父親逝去の知らせが届き、生まれて初めて葬儀に関心を持ち、
葬儀について色々調べた今から9年前、年間どれくらい葬儀が
あるのかも調べました。 確か0.7~0.8%くらいだと思う。
今は0.9%を越えていると思いますし、この先団塊の世代人が
70代半ばになれば1%に届くだろうと予測できます。
2020年頃は全国で年間12~13万件の葬儀があるでしょう。
人口200万人の群馬県は0.8%なら16.000の葬儀がある計算、
前橋をざっくり30万人で計算すると年間2400施行となる。
毎月200件の葬儀の中から、いくつ依頼を取れるかだろうか、
前橋に隣接する高崎市、伊勢崎市、他の地域まで加えた場合、
年間600施行以上ある計算になる。
その何%取れるか1%でも前橋で2件、隣接地域で6件となる。
当時月に5件葬儀をすれば繁盛店だと聞かされた。
って事はわずか3%シェアで繁盛と言われるのは、大手が圧倒
的に強いか、極端に分散しているかのどちらかだと分る。
ただ月に5件の施行で繁盛と言われるなら、相当利益ある仕事
なのは間違いないと分った。
後日、1回の一般葬儀で2か月食えると聞かされた時は驚いた
けど、それなら食える道は必ず存在すると確信した。
葬儀業界の料金を調べてみると、直葬でも20万円くらい掛ると
分ったが、人が亡くなると支給されるのは国保の葬祭費5万円
だけ、逝去前は施設に入所したり、入院したりと費用が掛って
葬儀費用を貯めるなど到底無理だとも聞かされる。
その頃、こんな事があった。
隣接市で老人が亡くなり、互助会に加入してた為、中に入った
市会議員が葬儀社に連絡、20万円の積み立てだけで葬儀をして
欲しいと伝えると、その金額ではできないと言われ、遺体を置
いて帰ったと聞きとにかく驚いた。
遺体を置いて帰る!? それが葬儀社であり葬儀業界なのか?
この話しが僕の心の導火線に火を付けた。
なら葬祭費の5万円でできる葬儀を創れば、事前に使えもしな
い20万円も不要だし、国保さえ加入していれば、火葬し骨壺に
納まるまで一銭も残さずとも可能となる。
でも安ければ何でも良いか!? 『否』絶対必要条件を整え、
尚且つ追加の要らないパックにするポイントを事前に決めた。
※ポイント1
原価の積み上げでなく『5万円直葬』とゴールを明確にした
・これ凄く大事な部分だと感じる。 明確な到達点だから例え
無理かもしれないと思う時があっても、更に踏ん張れた。
※ポイント2
とにかく5万円で可能にする為には、いくつもの壁を越えなけ
れば成らないが、超える壁が明確だから迷わずに済んだ。
・霊柩車、寝台車、ストレッチャーはいくらで買えるのか?
棺や骨壺は、何処でいくらで売ってるのか?から始まって、
できる限り自分達で探した事で、素人だから業者さんに無理
難題を言っても誰かに迷惑は掛からず、業者さんの人間性も
うかがい知れた。
・ネット、オークションでの購入は当たり前、印刷原稿は自分
自身で制作し印刷のみネットで依頼、ホームページは業者に
依頼せず、多少ダサくなったほうが目立つと考えた。
・最終的には、搬送シート、ドライアイス、線香具、白布棺、
骨壺一式が材料費で、あとのお迎え搬送、死亡届出、霊柩車
運転、火葬場案内の人件費は自分達ですれば良いと考えると
寝台、霊柩と両方使える車があれば、原価を割らず多少利益
だって得られると分り実現に向けて邁進した。
※ポイント3
葬儀のその字も知らないド素人ゆえ、現行葬儀の流れを知る事
から全ては始まるはず、実践で学ぶのが最善と考えて実践。
・委託葬儀社の仕事を客観視した事が家族目線の土台になる。
まだ半分残っているのに、何でドライアイスを毎日入れ替え
るのか? 顏の横に置いて意味があるのか?
