最初に言っておくと、僕は感動させようと発言した事はない。

葬儀はショーではない。 無理矢理感動させる必要はない。 

ある
としたら自然に生まれる感動であり、それは事前相談、

葬儀打合せ、
湯かん納棺を行う納棺師、どの時間でも同じです。

なのにブログで何度も書いたように感動したと表現する人が多い。

なぜ!?  なんでだ??  その理由が7年経ってやっと分ってきた。

第一に僕は葬儀屋で働いたこともなく、葬儀を誰かに教わった事も

なく、素人である自分が提携した葬儀社の施行内容ひとつひとつを

見て感じたこと、特に違和感ある部分を違う形にしてきました。

平成23年に書いた著書『一銭も要らないお葬式』にも書いている

通りですが、その中から一部書き出してみます。

『故人を偲ぶ』

A4紙に家族から聞いた故人の事、故人への思いを書き清め料理の

下に置き、ほんの少しでも話題にして貰えたらと実施しています。

『故人を偲ぶ誕生のきっかけ』

初めての葬儀施行で献杯後、一気に宴会の様相に変化、久しぶりに

会う親戚と近況報告会になるのは当然ですが、始めの数分だけでも

故人のことを話してくれたら、家族は癒やされると思って始めた。

『女性の死化粧は安置後早めに』

映画『おくりびと』のように、死化粧は湯かん直前に行うのを見て

提携葬儀社に言うと、化粧と湯かん納棺で呼ぶと納棺師費用が倍に

なると聞かされ、自分で納棺師ができるようになっら早めに化粧を

してあげようと思ったのがきっかけ、夜間搬送なら翌朝には綺麗な

顔で弔問者に会わせてあげられる。

『誰の為の葬儀か分らない現実』

家族は弔問者の接待、喧しい親戚の機嫌取り、するのは雑用ばかり

何もしない親戚が大きな顔して座ってる現実に違和感を持ち、気を

使う親戚なんて呼ばなくて良いと伝え、葬儀屋の為、宗教者の為の

葬儀はするな、葬儀より残る家族の生活のほうが大事と伝える。

書き出せばいくらでも書けるほど・・・もしかしたら一般的な葬儀

社とは全てにおいて違う葬儀をしているのかも・・とも思える。

けど、改めて一般葬儀社が何をどうしているかなど知る気も無いし

知る必要もない。 家族と話して、葬儀中の家族を見て、葬儀後の

家族と話せば何をすべきかは正確に分るし、利用する家族の希望が

分れば、葬儀業界内の常識などどうでも良いことだからです。

具体的な内容をいくつか箇条書きにしてみます。

① 貧富の差なく誰でも納得できることを言い行う

 ・葬儀は家族との別れを受け入れる意味で大事、でも残る家族の

  生活はもっと大事、だから絶対無理をしてはいけない

 ・思っている以上に施設や医療費は掛かる。その時が来て財布を

  開け余裕が無かったら、その中で出来る事をすれば良い決して

  無理せず、多額の借金までして行うことではない。 もう少し

  してあげたいと思ったら、余裕ができた時、年忌法要などで何

  でもしてあげれば良い

② 供養にお金は掛からないが、心が無いとできないのが供養

 ・豪華な墓を建て供養をした? いいえ、墓での供養と言うなら

  建てる事より墓参りに行くこと、でも墓参りに行くことよりも

  行こうと思うこと、故人を思い出すことが供養、そして最高の

  供養とは残る家族が毎日元気な笑顔で過ごす姿を見せ続ける事

  亡くなった父母や家長にこれ以上の供養はありません

③ 葬儀は家族が家族との別れを受け入れる時間と考えるなら、逝去

 してからでなく、医師がサジ投げた瞬間から始まっていると考え

 今ならできる事、してあげたい事をしておく事のほうが大事

④ 間違っても葬儀屋の為、宗教者の為としか思えない高額な葬儀や

 親戚、友人、隣保などの為の葬儀を無理して行うべきではない

⑤ そして何より、家族が自分達の手で送れたと思える温かみのある

 葬儀ができる事であり、そのお手伝いをするのが我々である

他にも色々ありますが、納棺師として話す1時間は葬具、通夜など

本来の由来、ドライアイス、死臭、腹部に溜るガス、亡くなると誰

でもシワが無くなる事、霊感商法や誘導商法の手口、49日や35日

は本来納骨する日ではない等々、この先の葬儀で活かせるよう素人

さんも知っているべき事と『その家族に合う話』をしています。

『その家族・・・』という部分が大事です。

今回のブログを読んで分るように、特別な話など全くしてません。

その大半は一般人なら誰が読んでも納得できること、当然のこと、

そりゃそうだと思える事ばかり・・・

なのに『そうだ、その通りだと納得』するのは自然としても、感動

までするほうが不自然です。

しかし、それが現状の葬儀であり葬儀業界の独特の感覚であり業界

主導の歪んだ常識だと思うけど、業界の中で生きる人の多くは歪ん

でいると思ってないか、サラリーマンなら会社や上司に逆らえず、

ってこともあるよね。 自分の勤める葬儀社でしている葬儀って、

自分の家族の葬儀もして欲しいって本気で思っているかな?

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