事前相談でも、葬儀後でも、家族と話していると時々同じような

ことを聞かれるというか、言われるというか・・・

新聞記事、パンフレット理念に書かれている葬儀や家族に対して

「何でこんな考え方ができるのですか?」といったニュアンスの

質問を時々されます。 湯かん納棺のあとでも良く言われます。

ちょっと前にも書きましたが、先見性についても同様です。

言われてみれば、そりゃそうだ!と思えるそうですが、言われな

ければ、思いつきもしなかったと言う人が多くて不思議です。

葬儀で何百万円も掛かったり、宗教者に布施と呼べる額とは思え

ない金額を要求されても黙って従うのが日本人なのでしょうか。

みんながしてるから・・・ それが普通だと思ったから・・・

マズロー5段階欲求説なら3番目の社会的欲求、親和の欲求って

感じですが、みんなと同じなら安心ってことなのでしょうか。

皆さんは純粋で、僕はへそ曲がりなのかもしれません。

前回、遺影と位牌の必要性について書きましたが、飾りもしない

大きな遺影なら仏壇の中に置けるほうが合理的です。

俗名なら家族は分っているのですから、火葬中改めて位牌に書く

必要もありません。 これって当然だし普通でしょ!?

僕限定で言うなら何事に対しても『なんで?』『どうして?』と

考える習慣が身についているようです。

僕が中学か高校生くらいの時、お婆ちゃんから聞かされた話・・

凧上げをしていたら凧が電線に引っ掛ってしまうと、そばにいた

お婆ちゃんにこう言ったそうです。

「なんで電線ってあんな所にあるの? 凧が引っ掛っちゃうよ」

「電線は手の届かない高い場所って決まってるんだよ」

「ふーん、僕なら凧が引っ掛らないように土の中に埋めちゃう」

親戚の家に行き大人の会話を聞いてた時・・・

「犬が西むきゃ尾は東ってな」と言った叔父さんの話を聞いて、

少し考えたあと「叔父ちゃん、尻尾は南と北じゃない?」と言う

「ん? なんでだ?」犬は尻尾を振るでしょ。 西向いて尻尾を

振ったら北と南だと思った」と答え大人は笑ってたそうですが、

お婆ちゃんは恥ずかしかったと聞かされました。

聞いていると随分こまっしゃくれたと言うか、小生意気なガキだ

と我ながら思いますが、これが僕の原点なのでしょう。

ようは5才の時と、61才の今と考え方は一緒だという事です。

当たり前のようにしている事、言われている事を当たり前だとは

思わず『なんで?』『どうして?』と考える習慣があるようです。

正直なところ意識してないので、正確に分りませんが・・・

父親逝去の一報から初めに『葬儀とはなんぞや』と考えました。

次に『葬儀って何でこんな高けぇんだ?』と『布施も高けぇ!』

と並行して聞いて周ったのが『残る家族の生活と収入』でした。

そして導き出したのが・・・

『残る家族の生活に支障の出る葬儀などあっては成らん』さらに

『ならどうすればいい?』と続くだけです。

『ならどうすればいい』を行動に現したのが、あんしんサポート

であり『各葬儀パック』であり『葬儀外の仕事』でもあります。

葬儀パック、葬儀外の仕事どれをとっても何となくで決めた事は

何ひとつありません。

人はどうすれば便利になるか、暮し易くなるか、と考え抜いたから

自動車、飛行機、テレビ、電話、パソコンと様々な物が発明されて

きたのです。 歩くのが当然!と思ったら自動車はありません。

同じように、今の時代、この先の時代で明らかになっていることが

人の生活の中にいくつもあります。

なぜなぜ、どうしてを簡単に考えるとこうなります。

・団塊の世代の終幕は確実に近づいています。

・年金が増える計算は全くできませんが、減るのは確実です。

・医学の進歩で寿命は延び、生かされる現実に費用がかさみます

・結果、年金生活者の生活は苦しくなる一方です。

・苦しい生活を更に節約してまで行う葬儀などあり得ません。

・葬儀費用と布施は葬儀社と宗教者が使うお金でしかありません。

・葬儀社と宗教者の為の葬儀などあり得ません。

・家族の生活ができない葬儀を強要する宗教などあり得ません。

※だから残る家族の生活に支障の出ない葬儀が必要なのです。

※しかし、そんな葬儀は実在しませんでした。

※だから、自分で生み出しただけです。 

それは自分自身の将来の為であり、子供達の将来の為であり、結果

として一般消費者の人達の為になるかもしれないが、それは各自で

決めればいいこと、但し弱者の人達にとっては、間違いなく恩恵は

あることだから、利用したほうがいいですよ・・・って感じです。

よくPlan.Do.See(プラン.ドゥ.シー)計画・実行・見直しという

言葉を使いますが、それ以前にもっと必要なのが今回の題目です。

『なんで? どうして? ならどうすればいい?』

今回は葬儀事業として書きましたが、日常生活、夫婦生活などでも

同じことです。 次回はその辺を書いてみたいと思います。

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