故人の為、成仏できない、故人の供養など、この手の言葉に対して
わりと強く反発するのは、僕には理解できないからです。
わりと強く反発するのは、僕には理解できないからです。
故人の為
故人は何も言いませんし、葬儀屋さんは故人の事など知らないはず
ですから、分るのは家族がどう感じたか?なはずです。 なら故人
うんぬんより残る家族が満足してくれる事をするべきでは?
成仏できない
霊感商法以外のなにものでもありません。 あの世に行ったのか?
成仏した人と、してない人を見たのか?と聞きたくなる言葉です。
故人の供養
故人の為と一緒で、残る家族が供養したと思えることだし、もっと
言えば『供養ってなに?』って聞きたくなります。
いつも言うように僕は無信仰者であり、葬儀を生業とする人は特定
の信仰を持つべきでないと考えています。 最も自分の信仰と同じ
信仰の人のみ葬儀を受けるなら話しは別です。
また世間で言う霊感に関して言えば、僕の家族は強いと言えますが
誰もが理解できない事を前面に出して何か言う気はありません。
そんな事をせずとも誰もが納得できる『供養』は存在するのです。
葬儀、供養、葬儀用品、葬儀関連の話しは全て『自分が故人なら』
と考えれば全ての答えがでます。 何度もブログに書いた通りです。
※ 残る家族、生きている人以上に大事な事など葬儀にない
※ 残る家族の生活が出来なくなってもすべき事など葬儀にない
この2つだけは絶対に守らなければ成らない事です。
あえて言う・・・滅多に使えない『絶対』が使えるほどのことです。
葬儀業界は決まり事があるかのような、こうしなければいけないと
思わせるような対応が、今でもまかり通る・・・っていうか通そう
としている・・・通したほうが商売し易いってところかな。
改めて言うと『故人の為、故人の供養』とは、残る家族が感じる事
だし、成仏うんぬんで金品が掛かるなら霊感商法って思えば良い。
宗教者が宗教の考え方から何か言うのは当然だと思うけど、葬儀屋
さんが供養だの、故人の為だの、故人の尊厳って言うのは単に商売
でしょ!? としか思えないし、それ以外にあり得ない。
故人は何も言わないけど、担当者の故人に対する接し方や対応って
家族は近くで見ているはず・・・言葉使いが、服装が、安置の仕方、
ドライアイスの当て方、湯かん納棺等々で、いちいち葬儀屋さんが
こうすべき、これが良い、これは駄目って言うのは理解できない。
勿論、効かない場所にドライアイスを置く・・なんてのは論外。
近くで見ている家族は、その場だけでなく搬送から、或いは事前の
相談から葬儀終了までの全てを見て自然に判断しているはずです。
他社のことは分らないけど、あんしんサポートを例にとると・・・
① 服装は黒のポロシャツに黒のジーンズ、黒の靴が基本で、季節に
よってベストやジャンパーを設立からずっと着ています。
② ご丁寧な言葉使いはしないし、時には依頼者に「馬鹿か」なんて
言うのですから、一般論で言えばあり得ない接客と言われそう
①の服装の理由
我々の仕事はスーツを着て行う仕事ではなく肉体労働が主体ですし
葬儀の時、会葬者と同じ服装では、名札を見ないと葬儀屋さんだと
分らないのでは? 裸なら失礼ですが、毎日着替えているので失礼
だと思っていません。 シワシワなスーツ、汚い靴のほうが失礼に
思うけど、当然、今まで一度も家族に指摘された事はありません。
②の言葉使い
葬儀に際し、会って10分で家族が本音で話せる場の空気になる事が
すっごく大事、特に余裕の無い家族は、本音ではない葬儀の形式に
なり資金繰りに苦慮する結果となる事も多い。 そこで自分の鎧を
捨て去った話し方、家族の事情と思いで可能な葬儀をしてくれる人
だって思われる為の手法として、ご丁寧な言いかたを避けています。
ところが利用者の多くからは「くちは悪いけど自分達の事を本気で
考えてくれているのはビンビン伝わってましたよ」と葬儀後言われ
ることも多いので、良くも悪くも伝わるものは伝わるようです。
僕は全て『家族目線』が最優先で、家族の為に出来ないと思えたら
ハッキリ断るし依頼も受けない。 結果として家族目線にならない
からでもあるし、最後は自分の為にならないからです。
僕のブログを読んで頂ければ書いてあります。
僕は人の為にしてない・・自分の為にしていると・・・
僕が何かした事で喜んでくれる人を見ると嬉しくなる性格でもあり
『ほらぁ・・うちに来て良かっただろ!?』って普段言葉には出し
ませんが自己満足したい奴ですから『家族目線』を実行するのです。
でも、あんしんサポートのように弱者支援を前面に出した家族目線
を実行すると施行数は増えるのに、売上高は下がり一歩間違えると
経営もおぼつかなくなるかもな・・・ってのも7年で分りました。
されど好きで始めた訳でなく、儲けようと思って始めた葬儀の仕事
ではありませんから、人の・・・特に弱者の役に立っていると自他
ともに認め、生き甲斐、遣り甲斐を持ち続ける為の家族目線を貫き
通すつもりで60才の老体でも夜中に起こされ、徹夜で肉体的に辛く
ても、料金を上げない為に増員せずに自身を叱咤激励し、会員さん
から言われる「健康で頑張ってください」を支えに無休で踏ん張り
楽しんで仕事をしているのです。
だとしたら葬儀屋さんが言う『故人の為』『故人の供養』ってのは
根底に何があるの? 霊能者なの? それとも売上が欲しいの?
葬儀経験の無い家族に伝えたい・・・
葬儀屋、宗教者、親戚、隣保、友人知人などが何を言っても自分達
家族が考えるのは、自分達家族の生活に大きな支障が出る葬儀など
絶対すべきでない、してはいけない。
お金のある人は、自分の思った通り、葬儀屋、宗教者の言う通りに
すれば良いけど、そうでないなら本ブログを思い出して読み直し、
その上で頼れる葬儀社を事前に探しておくことです。
『供養にお金は掛からない』『葬儀は医師がサジを投げた瞬間から
始まっている』この2つの真意を理解できれば後悔せず済みます。
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