが、最初の方はこんな内容が
メインの話題となった相談でした。

次回は午後1時入会相談した『祖母、娘、孫で来館相談』です。


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