何年振りかで執筆しながら、ひとつ思い出したことがある。
あんしんサポート設立前や設立直後は、将来予想や、こんな事が
できたら良い話しを結構したが、最近は目先の事が中心で9年間
経過したにも関わらず、いまだ2030年以降を見てない。

もっとも2030年~2040年までは、葬儀施行数が過去最大になる
だろう予測と、生活できない老人家庭が溢れても不思議ではない
時代になる程度なら、誰でも分るわけで皆さんと一緒です。

葬儀の事は何も知らない、業界の事などもっと分らない頃だから
ら、見えたものも多かったように感じます。

1『葬儀場より安価な安置所の需要が増える』
2『墓守不在で墓閉じが増える』
3『独居老人は増え続け、墓不要となり散骨が急増する』
4『葬儀は結婚式同様、小規模化し費用も下がるだろう』
5『小さな式場需要が増える』
6『檀家離れは間違いなく進み、経営破綻する寺は増える』
7『葬儀社は他業種同様、二極分化が進むだろう』
これが、設立当初には見えていた部分、語っていた事でした。

だから・・・
8『低料金で豪華な式場で温かい葬儀ができたら勝ち戦になる』
と当時結論付けましたが、この感覚、今も変わっていません。

その後、散骨の最大の難点『散骨後に、手を合せる場所がない』
って事に気付き、永代供養墓を建てることになったのです。

この頃に、くちにしてた事がもうひとつあります。 
広告宣伝で一番良いのは、間違いなくNHKの全国放送だろう
それと、新聞記事になれば文章として残るから後からでも見て
貰えるから良いよね。 と言ってはいましたが、本当に記事に
して貰えると思ってはいませんでした。 それも何度も記事に
して貰えた事で、我々の活動は市民にとって価値のある事だと
改めて認識させて貰うこともできました。

またNHKで全国放送してくれる事になるなど、当時は全くの
予想外どころか、頭の片隅にもありませんでした。
しかし、この放送後に全国から頂いた反響は、我々の予想以上
であったのと、全国に要望がある事も分った事、我々の活動は
間違いなく、もっと必要とされると自信が持てました。

全て無料で宣伝してくれたのですから、記事を書いてくれたり
テレビ放映をしてくれた記者の方々の顔に泥を塗るような事は
できないとも思っています。

葬儀の仕事で一番難しいのは、広告宣伝だろうと思いましたが
今もって、その通りと感じています。

設立から9年後の今、1~7は予想通りの流れだし『安価な安
置施設』『墓閉じ』『散骨場』『小式場』までは設置しました
が、執筆して思い出したのが『8』でした。

『低料金で豪華な式場で温かい葬儀ができたら勝ち戦になる』

安置室3部屋と30名式場は所有していますが、頭の中に浮かぶ
豪華さを備えた式場は、いまだ実現していません。

料金的には出来れば下げたいのが本音ですから、値上げせず、
それなりの豪華さを持ち合わせた安置、式場が持てるのか?
持つことはできても、借金せずにできるなら問題ありませんが
借金して式場を持った人達を見ていると、いつの間にか人間が
変わってくる・・・お金が欲しそうな顔付になるから不思議。

中間層をターゲットにするなら、間違いなく建てるべきだけど
消費者の裾野にいる、底辺の人達を助けるのが大前提で始めた
のだからと考えると、躊躇する自分がいる。

超低料金で、豪華さを備えた施設、高品質な葬儀ができれば、
全く問題はないわけで・・・それを目指すしかないだろうな
ってのは、何となくわかる・・・


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