目をつむって寝ている故人の化粧が濃すぎないか?などなど
とにかく素朴な疑問だらけの葬儀を見せて貰えたのは大きい
※ポイント4
あんしんサポートの付加価値であり、他社との差別化となって
いる全ては、委託葬儀社の葬儀を見て湧いた疑問、思いを家族
目線の武井流にアレンジしたものです。
・ポイント3でも書きましたが、葬儀を客観視できたことで、
人は安っぽ過ぎても、豪華過ぎても違和感を感じるものだと
家族の言葉を聞いて分ったのも大きく、絶賛される湯かん、
故人を偲ぶなど生まれたのも葬儀の現場からです。
『低料金葬儀でも食える計算』
》直葬に最低限必要な物だけを5万円で納める
》但し葬儀内容、使用品は全てを家族目線で組み立てる
》人件費は考えない(24時間全て自分で行う)
》家族が違和感の無い車体や葬具を時間が掛かっても探す
》司法書士、行政書士、税理士など一切使わず自分で行う
》印刷、HP、経理なども全て自分達で行う
》安置は自宅、自宅外安置は安い業者を探しておく
》基本的に追加一切不要の設定にする
と目標は簡単に決まりましたが、とてつもなく難しいのが・・
『広告宣伝』だったのです
葬儀社の広告は印刷、折込で100万円掛けたとしても、大した
効果はないだろうし、どんなに魅力のある広告だとしても葬儀
とは無縁の状況にある家族なら見ることもない・・・
また、あんしんサポートを本当に必要とする人達は新聞を購読
してない人も多く、ポスティングしか方法がないけど、料金は
高くなるし、配布してくれる地域と、してない地域もあるから
存在と料金を知らせること自体が大変です。
また葬儀社の広告は『嘘』『偽り』が当たり前と思われていて
50.000円+税だけで骨壺に納まれるなどあり得ないと消費者は
思い、知り会いの葬儀社に聞けば「絶対嘘だよ」と言われたと
後日話してくれる家族が100%なのですから、真実を浸透させ
るのはとてつもなく難しい。
昨日来館したお爺ちゃん、本日来館したおばちゃん、どちらも
紹介されても尚、半信半疑で来館するくらいです。
当時我々の存在を知り応援してくれる人が、新聞記者に話し
記事にして貰えたり、後で分ったことですが、利用者が何人も
NHK投書してくれた事から、記者が来てテレビ放送となった
とも聞かされました。 その意味では我々は非常に恵まれてい
ましたが、個人零細葬儀社の方々、これから葬儀社を始めよう
とする人にとって最大の難関は、地元の消費者、特に自分達が
対象としている人達に存在と事実を知って貰う『広告宣伝』と
『24時間予測不可能な仕事』決まった休日もないし、就業時間
すら決まってない、365日仕事のような生き方になる覚悟は、
しなくてはならないでしょう。
実際は空き時間や自由に使える時間は、結構あって経営者なら
日常生活での不便は殆ど感じないでしょうけど。
次回、『葬儀で困っている人達の為に』です。
葬儀について色々調べた今から9年前、年間どれくらい葬儀が
あるのかも調べました。 確か0.7~0.8%くらいだと思う。
今は0.9%を越えていると思いますし、この先団塊の世代人が
70代半ばになれば1%に届くだろうと予測できます。
2020年頃は全国で年間12~13万件の葬儀があるでしょう。
人口200万人の群馬県は0.8%なら16.000の葬儀がある計算、
前橋をざっくり30万人で計算すると年間2400施行となる。
毎月200件の葬儀の中から、いくつ依頼を取れるかだろうか、
前橋に隣接する高崎市、伊勢崎市、他の地域まで加えた場合、
年間600施行以上ある計算になる。
その何%取れるか1%でも前橋で2件、隣接地域で6件となる。
当時月に5件葬儀をすれば繁盛店だと聞かされた。
って事はわずか3%シェアで繁盛と言われるのは、大手が圧倒
的に強いか、極端に分散しているかのどちらかだと分る。
ただ月に5件の施行で繁盛と言われるなら、相当利益ある仕事
なのは間違いないと分った。
後日、1回の一般葬儀で2か月食えると聞かされた時は驚いた
けど、それなら食える道は必ず存在すると確信した。
葬儀業界の料金を調べてみると、直葬でも20万円くらい掛ると
分ったが、人が亡くなると支給されるのは国保の葬祭費5万円
だけ、逝去前は施設に入所したり、入院したりと費用が掛って
葬儀費用を貯めるなど到底無理だとも聞かされる。
その頃、こんな事があった。
隣接市で老人が亡くなり、互助会に加入してた為、中に入った
市会議員が葬儀社に連絡、20万円の積み立てだけで葬儀をして
欲しいと伝えると、その金額ではできないと言われ、遺体を置
いて帰ったと聞きとにかく驚いた。
遺体を置いて帰る!? それが葬儀社であり葬儀業界なのか?
この話しが僕の心の導火線に火を付けた。
なら葬祭費の5万円でできる葬儀を創れば、事前に使えもしな
い20万円も不要だし、国保さえ加入していれば、火葬し骨壺に
納まるまで一銭も残さずとも可能となる。
でも安ければ何でも良いか!? 『否』絶対必要条件を整え、
尚且つ追加の要らないパックにするポイントを事前に決めた。
※ポイント1
原価の積み上げでなく『5万円直葬』とゴールを明確にした
・これ凄く大事な部分だと感じる。 明確な到達点だから例え
無理かもしれないと思う時があっても、更に踏ん張れた。
※ポイント2
とにかく5万円で可能にする為には、いくつもの壁を越えなけ
れば成らないが、超える壁が明確だから迷わずに済んだ。
・霊柩車、寝台車、ストレッチャーはいくらで買えるのか?
棺や骨壺は、何処でいくらで売ってるのか?から始まって、
できる限り自分達で探した事で、素人だから業者さんに無理
難題を言っても誰かに迷惑は掛からず、業者さんの人間性も
うかがい知れた。
・ネット、オークションでの購入は当たり前、印刷原稿は自分
自身で制作し印刷のみネットで依頼、ホームページは業者に
依頼せず、多少ダサくなったほうが目立つと考えた。
・最終的には、搬送シート、ドライアイス、線香具、白布棺、
骨壺一式が材料費で、あとのお迎え搬送、死亡届出、霊柩車
運転、火葬場案内の人件費は自分達ですれば良いと考えると
寝台、霊柩と両方使える車があれば、原価を割らず多少利益
だって得られると分り実現に向けて邁進した。
※ポイント3
葬儀のその字も知らないド素人ゆえ、現行葬儀の流れを知る事
から全ては始まるはず、実践で学ぶのが最善と考えて実践。
・委託葬儀社の仕事を客観視した事が家族目線の土台になる。
まだ半分残っているのに、何でドライアイスを毎日入れ替え
るのか? 顏の横に置いて意味があるのか?
目をつむって寝ている故人の化粧が濃すぎないか?などなど
とにかく素朴な疑問だらけの葬儀を見せて貰えたのは大きい
※ポイント4
あんしんサポートの付加価値であり、他社との差別化となって
いる全ては、委託葬儀社の葬儀を見て湧いた疑問、思いを家族
目線の武井流にアレンジしたものです。
・ポイント3でも書きましたが、葬儀を客観視できたことで、
人は安っぽ過ぎても、豪華過ぎても違和感を感じるものだと
家族の言葉を聞いて分ったのも大きく、絶賛される湯かん、
故人を偲ぶなど生まれたのも葬儀の現場からです。
『低料金葬儀でも食える計算』
》直葬に最低限必要な物だけを5万円で納める
》但し葬儀内容、使用品は全てを家族目線で組み立てる
》人件費は考えない(24時間全て自分で行う)
》家族が違和感の無い車体や葬具を時間が掛かっても探す
》司法書士、行政書士、税理士など一切使わず自分で行う
》印刷、HP、経理なども全て自分達で行う
》安置は自宅、自宅外安置は安い業者を探しておく
》基本的に追加一切不要の設定にする
と目標は簡単に決まりましたが、とてつもなく難しいのが・・
『広告宣伝』だったのです
葬儀社の広告は印刷、折込で100万円掛けたとしても、大した
効果はないだろうし、どんなに魅力のある広告だとしても葬儀
とは無縁の状況にある家族なら見ることもない・・・
また、あんしんサポートを本当に必要とする人達は新聞を購読
してない人も多く、ポスティングしか方法がないけど、料金は
高くなるし、配布してくれる地域と、してない地域もあるから
存在と料金を知らせること自体が大変です。
また葬儀社の広告は『嘘』『偽り』が当たり前と思われていて
50.000円+税だけで骨壺に納まれるなどあり得ないと消費者は
思い、知り会いの葬儀社に聞けば「絶対嘘だよ」と言われたと
後日話してくれる家族が100%なのですから、真実を浸透させ
るのはとてつもなく難しい。
昨日来館したお爺ちゃん、本日来館したおばちゃん、どちらも
紹介されても尚、半信半疑で来館するくらいです。
当時我々の存在を知り応援してくれる人が、新聞記者に話し
記事にして貰えたり、後で分ったことですが、利用者が何人も
NHK投書してくれた事から、記者が来てテレビ放送となった
とも聞かされました。 その意味では我々は非常に恵まれてい
ましたが、個人零細葬儀社の方々、これから葬儀社を始めよう
とする人にとって最大の難関は、地元の消費者、特に自分達が
対象としている人達に存在と事実を知って貰う『広告宣伝』と
『24時間予測不可能な仕事』決まった休日もないし、就業時間
すら決まってない、365日仕事のような生き方になる覚悟は、
しなくてはならないでしょう。
実際は空き時間や自由に使える時間は、結構あって経営者なら
日常生活での不便は殆ど感じないでしょうけど。
次回、『葬儀で困っている人達の為に』です。
ひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌であり
これから葬儀を経験される方々が後悔しない葬儀をする参考書にと
思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします
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