この一週間は搬送依頼のタイミングが夜中、明け方、昼間とバラバラで

続いたのと、毎日事前相談や入会に来館している人達を見た葬家の家族

から「いつ寝ているのですか? 見ているだけでも間違いなく疲れている

はずなのに、何でそんなに元気なのですか? とても60才の人の動きとは

思えないほどの若さの秘訣は何ですか?」

時々言われるので何気なく「天職だからかもね」と笑って言う・・・すると

「あんしんサポートが天職、何となく分るけど、具体的にはどういう事

ですか? どの辺が天職だって思うのですか?」

改めて思い返すと、誰からも突っ込んで聞かれた事ありませんでした。

皆さん何となく『そうなんだろうな・・』とか、『うん、分る気がする

・・』とでも思うのか、自分も考えたことさえありませんでした。。

何となく天職かもって思ってはいますが、言われてみれば何をして天職

だと感じるのか、いい機会だから少し考えてみようと思いました。

天職をネットで検索すると『天から授かったつとめとか、生まれついて

の性質に合った職業』と検索されます。

僕の場合、前者が3割、後者が7割ってところだろうと思います

いくつか自分なりに感じることを書いてみます

『葬儀の仕事は昼夜問わず依頼が入る不規則この上ない仕事です』

① 生まれた家が商売屋だったせいでしょうか、食事時間は不規則だし

  学生の頃は勉強はしなくても深夜ラジオを聞き夜更かし大得意なの

  ですから早起きは当然苦手で遅刻の常習者でした。 60才を過ぎて

  なお、寝るのがもったいないと思う我ながら変な奴です。

② 夜中の依頼、搬送も当たり前の仕事ですから、自分で搬送を行うと

  したら当然お酒は飲めませんが、僕は元々お酒は飲みません。

③ 休みはあるような、無いような、定休日など当然ありません。

  友引なら休めるのでは? と言われますが葬儀は無くても人が亡く

  なるのに友引など関係ありません。 ちなみに法人設立から7年5

  か月で、まともな休日はたった1日だけですが苦ではありません。

  ただ毎年数回出掛けていた海外旅行は全く行けなくなりました。

『あんしんサポートは家族目線の葬儀を企画、立案、施行します』

① 自分が誰かの為に何かをし、それを相手が喜んでくれる事が自分の

  喜びと感じる性質です(勘違いしないで欲しいのは、それを良い人

  だと言っているのではありません。 ボランティアに多い自分が好

  きでやっている人と一緒、あくまで僕の性質なだけです)

② お金が無ければ最小限の費用で済む葬儀を提案し、お金が無いのに

  その場の感情や、周囲の無責任発言、見栄などで無理をしようとす

  ると喪主を叱ることも良くあって、家族にとって葬儀後に良かった

  と思える葬儀を考えようとする。 ついでに言うと、お金の無い人の

  話しが多いのは、金銭的な心配がなく葬儀内容とか葬儀の流れとか、

  通夜の料理だ、返礼品だと、気にしたり拘る部分などが、あんしん

  サポート理念と異なる人からの依頼は受けてないからです

『今の時代は過去の慣習より、世界的にも経験の無い超高齢化社会に生

き残る家族の生活が守れる事が大前提の葬儀を創り出す必要がある』

① 経営者になる前は美容室の経営指導が本職でしたから、たった一人

  だけの美容室からチェーン店まで、その美容室に最適な経営指導を

  する必要がありました。 家族毎に価値観も違い、経済力も違うの

  ですが「温かく送ってあげたい」と思う部分だけは全家族同じです。

  家庭毎に違う財布事情の範囲で、その家族が温かく送れたと思える

  葬儀を施行するのと、たった一人の美容室でも、100人の規模でも

  お客様に喜んで貰って経営が維持、もっと言えば繁盛が続く営業を

  するのも考え方の根底は殆ど一緒です。

② 過去の常識や慣習に囚われず、10年先を見越して手を打つのも経営

  指導する者に必要な資質ですが、団塊の世代が80才を迎える10年後

  まで予測した流れを生み出そうとするのも同じです。

1つ1つの事柄を拾い出せばいくつも出ますが、天職かもなと思うのは

何年間も休みは無く、旅行にも行けず、24時間仕事のような生活が続く

毎日でも嫌だと思わず、自分を頼って相談に来られる方と毎日のように

話しをし葬儀を通して親しくなり、そこから紹介された人が増え続け、

社交辞令も言わず、お客様とも思わず、ご丁寧な話し方もせず、思った

ままをくちにするような奴でも、ありがたい・・・健康に注意して頑張

ってくださいと言って貰える・・・普通そんな仕事ってあるかな? 

だから天職かもしれないと思っちゃうんです。

こう書き出してみると、僕の中の目標は1つだなって思えてきます。

『お金が無くても温かく送れたと思える葬儀を創り出すこと』

昨夜、ある家族が余命数日と宣告され相談に来館されましたが、聞くと

以前、相談者の弟さんの葬儀をうちでされたと言ってました。

正直その葬儀は全く覚えていませんし、言われても思い出せません。

相談者は葬儀で僕がした事をいくつか話してくれ、自分達夫婦も絶対に

頼むと決めていたのだそうです。

相談者には申し訳ありませんが、言われてもすぐに思い出せない葬儀は

いくらでもあるのが本音ですし、今回は全く思い出せませんでした。

だけど考えようによっては、僕がした事の全てが何かを狙ってしていた

訳でなく、いつもの自分、素の自分でしている事、当たり前の事だった

のは間違いないでしょう。 なのに家族は何年経っても覚えていてくれ

感謝してくれているって凄い事だと思いませんか?

だから僕にとって、あんしんサポート事業は天職なのかなって思うわけ

です。 但し葬儀屋がではなく、あんしんサポート事業が・・・です。

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