昨日9日は午前中一件の葬儀を済ませると、安置も葬儀も無く

なったので、いつもより少し早めに帰宅、奥さんと息子と三人

で蕎麦を食べ、親子で1円パチンコ屋さんに入ったところで、

千明からの電話「2件の搬送依頼で、どちらも非会員さんです

が受けられる状態なので受けました」との事、あとからきくと

5分差で電話が入ってきたらしく、2度目の電話は最初の電話

と同じ家族だと思ったらしく、すんなり引き受けたようです。

実に間の良い家族です。 2日早ければ受けられませんでした。

後から聞くと、2件ともうちで葬儀した家族に行って相談して

みろと言われてたようです。 今回の家族は非会員ですから、

葬儀パック料金+2万円加算です。

一軒は昨夜搬送、もう一軒は孤独死で検視が入り昨夜は警察の、

霊安室(冷蔵庫)で安置、本日の朝、家族が検案書を取りに行き

警察から搬送ってことになりました。

間の良い家族もいれば、間の悪い家族もいるし、ブログに書い

たように、入会を断る家族もいます。

昨日の葬儀で火葬中、集金時、話の中で断ることもあると言うと

「えっ? 断ることあるのですか? 何でですか?」と不思議そ

うな顔で聞いたので「やりたいくない人だからです」と答えると、

ぽかーんとした顔をしていました。

なので以下のような話をしたわけです。

おおよそですが、入会拒否する方は年間20名ほどです。

周囲は僕を人助けする人で、とても善人のように言いますが、

何度も書いているように普通の人であり凡人です。

いい人を演じるつもりなど全くありませんし。

この部分を前提として読み進めてください。

入会拒否する人達一覧

・横柄な人、金さえ出せば言いなりになると思ってる人

これは説明せんでも分るでしょう。 金持ってるぞ!と言わん

ばかりの態度か、葬儀屋は儲かるんだからと思い込んでる奴

・安かろう、悪かろうと思ってる人、、かなぁ・・

息子が亡くなってちゃんと葬儀しました。 

主人もいますが、ちゃんと葬儀をしてあげようと思ってます。

でも、私は良いかなと思って入会にきました。

くちには出しませんでしたが、てめぇ 舐めてんのか!と心で

叫び、即効で断って帰って貰いました。

・自分をお客様だと思ってる人

お客様が・・ お客様を・・とやたら口にし、お客様に対して

こうあるべき、こうして当然と語ったおばさん、うちはお客様

なんて思ったこともないから、よそにいきなよ。 で終了。

多少の違いはあっても、断るのは大体こんな人達です。

断る理由!? やりたくないからです。

断るのに理由なんて要りません。 来館するのは勝手でしょ?

受ける受けないは僕の勝手でしょ!? これだけのことです。

これで終わっても全く問題ないのですが、もう少し言うなら、

・お客様と思うほど儲かる仕事をしてません。

・当然、上から目線で何か言われる筋合いはありません

・入会してやるって感じる人も拒否します。 入会してもらう

 必要はありません。 それほど暇でもありません。

あんしんサポートは少額年金で暮らす人達や、様々な事情から

生活がやっとの人達、身寄りがなく自分の死後に不安な人達、

など世間の弱者葬儀を支援するのが設立目的です。

だから儲けの出ないパックもあるし、我々しかいないと頼って

来られた人達にとって駆け込み寺である必要もあります。

葬儀の費用がないと心配で、不安な日々を過ごしてきた家族が

病院のソーシャルワーカーの紹介、社会福祉協議会の人の紹介

或いは知り合いの紹介で電話をし、予約をして来館されます。

数万の金もない人はいくらでもいます。

その人達と近い将来訪れる葬儀について本音で話し合います。

誰にも相談できない、頼れないと思ってた人達が、頼れる所が

あると分り安心して帰る。 極論を言えばこんな人達のために

あるのが、あんしんサポートです。

儲かりはしませんが、我々の中に『この家族の為に頑張る』と

思える『ちから』が湧いてきます。 

使命感で動き、達成感で満足し、感謝の心で元気を貰います。

そう、僕らはお金の為が第一で動いているのでないのです。

我々、依頼者どちらかが上からでなく、同じ目線で膝を交えて

本音で話し、葬儀後に後悔が残らない葬儀を組み立てる。

そりゃ、食えなきゃ困るけど・・・僕はこんな風に思ってる。

人に対して優しくなれる為には、自分がある程度は満たされて

いる必要がある。しかし弱者の心を理解するには、自分自身も

同じような環境を経験しなければ絶対に理解はできない。

自分がある程度満たされるについては、この仕事で飯が食えて、

人から頼られて、感謝される事で満たされる。

自分も同じ環境については、低料金での葬儀は他社の何倍もの

仕事をしなければ食えないし、61才になっても夜中に起こされ

徹夜をし、仕事の全てを2人だけでこなす。 

まぁ、いつ倒れても不思議でない生活の日々、毎月病院に行き

血液と尿の検査をしながら働かないと食えない事で近づく。

同じ年代で動こうともしない人には喝を入れることもある。 

自分で年寄り扱いせず、俺みたいにしてみろってね。

ちと話しがそれたけど、あんしんサポートを動かしているのは

金でも、名誉でも、慈悲の心でもなく・・・

頼れる人がいて、頼られる事で頑張れる人がいて、助かる人が

いて感謝し、感謝される事を喜びとする人がいる。

この循環が、あんしんサポートじゃないかな。

この循環から外れる人、僕らのやる気が失せる人を拒否してる

ってことなんだろうと思う。

いい人だと思われるのも、すごい人だと思われるのも、あまり

好きではありません。 気取らず、気張らず、いつもの自分で

過ごせるのが一番です。 疲れるのは身体だけで充分・・・

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