昨日のブログで書いた商売を長く続ける秘訣を聞かれた。
なるほど、、鋭いところを突いてくる人だと思った。
これから話すのは、全て僕の経験からくる持論であり、誰か
から聞いた事でもなく、経験だけで成立している考え方だと
いうことだけは、初めに伝えておきます。

商売 → 繁盛 → 企業化 → 大企業 → 老後安泰

って感じの連想をする起業家は多いでしょうが、その大半は
企業化するどころか、10年未満で姿を消しているはず・・・
なぜか? 『絵に描いた餅』感覚で事業を始めるからです。

その原因のひとつに借入金のシステムの問題があると思う。
資金を借り入れた人は分るが、まさに絵に描いた餅だ。

客単価1.000円として、毎月10万円の返済には・・・
家賃10万、諸経費10万、人件費20万、返済10万、粗利益が
30%だから、50万円の粗利益が出せる売上170万円となり、
月に1.700名の客数があれば良い計算となる。

借入金額からさかのぼって売り上げ予想を算出する・・・
そんな事が本当にできるなら、誰も倒産などしない。

僕の友人が、これに近い計算式だと思うが弁当屋を始めたが
数年後、見事に閉店する結果となった。
起業前に相談にきてくれたが、絶対よせ間違いなく失敗する
からと反対したのだが、気持ちだけが先行し絵に描いた餅か
どうかの選別ができなくなっていたのだろう。
決して頭の悪い奴でなく、どちらかと言えば頭脳明晰な友人
なのだが、自分の意志が固まる前に来て欲しかった。

それでは質問の秘訣ですが、結論を言えば秘訣などない。
しかし、非常に良く似たことは家庭を持っている人ならば、
誰でもしている。 そう、日々の生活、家庭生活です。

事業も家庭生活も基本は同じが、武井流の経営です。
家庭生活ってどうしてます?
食費、家賃、被服費、遊興費、電気水道光熱費、小遣い等の
全てを計算すると100万円必要だから、給料は100万円貰う。
こんな馬鹿な計算する人はいないでしょ?
上でした計算はこれと同じです。 だからあり得ない・・・

給料が20万円なら、その範囲で生活するのが普通です。
誰だって良い家に住んで、贅沢したいけど、家計が破綻する
から家賃は5万円以内、、できれば3万円で、、何て考える。
小遣いも2万円で我慢、時には1万円なんてことにもなる。

事業も同じです。
美容室やホテル婚礼美粧の事業を経営する前、美容室の経営
指導をし数百件の美容室開店にお手伝いをしてた事で、売上
予測ができた事と、ホテルの婚礼では前年の施行数字が出て
いましたから、これも売上予測は容易にできました。
その数字から導き出した数字を活用しただけです。

しかし葬儀の仕事に関しては、全く予想ができません。
だから投資ゼロから始めたのです。

得られた収益で賄うのが基本。
葬儀だけで計算できなければ、他の収入も考える。
ようは『収入の範囲で事業を行う』こと以外ありません。

えっ!? それじゃ大きな事なんでできないよ・・・
その通りです。 事業は大きな事をする前に存続させる事の
ほうが遥かに大事だと知るべきです。
事実、予想不可能な状態は、9年経過した今も同じです。

そこで実施しているのが『会員制』です。
現在の日本の死亡率は1%を超えたと思います。
業界に参入した当時は0.7~0.8%ですから上昇しています。

会員1.000名、家族4人の計算なら4.000人の1%である40件
葬儀施行がある計算が成立します。 会員数が増えるほどに
計算上の施行数予測は増加するわけです。
さらに緊急の入会、紹介、突然の依頼などを試算します。
この部分に関して、計算式がありませんので単純に予測です。

夢や希望が壊れそうな話ですが、それが事業を行う、存続を
させるということだろうと思います。

家庭生活とは日々の他愛無い事の繰り返しが基本で、たまに
旅行、外食、外出など挟みながら終幕まで続ける生活です。
そんな何でもない日々の繰り返しが、幸せな家庭、温もりの
ある家庭という小さいようで、大きな夢なんだろうと思う。

ただ幸運、不運があるのも事実です。
何が幸いするか、何が災いするかは全く分りません。
乗車予定の駅に向かう途中の道路が事故渋滞・・・
・何とか間に合って契約に支障が出なくて幸運もあれば、
・何とか間に合って乗車したら脱線事故死って事だってある

計算できない事はいくらでもありますが、僕の場合で言えば
『どんな状況になっても前向きに肯定的に考えよとする』
ということでしょうか・・・


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります