本日13日は3件の葬儀を無事終了し、午後4時初めての

食事をすると、ドッと疲れは出ますが、昨日、今日と、新たに

2件の最後通告とも言える医師の宣告を受けたと入会しに

来館された方もおり、いつ搬送依頼が入っても大丈夫だと

思える程度まで片付けと準備を済ませ午後6時前完了。

ぐったりしてはいますが、搬送が続くと先送りになるので

書ける時に書いておこうと思います。

僕は葬儀社で修業をした経験は全くなく、葬儀社の友人も

いません。 葬儀社の組合にも入っていません。

美容室を経営していた頃も組合には入っていませんでした。

僕の知る組合は、出る杭を打つ事しかできない!?

料金の談合(違法ですが)をする程度しかできない組合に

なんの魅力も感じないし、利用者の事を考えた経営をする

なら百害あって一利無しの組織にしか思えないからです。

人は不思議なもので、同業者の人達の意見が正しいと思う

のでしょうか? しかし葬儀社が本当に必要な情報は真逆の

ところにあります。現実とは『依頼する家族の真意』です。

どんな商売でも利用者を無視した所に繁栄などありません。

葬儀社に限らず、業者が何を成すべきか利用者が一番良く

知っているのですから、利用者に聞けば良いんです。

もうひとつ『葬儀とは!?』です。

宗教者が宗教儀式だと言うのは当然ですが、葬儀社が宗教

儀式だと唱える必要はありません。 

それを決めるのは、誰でもない家族だからです。

葬儀社は『無』が最善の立ち位置だと思っています。

家族が宗教儀式だと思うなら、その意思に沿った葬儀をし

無宗教で家族や友人とのお別れ会だと思うならそうする。

また仏式、神式、教会式、人前式、どんな葬儀でも自分の

偏見を押し付けずに済むのが『無』だからです。

この大前提をしっかり念頭に置いて話を進めます。

ようは家族が何を望み、どうしたいか、その費用は家族に

とって大きな負担とならないか、後の生活に支障はないか

そして自分を頼ってきた家族に何ができるのか!?

簡単に言えば、この考え方を貫くだけです。

とはいえ圧倒的多数の家族は仏式の葬儀を希望しますから、

1.どんな葬儀がしたいか? と使える費用を明確に聞く

2.この時点で直葬、家族葬、一般葬が決まります

3.家族葬と一般葬の大きな流れは決まっています

4.直葬は7種から希望の内容と料金を合わせて考えます

5.遺骨をどうするか? 

これだけ聞くと、何処でも一緒じゃん・・・でしょ?

では、ほんの少し詳細を書いてみたいと思います。

1.どんな葬儀がしたいか? と使える費用を明確に聞く

・直葬69.000円~で、400名葬儀も170万円程(宗教者込)

・葬儀だけでなく自社の低料金散骨場、永代供養墓を所有

・家族の都合を優先した葬儀なら、昼夜、友引問わず施行

・夜中でも紹介宗教者なら葬儀日程はその場で決まる

・お金は無いけどお経はあげて欲しい人なら枕経2万円

・直葬だけど戒名だけ欲しい人には戒名2万円

・直葬だけど読経して欲しい人には枕経2万円

・施主が都内など遠方なら一切来館不要で火葬、散骨も可

2.この時点で直葬、家族葬、一般葬が決まります

3.家族葬と一般葬の大きな流れは決まっています

・少人数家族葬なら火葬中は無料待合所で待機し、火葬後

 ファミレス等へ行けば良いと勧める事も多く、これだけ

 でもかなり費用は抑えられるのです

・最近は遺影写真を鴨居に飾らない家も多い為、希望者は

 2Lサイズ2枚か、2LとLサイズ各1枚への変更も可

・生前の故人について色々聞き、家族の目線でA4紙に書

 いた『故人を偲ぶ』を全員の清め料理の下に置きます。

 故人の事を少しでも話題にして欲しい家族への配慮

・湯かん納棺は最低1時間掛けておこないます。

 十三仏の話、湯かんとは、供養とは、仏教の考え方二種

 35日49日、本来納骨とは、墓とは、塔婆とは、一膳飯

 枕団子の話、本来通夜とは、守り刀とは、末期の水とは

 六文銭と火葬場の都合の話、などしながら家族が温かく

 送りたいと願う中、家族と過ごす湯かん納棺の儀は葬儀

 より大事にしている時間です

 この時間を過ごした家族の多くが絶賛してくれますから

 家族にとっては意義ある時間だったという事でしょう。

・あんしん館設置の祭壇に常設してある飾り類は一切買う

 必要が無いようにしてあります。

 灯篭類5対、バブル灯1対、造花2対、四華花1対、

 砂糖盛1対、釈迦像、十三仏A2電照は全てレンタルで

 全てパック内に含まれる為、追加不要でも豪華な祭壇で、

 更に施主花一対もパック内ですから充分な祭壇です。

・あんしん館お別れの儀では、頂いた生花は全てカットを

 して棺に入れるので顔だけが出て全身生花で埋まります

 飾るだけで業者に返すような事はしません。

・自宅の後飾り祭壇は白木三段飾りと経机、線香具一式の

 全てを49日までお貸ししてます。当然パック料金内です

寝台車や霊柩車で故人ゆかりの場所に寄ったり、火葬場に

行く前に花見をしたりと色々です。 過去一番遠方なのは、

夜間棺を積んで見に行ったスカイツリー、ある時は埼玉の

長瀞までドライブした事もあります。

当時は今より暇でしたから時間の余裕もあり、そんな事も

できました。僕の気持ちですから全て無料でした。

今は散骨に行くのも合間をみてですから、さすがに難しい

です。、、、が、その結果が今・・・なんだと思います。

家族目線の葬儀とは、その家族には付加価値と感じる事を、

恩着せがましくなく、すんなりしてあげる事が大きな感謝

となり、信頼へと繋がっているのでしょう。

ほんの少し自分の身体や時間を使うだけで、大きな感謝と

なり信頼に繋がり、紹介にも繋がるのですから、個人経営

してる葬儀社や零細企業葬儀社なら、僕と同じようにした

ほうが繁盛への道は早い人はいるかもしれません。

改めて書いて分るのは、肝心な部分が文字で表せない事、

最大の特徴である湯灌納棺は全く伝わらないでしょうし、

家族が喜ぶ遺影写真の作り方、家族が読んで涙する故人を

偲ぶの書き方、開いたくちを自然に閉じる方法、死化粧の

仕方と髪の整え方、安くて使える化粧品類、ご遺体の状態

と室温によるドライアイスの当て方、死臭が出ている時の

対処法、自殺や事故死の化粧の仕方、など実践でしか伝え

られない事もあるのが分りました。

超低料金で実施している根本は、基本は全てを2人だけで

行っているからだと分りました。

料理作り、返礼品納品、生花納品以外は全て自分達で行う

のですが、改めて家族に言われ気付きました。

専門業者に依頼すれば楽な部分があるのも確かですが、時

には不便な事も多々あります。 その典型のひとつが経理

税理士さんに依頼すると、今月の数字が出るのは早くても

翌月半ばでしょ? この半月が決算では大きく影響する。

こんな事も含めて、何処かで講習か講演ができれば葬儀で

何とかなりたい人なら、大きなちからとなるでしょう。

次回、臭い司会者や誘導商法は無用というお話し・・・

『感動は本音の迫力から、造った演技力は不要』です

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