5日午後9時46分、本日事前相談をした家族から連絡が入る。

すでに寝床でウトウトし始めていた所でしたが、起きて事務所へと

向かい、火葬予約を確認、、、7日が友引もあってか8日朝一だけ

空いているが、他は全て予約で満杯・・・とりあえず朝一の時間を

抑え搬送準備に入るが、お迎え時間まで少し時間が出来たので昨日

書いた続きの『人』についてのブログを書いています。

『事業は人なり』松下幸之助さんの有名な言葉、人は城、人は石垣、

人は堀、武田信玄公の考え方と言われています。

事業を成す時、事を成す時、そこにある最大の要因が『人』なのは

何事に於いても不変なのかもしれません。

では葬儀の『人』について考えてみたいと思います。

何事にもマニュアルが存在します。 例えばあんしんサポートには

改めてマニュアル化された書物は無くても、担当者に於いては全て

マニュアルは存在しています。 

葬儀打合せの流れや話の進め方で、いつものように・・・と思えば

それがマニュアルなのです。 僕の納棺師も基本の流れは同じです

から書物にはしてありませんがマニュアルと呼べるでしょう。

但し、マニュアルでは50%・・・せいぜい60%程度の完成度しか

期待はできませんが、言い換えれば誰でも50~60%の完成度なら

実行できるとも言えます。

これに+-されるのが個々の姿勢や能力でしょうか。

葬儀の事は何も知らなくても、家族に後悔させない葬儀をする!と

頑張れば、その意思は家族に伝わりますから、家族は好意的に受け

とってくれるでしょうが、同じ能力の人が会社の利益のみを考えた

葬儀をすれば、会社には良くても家族からは非難を受け、長い目で

見れば決して良い事はありません。 どちらも無く嫌々仕事をして

いれば当然、、会社も葬家からも駄目だと太鼓判を押されるだけ。

葬儀を本気でした事がある社員なら、個人や小規模な葬儀社よりも

大手のほうがやり難いと感じている事でしょう。 大手だからこそ

自由が効かない現実はあって当然だし、理解不能な料金体系だった

としても従うしかなく、納得の出来ない上司の言葉に従うしかない

現実もあるはずです。 

なら小さな葬儀社なら良いかと言えば、経営者が最悪ならどうにも

ならないし、上の人達数人全てが最悪なら大手以上に悲惨です。

それらの全てを見抜くなど至難の業ですから、家族が信頼に値する

人か否かを見抜く方法をいくつか書いておきます。

『家族の事を本気で考えてくれる担当者』

》一般的には、普通は、多くの場合、などの言葉は使いません

・葬儀はいくつも施行しますが、毎回家族の為と考える人は一般や

 普通など無いのです。 あくまでこの家族にとって、、です

》まずは費用の掛からない方法を先に述べてくれます

・お金が無いとは言い難いものです。 担当者から費用を抑えられ

 る方法を話す事で、余裕の有無が正確に分るからです

》全て明確な費用を教えてくれます

・車を買う際、オプション品の値段が適当は困るでしょ? 葬儀も

 同じ家族を主に考える担当者は正確に伝えるのが基本です

》業者湯かんと簡湯かんなど、良い面、悪い面の両方を正確に伝え

 その上でどちらを選択するか家族に問う

・どんな葬儀内容でも良い面、悪い面の双方があります。 湯灌も

 同じ家族の立場に立った良し悪しを教えてくれるはずです。

・時々葬儀屋さんが言います。「家族葬だと香典収入は親族だけだ

 けど一般葬なら香典収入も増えるから黒字になる事だってある」

 こんな話しをする葬儀屋さんは、決して良い葬儀屋さんではない

 しょう。 家族目線の葬儀屋なら見積書を正確に出し、何名以上

 会葬者が見込めるなら黒字、それ以下ならこの位の赤字と明確に

 数字を出してくれるはずです。

》霊感商法のような言葉を使いませんし、ヨイショもしません。

・棺があの世に渡る船だの、高価なほうが功徳や供養になるなどは

 典型的な霊感商法です。 こんな話しは一切しないでしょう。

・またお宅くらいの家なら・・・なんて事も言いません

》残る家族の生活も心配してくれます

・葬儀の打合せで最初に心配するのが、あとに残る家族の生活です

 その部分を正確に把握しなれば間違いなく後悔する葬儀です

》宗教者に対しても

・布施と呼ぶには高額な代金を得ているのですから、宗教者に必要

 以上の気を使はないはずです。 時に家族目線で宗教者にものを

 言う事もあるでしょうし、宗教者の言いなりにはなりません。

『良い宗教者の見分け方』

》お金の事(布施うんぬん)はまず言いません

・滅多にいませんが、一般的な相場より10万減、半額で良いという

 宗教者は確かに存在します。 人間もできているのですぐ分る

》戒名はあの世で使う・・・などもくちにしません

・戒名が大事な訳でなく、故人を忘れないことだよ、、など僕らと

 同じような事を言われますので誰が聞いても納得できます

》上からものを言う、命令口調で言うなどしません

・人間は器が大きくなると、人に優しくなるようです。 たまーに

 ですが、気の短い僕は見習わなきゃな、、と思わせてくれる方も

 いらっしゃいます。

良くうちに来てくれる宗教者が言う言葉があります。

「最後の拾骨の橋渡しですが土葬から火葬に替わった頃、ある人が

言った語呂合わせで特別な意味はありません。 焼骨が持てる位の

熱さだったら、本当に故人との最後のお別れとなりますから、手で

取って、骨壺に入れてあげてください」

前橋の場合、斎場は市の職員ですから、焼骨を挟んで両側で遺骨を

挟んで入れるよう話しをしますが、事前にこの話を聞いてる家族は

手で入れる人も結構多いです。 勿論、生理的に駄目な人もいるで

しょうから、そんな人は遠慮せず箸で入れてあげれば良いんです。

正直なところ、箸で入れようが、手で入れようが、大した違いでは

ありませんが、、こんな気持ちこそが供養の神髄だと思います。

供養の心も一緒、高価なもの、豪華なものだから大きな供養が

できる訳でなく、例え安物であっても、そこに伴う心の差が供養

の差として現れるのではないでしょうか。

会社が永年勤続のご褒美で贈ってくれた1万円のネクタイと、

孫が初めての給料で買ってくれた千円のネクタイ、、、

あなたに孫がいるなら、どちらに価値がありますか?

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