暫く掲載を続けた『心の言葉プレート』は書いた僕自身が見て

掲載不可能なほど過激な文章だけになり、さすがの僕でも

掲載するのをためらいます。

また少しづつ思いついた時に書き留めておきたいと思います。

少なくとも5年以上前に書いたものばかりですが、改めて読み

返してみたり、掲載してみると書いた当時より明らかに納得も

理解もできるピンとくる言葉が多いようです。

葬儀の世界など全く知らず、八王子裁判所から父の死亡通知が

届いた10年前、葬儀業界を知れば知るほど理解も納得も出来ず

僧侶の言葉に不信感を持ち、一般の人達に本音を聞いてみると

不満、不信感を持ちながらも昔からの慣習だからと、我慢して

いる人達のほうが多いことが分った。

ところが葬儀業界は一般人の本音を理解せず、業者主導葬儀を

当たり前と考える業界であり、宗教者は何の根拠も無く自分が

偉いと思っている人も多いし、中には自分は修行したから本物

だと豪語する僧侶もいましたが、よくよく聞いてみるとたった

一年の修行・・・ 一年の修行で一人前になれる甘い仕事のほ

うが少ないのを知らないのだろうか?と思ったものです。

業界人では無いから、素人だから見えるものがある。 それが

誘導商法、霊感商法を当たり前と思い、人の嫌がる仕事をして

やるのだから葬儀は高くて当然と考えるのが、業界人の常識で

あり葬儀をひとつ行えば2か月食えるとも言われていました。

しかし今更、それら過ぎた過去を突いても何も変わりません。

大切なのは現状と近未来への対応です。

それらも含め言葉にしたのがプレートの数々でしたが、改めて

読んでも自身納得するものばかりでした。

・葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事・・・

・供養にお金は掛からない・・・

・誰でも必ず迎える死に何故高額費用が掛るのか? などなど

たった8年前の法人設立前から言い続けている言葉の数々、、

当時業界の人達は『素人が何をしたって無駄だよ。 やるだけ

やってみれば良い、すぐに撤退するさ』的感覚で見られている

との事を良く言われましたし業界全体がそんな雰囲気でした。

ところが3年後、5万円火葬支援パックが実現し、依頼が増え

新聞記事で取り上げて頂き、利用者の投書が続きNHKで全国

放送されると一気に様相が変わりました。

我々の主張に賛同する一般消費者が増え、依頼数が増えるだけ

でなく団塊の世代をはじめ、年金生活者が高額な葬儀費用など

出せる現実で無いと声をあげ始めたのです。

わずか8年の間に葬儀の概念、葬儀の内容、葬儀に掛ける費用

まで大きく変化しています。 今更ながら慌てている葬儀社も

多いのではないでしょうか。

一般消費者の葬儀に対する概念が大きく変わってきています。

当然、費用も内容も8年前の数倍に広がっているはずです。

分り易く言うと2.000円以上のランチしか無かったのに、最近

では300円ランチ~3.000円ランチまで選択できる時代・・・

って感じだと思えば良いでしょう。

寺や墓の在り方も含めて、一般消費者から見た葬儀の在り方は

間違いなく『過渡期』に入っているでしょう。

と同時に葬儀社を含めた業界は『岐路』だろうと思います。

・過去の葬儀慣習をそのまま受け継いだ商売を続ける葬儀社

・時代の流れと先を読んで差別化、高料金化をはかる葬儀社

・時代の流れと先を読んで簡素化、低料金化をはかる葬儀社

大きく分けて、この三叉路が今の時代でしょう。

どの道が成功路で、どれが失敗路か何てことはありません。

どの道を選択しても成功もあれば失敗もあるのが現実です。

問題は消費者ニーズとのマッチング次第だろうと推測できる。

人が誕生し蓄える事を覚えて依頼、貧富の差が生まれたのでは

ないかと思いますが、どんな時代でも裕福な人も貧しいもいる

のが常ですから、自分達が対象とする消費者心理を的確に捉え

消費者心理を掴んだ葬儀社や業者が生き残るのでしょう。

今回パソコンの中にしまい忘れてた言葉のプレートを読み直し

てみると、10年前から現在に至るまで、僕自身は全く変わって

ないのが再確認できました。

考えてみれば法人設立前から2030年(当時は25年後)を見て

対応してきたのですから、変わってなくて当然かもしれません。

その意味では、僕がブログを1187話も日記のように書き続けて

いる理由のひとつがこれです。

あの頃は、、あの年は、、あの時は何を考えていたのだろう?

何故そう考えていたのだろう? その後、どう変化したのか?

『頭』や『心』や『胸の内』では自分自身を誤魔化す事だって

できるし、他人を誤魔化すのは簡単です。 しかし文章に残す

ことで、それも公開することで嘘は言えなくなる。

ある意味『背水の陣』と言えるかもしれませんし『渡った船を

燃やし沈めて戦う』感覚にも似ています。

でも言ったから変えない・・・というのとは違います。

朝令暮改は決して悪い事だと思っていません。 時代の流れが

早くなれば、流れに合わせて変化させる事もあるでしょう。

誤魔化しや嘘のつけない状況にすると自分の先見性や実行力、

持続力、能力などの本当の実力を知ることで、不足であるなら

補えば良いし、足りているなら現状維持で良いと分る。

大事なのは僕の能力の有る無しでなく、必要な対策を迅速かつ

正確に実行できることだからです。

そしてもうひとつ、超老人化した日本で生き終幕を迎える時、

更に今とは違う環境とっなっているでしょうから、その次世代

を受け継ぐ人達への参考書となってくれることでしょう。

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