前回は独居老人の孤独死で警察署に連れていかれたケースでした。

19日朝は近くに住む妹さん夫婦のおかげで、警察も入らず前回の

ように検案書で税別で4万円(往診1万・検案書1万・検案2万)の

高額費用も掛からず、警察署に連れて行かれ裸で帰ってくることも

なく、自宅の布団へのお迎えで済みました。

安置後、妹さんに聞くと非常に賢い対応をされたのが分ります。

医者嫌いで国保さえ払わず、全額負担で医療費は高かったという事

ですが、医者に掛かったのは死亡診断をして貰う為、たった一度の

受診だけなのだそうです。 その際、血液検査だけはしたらしく、

血糖値が異常に高かったのに、本人が治療は要らないと拒否をし、

とにかく死亡診断だけをして欲しいと本人が依頼してきたという。

離婚した前妻と子供達はいるそうですが、音信不通だし連絡をする

必要はなく、もし連絡をするなら自分の目が閉じたあとにしてくれ

との希望だったそうで、希望通り逝去後に子供達には「親だから、

一応連絡はしたけど会う、会わないは貴方達に任せる」と連絡。

結局、誰も会いに来ませんでしたが、後でもめる事はありません。

一連の話しを聞いて感じるのは、葬儀経験の無い妹さん夫婦が実に

賢い対応をしたことです。

》死亡診断をしてくれる医師との約束をしておく

 ・逝去後に救急車を呼んでも運んでくれません。

 ・捜査一課が入り、警察が依頼した医師が検視しますが、まずは

  殺人を疑われる事から始まり、最低でも4時間ほど調べられる

  のが普通ですし、警察に連れていかれた場合、帰って来る時は

  素っ裸です。 死亡診断してくれる医師がいれば安心です。

》逝去時に連絡すべき人達を把握、事前に対象者に確認しておく

》葬儀方法と遺骨をどうするか対象者自身と事前確認し、その旨が

 実施できる手配を済ませておく

 今回は、あんしんサポートに相談、ぱっく60使用、火葬+散骨と

 子供達が会いにきても会えるようにして11万円+税でした。

》今回はありませんでしたが、生前は見舞いにも来ず、何年も会う

 ことも無かった人が、亡くなった途端、あーだ、こーだ言う人は

 家族にとって迷惑以外のなにものでもありません。

先を見越して、自分達が大変な思いをせずに済むよう対象者と話し

淡々とことを進めておく・・・

これって最後を看取る家族に限らず、独居老人でも、天涯孤独な人

でも同じことが言えるはずです。

死を前にした人に、死後の話しは・・・なんて思う人は多いですが

その結果が良い事は少ないのです。 なら事前に淡々と話しておく

ほうが周囲は間違いなく楽ですし、最後を迎える対象者も気が楽に

なるのだろう事が聞いてて分ります。

淡々と事を進める・・・一見冷たいようですが、医師が患者に対し

とる対応に似ている? 淡々と話す事で安心感が増す場合もある。

明日21日火葬し、年内に散骨となり、妹さん夫婦は遺骨を抱える

こともなく、普通とは言いませんが、いつもの正月を迎えられます。

きっと故人であるお兄さんも、そのほうが気は楽でしょう。

今回は妹さん夫婦が最後の世話をしてくれましたが、これが家族

だとしても経済面で無理をさせたくない対象者なら一緒です。

家庭内の正確な事情が分からない親戚は、くちを出さない事が

最善なのだと知っておくことです。

故人の為・・・などと言えるのは最後の最後まで面倒を看た人、

それ以外は家族から頼まれた人以外は黙っているのが最善です。

そうそう、時々横からしゃしゃり出て「私も聞いててあげる」などと

言うから家族は仕方なく「お願い・・」なんてのも結構あるけど、

親戚や周囲に分らない範囲で、極力費用を下げて葬儀しようと

家族と話しを進めていく、あんしんサポートでは、こんな人も迷惑

でしかありません。 

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