1年8か月前の12月だったと思う・・・

60才前後の息子3人が母親の葬儀をされました。

葬儀後に頂いた手紙を読み直すと、当時の心境が読み取れます。

余裕の無い生活の中で逝ったお母さん・・・

息子達は火葬をするだけで精一杯だったのでしょう。

たしか僕のくちから出た言葉は『葬儀とは・供養とは』でした。

葬儀とは宗教以前に、家族が愛する家族との別れを受け入れる為の

時間であり、葬儀の規模や形式は何でも良い、余裕が無ければ火葬

だけで充分、また供養とは故人の事を忘れないこと、いつもでなく

ても良い、たまにで良いから思い出すことが供養であり、息子達が

毎日を元気な笑顔で過ごし続けることが母親にとって最高の供養と

なるでしょう。 供養にお金は掛かりませんが心がないと出来ない

のが供養だという話しをした記憶があります。

今年4月、その長男が検査入院するから、あんしんサポートに再入

会してしてきて欲しいと三男が入会にきてから5か月後の9月10日

午前10時半頃、三男から長男が亡くなったと電話が入りました。

指定されたのは総合病院の緩和ケア病棟・・・って事は本人も死を

覚悟していたって事になります。

寝台車で病院の地下に駐車し、ストレッチャーで病室に向かう・・

部屋に入ると次男と三男が待っててくれました。

軽く挨拶してベットを見ると痩せ細った長男が横たわっています。

看護師さんに手伝った貰いストレッチャーに乗せる・・・ん?軽い

みんなで持ち上げたせいかと、ストレッチャーを動かせる高さまで

持ち上げる・・・やはり軽い・・・決して小柄ではない人でしたが

胃癌で痩せ細った身体は簡単に持ちあがるほど軽くなっていました。

顔も分る、声も分る、話し方まで分る人の死、1年前・・・いや、

わずか半年前まで元気だった人が、今は何も語らず痩せ細り別人の

ような容姿になってしまう・・・癌は恐ろしいと改めて感じる。

僕より3つ年上だから63才・・・

いつも思うが60台は病の進行が実に早い・・

半年に一度の検査が必要なのだろうかと思うほど進行が速い・・

個人的に感じるのは60才~65才までは要注意、70才を超えてくれ

ると癌の進行が遅くなるようで、癌の部位によっては手術をしない

ほうが長生きできる!? と思うことさえある。

しかし今回の故人は63才、誰が考えても早すぎる終幕、でもこれが

現実であり終幕と年令は決して比例しません。

こうした『死』から我々が学ぶのは、いつ逝っても悔いの無い人生

ってことなのでしょう・・・言葉は簡単ですが現実は非常に難しい

日々人の死に接している僕でさえ『対岸の火』感覚だからです。

でも意識することはできます。

皆さんも意識だけでもしてみると良いかもしれません。

本人が書いてくれた手紙です。

あんしんサポート入会手続きの際、顔写真を撮ります。

突然電話を貰った時、同姓の人もいるし、誰だか思い出し易いよう

入会書に貼っておくのですが、故人の顔写真は良い笑顔です。

僕らの中にあるのも笑顔で話す姿です。

この笑顔のまま旅立って欲しいと思います・・・

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