前回書いた『食えなくなる町の個人、零細葬儀屋さん』が食え

なくなる理由については、大手葬儀社との比較の中で書きまし

たので省略します。 

また全国的に大小問わず葬儀社は増えていますから、新規参入

した葬儀社が多少でも施行すれば、全体の葬儀数が同じなら、

それだけ既存葬儀社施行は減るわけです。 すると・・・

1. 今まで通りの葬儀を続ける零細葬儀社

 ・直葬が10万円以上なら、この部類でしょう。

2. 『故人の個』を強調する葬儀社

 ・料金は安くないイベント形葬儀社

3. あんしんサポートのような低料金葬儀社

 ・余裕の無い家族中心の葬儀社

閉店する葬儀社は別として、大別すると三種でしょうか。

1.は誰もが想像できる町の葬儀社ですが、昔からの地域に根

差した強さが無いと、存続は難しいであろうと思います。

勿論、個人事業の葬儀屋さんで、下手な葬儀社より遥かに

依頼数の多い葬儀社はあります。

そんな経営者は僕の話など気にも成らないでしょう。

元気ではない葬儀社も三種に分類できます。

『何もせずジリ貧街道まっしぐら形』

・何も言う事はありません。自然消滅するだけのことです。

『紹介業依存型』

・個人的には自分の首を絞めていると思えてなりません。
 
 いつか書いてみたいと思いますが、僕が紹介業の経営者なら

 利用できるだけ利用して潰すか、吸収するか、いずれにせよ

 紹介先を繁栄させる必要はないのです。

『単純に料金下げて経営困難形』

・これは非常に多いパターンですが、絶対に繁盛しません。

 肝心な部分を忘れています。 料金を下げなくてはと思って

 しまうくらい依頼数が無いのは何故か? その点を改善せず

 料金が安ければ依頼が来ると思ったら大間違いです。

2.のイベント形葬儀社の料金は高めでしょうが、流れ作業的

葬儀の大手葬儀社の苦手な部分を、企画力とフットワーク力で

つく隙間葬儀を得意とする葬儀社になると思います。

3.あんしんサポートのような葬儀社とは、葬儀になったとき、

まとまったお金が無かったら、最小限の費用でも葬儀ができる

少額で遺骨供養もできる。 法事も、新盆も、墓も、宗教者も

圧倒的低料金で可能とする葬儀社です。

1.は繁盛店か閉店街道ですから、どちらであろうと僕が何か

言う必要はありません。

2.のイベント葬儀社は企画力、行動力が大きく影響するのは

間違いありません。 いつも斬新な目新しい葬儀を創り続ける

のは至難の業でしょうが、ツボにはまった家族なら超高評価を

されるでしょう。 但し決して低料金ではできないでしょうし

多分『故人』が優先された葬儀になるはずです。

3.については、次回あんしんサポートを引用して書きますが、

先日葬儀をされた家族も、イベント的職業をされているらしく

こんな風に言われました。

「葬儀屋さんのホームページは、真心だ、良心的だ、家族の立

場でとか抽象的な言い方で、うさん臭いと思うけど、武井さん

のブログやホームページって、あっけらかんと手の内を明かし

てるように見えますが、良いのかなぁって思っちゃうけど、、

問題はないですか? 真似されたりしませんか?」

思わずニコッと笑顔が出ましたが、理由は2つ・・・

・あんしんサポートを心配してくれる家族はいるんだな

・そうだよね、そう思うよね、、でも問題ないですよ

そんな思いが湧いて出た笑顔でした。

「大丈夫、どんなに紙面で書いても絶対真似できないから」

すると、それを聞いた家族は「やっばり、実は自分の知り会い

にも同じようにさらけだしちゃう人がいて、その人も同じ事を

言ってました。 能力のある人は違うんですね・・・」

少し気恥ずかしい気持ちで聞きながら微笑み、その場は終わり

ましたが、僕に限っては能力があるのではなく、自分が凡人で

あると自覚することに長けているということでしょう。

それを能力と言われたら、確かにそう・・・・ですが。

次回『だから個人葬儀社じゃないと駄目なんです』です。

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