昨日ホームページとブログ作って気付いた事がある。
うちは年間百万円単位の節約をしている法人だろう事です。

あんしんサポートの設立に投資したのは、一本の電話だけ、、
経営してた事務所に同居だったから、電気水道光熱費は無料
だったし、家賃もないけど、資金投入する気も全く無かった。

というか、当時の僕は色々あって金が無かったと思う。
この辺を書くとブログ何回分にもなるので避けますが、確か
最初の霊柩車をヤフオクで買った時、千明の貯金を借りての
購入だったのだから間違いない。 しっかり返しましたけど。

時々昔を思い出すと、葬儀の依頼が入るとご褒美に食べた
のが、当時298円の幸楽苑ラーメン一杯づつ、餃子と炒飯は
半分こしてたと書きながらも、何でその程度だったか忘れて
ましたが昨日思い出しました。

そう、当時の我々は本当にお金が無かったんです。
でも、つくづく思います。 これが良かったんです。
手弁当で収入の無い時期を何ヶ月も過し、何ヶ月に一度葬儀
依頼があると20万円くらいの収入があったのかなぁ・・・

初めての葬儀収入で買ったのは、たった一台の経机でした。
それから、ひとつ、ひとつ、葬儀用品を整えながら、葬儀の
仕事を家族目線で見て、覚えたり、疑問を持ったりでした。
だからこそ弱者の人の感覚は普通に理解できたのでしょう。

不思議なのは貧乏なのに、儲けは優先しませんでした。
10年前からずっと家族目線、弱者目線は変わっていません。
葬儀を本気で仕事にする気はなかったのが良かったようです。

当時お金は無いけど、時間はありましたから、ホームページ
作りをいちから独学で覚えるのですが、途中で止めると翌日
には、また初めからって事になるので、気がつくと朝・・・
なんてのは当たり前でした。

今でもそうですが、最初に作ったホームページやチラシなど
絶対に使えません。 チラシは最低10回以上は作り直しです。

法人登記で法務局への提出書類、県庁への提出書類など全て
自分達で覚えながら積み重ねたのが今に活きています。

例えば、千明がしている経理では、NPOの経理ソフトは5万円
ほどしたし、年間1万円程度の保守料は掛かりますが、税理士
との顧問契約を依頼すれば、月の顧問料が最低3万円だろうし
決算と年末調整で年間50万円以上は最低掛かります。

ホームページ変更や作成等で年間20万円でしょ。
NPOは毎年法人登記も必要ですから県庁、法務局への登記
書類作成報酬も要りません。
チラシ作成関連だけでも年間100万円近くは節約できる。

更に大きいのが、リアルタイムでおおよその数字が出るので、
黒字が予想されたら30万円未満なら消耗品で落とせますから、
黒字が出そうになったら、設備投資や、備品購入もできます。
結果、黒字も減らせるので税金も減ります。
脱税でなく節税ですから全く問題ありません。

会計ソフトから印刷した帳簿類は、全て税務署に持って行き
最終確認し、必要な税金を支払えば決算もできます。

あんしんサポートが、ここまで来れた最大の要因は・・・
第一、やる気、気力、前向きな向上心は常に持ち続けてた事
第二、お金が無かった事で、様々なスキルが身に付けられた
第三、その結果低料金、高品質の葬儀が可能となった

第一、第二、は上に書いた通りですが、第三の低料金高品質
については、例えば『遺影』は自社作成でも写真屋レベルの
品質のものが、Adobe Illustrator、 Photoshopで作れます。
自分で試行錯誤して得たスキルが、低料金で提供できるもの
へと繋がるし、遺影で言うなら家族と直接話し合っているの
ですから、家族が喜ぶ遺影になり易いわけです。
結果、家族にとっては高品質な遺影ってことになります。

ヤフオク等で霊柩車、葬儀用品を購入しようと考えたのも、
余裕が無かった事が幸いしてます。

さらに、上に書いたように我々自身にお金がないのですから
お金が無い人達の心境が当たり前に分るのも強みでした。
きっと、当時お金があったら弱者の人を始め、様々な理由で
余裕の無い人達の真意は理解できなかったでしょう。

当然、立ち位置、立つ土俵も違う場所になってたでしょう。
そう考えると、人は今自分がいるとこから前向きに考えれば
何でもできる・・・のかもしれません。

ただ、ひとつだけ不思議なことがあります。
食える状況になく、金も無い、余裕も無い、依頼もないのに、
何故止めようとか、出来ないとか、無理だと考えなかったか、

更に家賃が払える状況など全くないのに、あんしん館を開設
した訳ですが、家主さんが全て費用は出すから、5年間だけ
家賃を5万円上げさせてくれとの提案が始まりです。
結局、僕が出したのは21万円だけでした。
工事が始ってから依頼した祭壇ステージとシャワールームの
設置費用が21万円だったと思います。

その結果、あんしん館開設以来、家賃が払えない事は一度も
無く現在まで来ているのです。
きっと色々が好循環した結果なのでしょうが、自分の意志より
強いちからで動かされたようで、実に不思議に感じます。

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