書きながらフッと思ったのは、俺は誰に向けて書いてるんだ?

この数回はどう読んでも、消費者でなく個人や小さな葬儀社の人に

向けて発信しているとしか思えません。 ^_^; なはっ

多分、北九州の立石さんが来てくれた事で、僕と同じような発想を

しながら、葬儀社をしている人がいるのは間違いないと思った事、

あんしんサポートのほうが進んでいたり、依頼数が多かったりと、

我々の考え方やノウハウを活かせる人がいて、その地域の消費者が

助かるなら・・・なんて大それた事を考えちっゃたみたいですね。

だから、うちより忙しい人達はスルーしてください。

後で真似したら失敗だと、文句を言われてもどうにもなりません。

しかし、うちのほうが依頼数が多いなら役に立つ事も多いでしょう。

また先々の事を考えると・・・なんて人にも役に立つかもです。

ただし、長く読んでくれている人も含め、この数回を読んでわかる

ことがあるはずです。 一言でいうなら『明確な覚悟』です。

この業界に入った9年前、葬儀社の人達が話す内容は五十歩百歩で

誰と話しても同じ感覚としか思えませんでした。

中には『おっ!この人は違うかも』と思わせてくれた人もいたので

すが、長く話していると余り違いは感じませんでした。

そのお蔭で、いつも客観的に葬儀を見続けられたのです。

そう、それが『家族の目線で見る』という感覚でした。

打合せ、安置、使用品、納棺師、死化粧、それらの全てに『自分の

家族の葬儀なら・・・』と考えると納得できる事のほうが少ない。

その結果分ったのは『家族目線で葬儀する葬儀社は無い』でした。

問題はここからです・・・

自分の目指す葬儀社が無い・・って事は一般消費者の意識の中にも

『家族目線の葬儀』など言葉だけでしか無いということです。

ですから『5万円火葬支援パック』とうたっても、絶対追加されて

結局は他の葬儀社と大差ないと考える。

あんしんサポートのパックを見て、あまりの安さに噓くさいと思い

ながら葬儀社の人に聞くと「絶対追加されますよ」と言う。

業界の中に無い感覚ですから、当然と言えば当然の結果です。

この感覚を打ち消すのには時間が掛かったし、今でも安過ぎてあり

得ないと思ってる人が沢山いるのも事実です。

だからと言って焦って何かを言っても、しても解決はしません。

ひとつ、ひとつの葬儀を自分が思う『家族目線』で施行を続けた。

事前相談から始まり、逝去時の搬送、相談、葬儀、そして集金まで

家族目線で貫き通すと『口先だけの親戚』『高額な布施の菩提寺』

『見栄っ張りの家族』など様々な障害が表面化してきます。

だからハッキリ言わないと、家族は守れなかったのです。

設立から1年、2年・・・と経ち、今にして思えば、新聞で何度と

なく取り上げてくれたり、NHKで全国放送された事が毎月入会が

最低ででも20名~60名になった最大要因かもしれません。

また常に同じスタンスで、絶対ブレない事が経験者からの紹介へと

繋がっているように感じます。

最近では時々「パイオニア」と呼ばれます。

パイオニア=先駆者、開拓者、草分けということです。

葬儀社経験わずか9年目の人間がパイオニアと呼ばれる・・・

これで分るように、あんしんサポートの理念と葬儀は葬儀業界には

無かったことなのでしょう。

僕のような感覚を持って仕事を続ける小さな葬儀屋さん、これから

葬儀の仕事を始めようとする人、既存の葬儀屋さん感覚そのままで

続けたり、始めたりする人は思った通りにすれば良いですが、もし

あんしんサポート的な葬儀屋を目指したり、興したりするのなら、

すぐに全てを見直してみることです。

前回も書きましたが・・・・

その料金設定の根拠ハッキリしていますか? 明言できますか?

から始まって事前相談、搬送、打合せ・・・集金そして葬儀後まで

全てを見直せば分ります。 なにがかって?

『自分目線』『業者目線』か『家族目線』かがです。

くちで何を言っても、心の底、真の姿が違えば結果も違います。

ただ勘違いして欲しくないのは、家族目線が正しいと言ってる訳で

なく、自分が立つ土俵で勝負しなければ、勝てないって事です。

自分自身の心を客観的にみつめ、その上で自分に適した葬儀屋さん

経営をするのが最善なのは誰でも分ることです。

次回『他社の葬儀を見て、家族目線に変更した部分と理由』

 にほんブログ村

ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌であり
これから葬儀を経験される方々が後悔しない葬儀をする参考書にと
思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします