なんだかなぁ・・・ 急逝された阿藤快さんの口癖ではありませんが、

今月に入って19日までに12件の葬儀、先月の施行数と半月で並ぶ・・

普通の葬儀社なら、どうって事のない施行数でしょうが、うちの場合は

たった2人で全ての仕事をするので、バテバテになっています。

葬儀社の仕事が分らない方の為に一覧を書き出してみます。

① 24時間会員さんから依頼が入れば飛び起きて家から出動

② 安置室の準備、搬送用具準備、ドライアイスは専門店まで取りに行く

③ 寝台車(時に洗車)で指定先の病院までお迎え

④ あんしん館に搬送、安置、ドライアイス処置、線香と末期の水準備

⑤ 家族が来館したら末期の水をとり、線香を供えてもらいます

⑥ 死亡診断書に記入、コピー、葬儀の最終打合せ(家族葬だとして)

⑦ 火葬時間の予約、宗教者の予約、花屋、料理屋、返礼品の手配

⑧ 市役所へ死亡届の提出(約1時間待って火葬許可証の発行)

⑨ 遺影作成、故人を偲ぶ作成、戒名用故人情報を作成して宗教者FAX

⑩ 一膳飯、枕団子を作って白木膳で枕元に供える

⑪ 果物を買いに行き枕元に供える

⑫門標作成、あんしん館入口用名札作成、部屋の名札作成

⑬ ドライアイス確認、線香具一式確認

⑭ 湯灌納棺用式場に椅子等の配置変更、白装束一式準備、故人移動

⑮ 家族親族の案内、駐車場管理、トイレ、窓、敷地内の掃除

⑯ 納棺師(1時間~1時間30分)

⑰ 納棺後、葬儀式場に変更(香炉・小天香・宗教者へのお茶出し)

⑱ 葬儀の司会進行

⑲ 葬儀後、花入れの準備、霊柩車の準備

⑳ 出棺先導、斎場への説明、全ての戸締り、霊柩車運転、

㉑ 待合室料理、飲み物準備、料理の下に故人を偲ぶセット等

㉒ 火葬許可証提出、火葬炉への誘導、点火後、待合室案内

㉓ お清め司会、お茶入れ

㉔ 式場他の掃除、整理整頓、生花片づけなど全ての掃除

㉕ お清め料理片づけ、洗い物、掃除機掛け、テーブル拭き

㉖ 拾骨案内、収骨後斎場外で喪主挨拶の進行

㉗ 後飾り段、生花類、返礼品類、など一切を積んで葬家に出発

㉘ 後飾り段設置、家族親族に線香を供えて貰い葬儀終了

㉙ 当日または翌日集金(各業者への支払い)

㉚ これらに付帯する細々した事は書いていませんが当然あります

家族葬についてざっと書きましたが、この他に事前相談が月に20~30件

更に散骨(前橋から90分)、墓閉じ、講演会、各年忌法要とあります。

先月はこれにB3両面カラーチラシの完全データ作り、ホームページ作成

懸垂幕完全データ作成と各々の発注、そしてブログ書きなどがあります。

上の数字はあくまで家族葬1件の内容ですから、葬儀5件なら同じ事が

5倍あるってことです。

また搬送依頼の時間が午前2時を過ぎたら、間違いなく徹夜になるので

肉体的には相当きつくなりますが、なぜか依頼はまとまって入る傾向が

強く、当然ですが我々の都合など一切関係ありません。

勿論、直葬なら式関連の内容は省かれますが、それでも重なって依頼が

入ればきついのは同じです。

改めて自分達の仕事を書き出すと「なんだかなー」とつぶやきたくなっ

てきます・・・が、これが超低料金を可能にしている唯一無二の方法な

のも事実です。 特別安く仕入れられる物など一切なく、原価が同程度

ならいかに経費を抑え、利益を減らすかしかありません。

経費の中で最も大きいのが人件費です。 人を抱えれば葬儀の有無には

関係なく人件費は掛かる・・・だから人手を増やさず行っている。

それだと極一部の人しか支援できないのでは?と言われるでしょうが、

葬儀で3割のシェアを持ってる葬儀社など皆無ですから、最低限費用で

誰が見ても違和感の無い内容で、搬送~骨壺に納まるまで追加は不要の

各葬儀パックがいくらで設定可能なのか? それは継続できるのか?が

まずは課題、それ以外は全てそこがクリアできてからの問題です。

だから机上の空論でなく、評論家でもなく、日々家族と膝を交えて話を

し、特に弱者の人達の不安が減らせる内容、料金の葬儀を実現する為に

8年間新たな葬儀の道を切り開く為に孤軍奮闘してきたのです。

半端な覚悟ではない自覚と自信はありましたが、世間がどこまで葬儀に

対し考えているかは全く読めませんでした。 

しかし入会者、利用者、紹介者そして応援してくれる人達は年々増えて

先見性に関しては間違えてなかったのは確かなようです。

ただ問題がない訳ではなく・・・っていうか、問題は山積みです。

葬儀を始めとした全てを基本2人で行っている現実、だから低料金でも

高品質な葬儀施行を可能にしている・・分り易く言えば儲かりません。

周囲が誰でもできることじゃないと言うのも何となく理解できます。

我々が自分の時間も持てず、休日もなく、体力的にも辛い環境でも日々

元気に頑張るのが自分の勝手ですが、沢山の人が同じことをするか?と

言えばNOでしょう。 また体力がいつまでもつかの心配と、倒れたら

終わりだな・・・ってのも本音です。

『葬儀はどんな形式であろうと、家族の事情と都合で行って当然だろう

と誰もが当たり前に思う時代』になるのも僕の目的のひとつです。

今月61才になりますが、応援団の中に66才になった人がいて、彼は

60才になると体力が落ちるよと言っていた時から、65才になると更に

きつくなると、そして66才は65才とは違うと最近言ってました。

60才~65才は5年間の猶予があったのに、65才からは1才刻みで変化を

し続けるって事なのかもしれません。

とすれば、あと4年が勝負になります。 先輩の体験談の教えを受けな

がら目的と自分の未来を見据えて最短で動く必要がありそうです。

これから午後2時過ぎに施設へのお迎え、明日、明後日は葬儀で22日

友引には2件の事前相談と墓閉じの相談が本日入っているようです。

のんびりする時間もないのは充実してるって事で、どちらかと言ったら

良い事なのですが、自分だけは疲れ知らずの60代・・・なんてのは無理

みたいです。

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