一昨日の早朝、一軒の葬儀依頼が入り全ての打ち合わせと安置一式

準備も整い、今日は早めに帰って休もうと話しをしていると、午後

6時過ぎ事務所の電話が鳴った。

非会員さんからで納棺安置の直葬を希望との事、早朝からの仕事で

自分達の身体が疲れてる以外は受けられる条件であり、お金の心配

もあると聞かされ依頼を受けることにした。

『あんしんサポート利用は事前入会が基本、非会員は依頼をお断り

するか受けられてもパック+2万円が加算される決まりです』

その理由は

・ブログに何度も書いていますが、あんしんサポートは誰でも依頼

 を受ける訳ではありません。 我々の考え方を話し納得できた方

 家族の考え方を聞き、我々が受けるべきと思えた方が入会します。

 結果お互いの為に成らぬと年間20名ほど入会をお断りしている。

・多い時は一日に5件の依頼も過去に経験があり、会員依頼だけは

 どんな事があっても受けますが、非会員まで手はまわりません

入会相談の際に話すのは以下の通りです。

》お金に余裕の無い人の利用が優先であること

》葬儀は存命中から始まり、今できる事をしておいて欲しい事

》その時の財布事情で絶対無理をしないこと

》温かく送ってあげられたと思える葬儀のお手伝いをする事

》あんしん館安置は2種類

 ・納棺安置(初めから納棺、納棺時以降は火葬まで会えないが低料金)

 ・個室安置(個室ベット安置、開館時間はいつでも会えるが1万円加算)

  開館10時~19時(開館時間外は事前連絡でいつでも会える)

  但し、簡易旅館も含めた旅館業法の中で定める入浴設備が無い

  ため、許可を得てないので宿泊はできない

》事が起きてから我々の出来ない希望を言われても困りますし、非会員

 依頼は2万円加算しているのは事前相談してない家族は、どうしても

 問題が起きやくなるから受けたくない・・・が本音だからです。

 あんしんサポートは可能な限り低料金を設定している為、増員さえも

 できる限りしない方針であり、そのかわり入会には来館が条件だし、

 当方紹介以外の宗教者は完全ノータッチとか、葬儀後の自宅置き返礼

 品は家族が持参して精算したりと一般の葬儀社とは違う決まりがあり

 その点を事前に納得して貰う必要もあるのです。

以上を含む様々な話しを納得された方が入会手続きに進むのです。

今回の場合、午後8時のお迎えで病院から来られた家族親族5名

には全て説明して、ご主人の希望が即日納骨でしたから、18日朝一

番の火葬を予約し、午前11時頃に斎場を出て午前11時30分には

納骨準備をしておいてくれるよう石屋さんへの手配も済ませる。

その後、色々な話をし午後11時過ぎ帰られました。 

翌日午前には市役所への死亡届を済ませ、翌日の火葬を待つだけと

なり、先に受けた葬儀準備等をしている午後4時30分過ぎ、搬送時

は同席してなかった故人の息子と名乗る方から電話が入り、24時間

付き添いたいと言い出す。

気持ちは分るが、すでに役所、火葬場、全て続きは完了しているし

借家で自宅には連れて帰れないのは分っていたので、いまからでも

会えるけど宿泊許可は無いので泊まれないと伝えるが、なら今から

別の葬儀社に変更したいと言うので、それは構わないと伝える。

午後5時が迫っており、すぐに斎場の火葬をキャンセルする電話を

入れ、市役所にも連絡をいれるが前例がないので相談すると言う。

まぁ 普通はあまりない事だろうと思うし、当然我々も初体験・・・

以前、病院が勝手に他の葬儀社に搬送依頼をしたとかで、他社から

あんしん館に搬送されたのが一件、僕を知る人からの連絡で桐生の

病院で家族が亡くなり葬儀をして欲しいと連絡が入り、搬送をして

自宅に戻ると親戚が近くの葬儀社に全て依頼しておいたと聞かされ

搬送だけして帰ったのが一件ありますが、いずれも搬送直後の事で

今回のように行政まで巻き込んだドタバタは初めてです。

まさにこれが事前入会を大前提としている最大要因です。

盆休みで旅行している間のことのようですが、もしもの時の対応を

家族で話し合って無かったという事でしょう。 また旅行中だった

としても家族が連絡をしなかったのは何故? 

人の終幕はいつ訪れるか誰にも分かりません。

今回のような亡くなってから何かしたいと思う人は結構多いですが

亡くなってからでなく、存命中に自分が納得できるまで何でもして

おくのが一番だと、皆さんも覚えておいてください。

こんな事で家族間、親族間に亀裂が入らない事を願います。

今日はこれから湯かん納棺があり、納棺師としてお手伝いです。

今回の葬儀は以前親戚の葬儀を我々が行った時、今まで何度も葬儀

に出たけど、こんなに温かい葬儀は初めてだと感じ、ここに決めた

と思ったと入会の時に聞かされました。

期待に沿えるよう・・・と言ってもいつも通り納棺師を務めます。

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