午前4時15分、逝去と依頼と一報が入り車に乗ると外気温は、

マイナス1度、ドライアイスを取りに行き、指定された病院に

到着したのは午前5時、あんしん館に搬送、ご安置、末期の水

をとり線香を供えると、打合せに入り家族葬となった。

故人は96才のお婆ちゃん、子供達が70代~長男は80才の人で

すから全員が年金暮らし、希望する家族葬で時間もお金も掛け

ない方法を提案し聞いてみる。

・本日23日は丸々1日あんしん館個室安置

・24日友引のお昼を食べた後、午後2時~湯かん納棺

・午後3時30分~当方紹介僧侶の葬儀、初七日法要、花入れ

・25日午前10時の火葬、子供達と配偶者だけで無料の待合所

 利用で待機、午前10時45分頃に拾骨し、全員で清めを兼ね

 ての和食のファミレスで昼食を食べて葬儀終了と提案する。

来館した5名全員納得で決まりました。

あんしんサポート229.000円+税18.320円

宗教者謝礼70.000円、支払い合計317.320円です。

家族葬に必要な物は施主花まで全て含まれ、僧侶は大姉戒名付

本葬経、初七日法要経、葬儀の前に旅支度を整える湯かん納棺

までの全てが揃っていると分って、少し驚いたようです。

先ほど家族が帰って、手続きを始め現在時刻、午前7時30分、

眠くなる前にブログを書いてみます。

言葉のプレートを数えたら40枚以上あるし、改めて読み返して

みると10年前も今も全く変わってないのが分る。

きっと法人設立以前から根本は変わってないのでしょう。

今回掲載する言葉は少し長いですが、納棺師をする時に話して

いる内容の一部でもある言葉です。

『最高の供養とは、豪華な葬儀を行うことでしょうか?

それとも立派な墓を建てることでしょうか?

いいえ そうではありません

最高の供養にお金は掛かりませんが、心が無いとできません。

自分が故人だったらと考えれば分る

豪華な葬儀をして貰えたらずっと満足ですか?

人の来ない立派な墓を建てて貰えたら満足ですか?

たまに、できれば時々、自分を思い出してくれたら、、、

自分のことを忘れずにいてくれ、

事ある毎に自分を思い出してくれる・・・

それが供養の根底だと思う。 誰でも心があればできる。

だけど誰かに頼めることでない、だから供養なんだと思う。

でも、もっと大切なことがあります。

残された家族の一人一人が、毎日を元気な笑顔で過ごしている

姿を見せ続けること、供養の対象が両親や、配偶者、家族なら

これ以上の供養はない。これが最高の供養ではないでしょうか』


今回は言葉の意味説明は不要でしょう。

一度読んで理解できなかった人は、もう一度読んでみてくれた

なら、何が言いたいか分って貰えるんじゃないかな。

この言葉、あんしんサポートの根底に流れる哲学でもある。

納棺師をする時、この文章に少し付け足して話しをしてます。

豪華な葬儀が供養、、、なんて思ってる人、今でもいるかな?

いたら『それは供養ではなく、葬儀を出した人の自己満足』で

しかないと知ってほしい。 現在多くある葬儀慣習の殆どが、

残る家族が納得、満足する為のセレモニーか葬儀社や宗教者を

儲けさせる為の葬儀に名を借りたショーに近いと思う。

初めに出てくる立派な墓については実話があります。

うちで親の火葬葬儀した人が数年後に来てこう言いました。

「武井さん、やっと俺も供養することができましたよ」って

笑顔で何処か誇らしげに言う彼に「どうしたの?」と聞くと、

「墓を建て替えたんですよ。 これで供養できたでしょ!」と

満面の笑み、それを聞いた僕は「馬鹿か? 墓で供養の言葉を

使うなら建てるじゃなくて、墓参りに行く事だし、もっと言う

なら墓参りが大事な訳じゃなくて、墓参りに行こうと思う心が

供養なんだよ。 ただ墓を建てて供養したいと思う心は間違い

なく供養だから、せっかく墓を建てたなら、月命日は墓参りに

必ず行くって事なら墓を建てた甲斐もあるし、お袋さんも相当

喜んでくれると思うよ」と伝えたのです。

故人を思い出すような何かを見聞きしたら、その場で目を閉じ

故人を思い浮かべながら手を合わせる・・・なんてのが供養の

神髄じゃないかと思っています。

何十枚もの言葉プレートを見て気付いたことがあります。

これらの言葉は誰かに聞いた事でなく、本で読んだ事でもない

のに何処から出た感覚なのだろう?? ということです。

まぁ、どんなに考えたって答えはでませんから、考えませんが

ひとつだけ分ることがあります。

自分の中に迷いはなく、誰と話しをしても感化される事もない

自分なりの土俵というか、空間というか、ハッキリとした考え

方を持っているのだけは確かなようです。

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