前回ブログを書いた直後、あんしん館式場で、いつものように

納棺師として湯かん納棺の先導をしたが、これまた、いつもの

ように笑いあり、涙ありの1時間を過ごし、家族葬、花入れと

進むと、いつものように故人の奥さんであるお婆ちゃんを隣に

乗せ霊柩車の運転手をし前橋斎場まで向かった。

70代のお婆ちゃんが言う「今まで数えきれないほどお葬式に

出たけど、こんなに温かい葬儀で、こんなに良い話しを聞かせ

て貰ったのは初めてです。 ありがとうございました」

こんな感じの話しは何度か書いていますが、今日は素朴な疑問

『何で毎回のように、これほど家族に絶賛されるのだろう?』

という思いが心の中でフツフツと湧いてきた。

考えてみると、まだ自分達で葬儀が出来ない頃、依頼していた

葬儀社が行った湯かん納棺は何度か見てたけど、家族が感謝を

したり、褒めたり、感激したと言われた事は一度もない。

葬儀社の人からもそんな報告は受けた事がない。

当時は県内の地域毎に依頼する葬儀社が違っていた事もあり、

延べ10人以上の納棺師を見てきたはず・・・

極端に下手な人は別として、殆どの納棺師の個性はあっても、

内容的にはそれほど大きな差は無かったように思う。

葬儀社の社員が行う納棺師もあれば、派遣の納棺師もあるし、

男性もいれば、女性もいたけど、さして印象に残ってない。

これって群馬県の納棺師だけの事ではないだろうと思う。

多分、殆どの納棺師が大差ないのでは!? と思える。

勿論、中には超人気のカリスマ納棺師だっているだろうけど、

こんな人のほうが例外だと思って良いでしょう。

ってことは・・・

先日何回か書いた個人葬儀社や零細葬儀社の経営者は、社外の

納棺師は頼んでは駄目だってことになる・・・

① なぜ? なんでなの!?・・・って思ったかな?

② うん、その通りだね・・・って思ったかな?

①の人は正直なところ企画力は乏しい人だと思う。

②の人は勝てる競争のできる人だと思う。

我々のような零細葬儀社は、資本力のある大手葬儀社との比較

では『料金が安い』と『人』以外は全て劣るのが普通です。

ハードではかなわないとしても、ソフトや人を前面に出せば、

充分勝算があるってことです。

『ソフト』と『人』両方が一度に見せられる最たる場面こそ、

湯かん納棺だろうと思います。 それも親族一同に対して、、

、、、それがうちか!? と思ったのです。

再入会が90%以上、相談者の90%が紹介されて来館した人達、

我ながら凄い!って思うけど、、千明がかつて勤務した葬儀社

では、あり得ない、考えられない、真逆に近いそうです。

でもそれほど特別なことは言ってない・・・

あえて言うなら、誰が聞いても納得できる話と行動を貫いてる

って事だろうと思います。

僕の湯かん納棺は最低60分は掛るので、全てを文字にできま

せんが、とにかく良くしゃべる納棺師なのは確かです。 

それでも退屈せず長いとも感じず、60分間を温もりのある有意

義な時間と捉えてくれる家族が殆どです。

ちなみに今月の施行数20日現在で11施行が多いか、少ない

かは全く分りませんが、2日に1施行ペース、その他にも散骨、

法要、納骨、墓誌彫り、そして毎月20名~60名の入会相談も

ありますので、正直なところ2人では一杯一杯です。

一昨日も隣接市斎場での一般葬依頼が来ましたが、今は他市の

斎場葬儀は一切受けていません。 この辺の理由は次回にでも

書きますが、個人と零細葬儀社の経営者は真剣に考えて欲しい。

勝てるか、負けない戦略を持っていますか?

このまま書き続けると、いつもの倍以上の長さになるので次回

へと持越しますが、今回は次の点を明確にしてください

・湯かん納棺が差別化最高の場であると認識していますか?

・納棺師は自分がしていますか?(家族でも良いでしょう)

・湯かん納棺は他社との差別化が成されてますか?

次回『零細葬儀社は湯かん納棺が勝負』と書く理由・・・

更に『なぜ個人、零細葬儀社を後押しするか!?』

そして『隣接市さえ一般葬儀を受けなくなった理由』

の中から、どれかを書いてみたいと思います。

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