6月同様7月も入会希望の来館者は20軒になっています。

でも葬儀施行は、これまた先月同様少ないです。

今は月に数件の葬儀だと少ないと思ってしまいますが、設立当初は

年間で数件の葬儀から始まったのですから、施行数もすごい事だし

対象者の方々もみなさん頑張って生きておられるのも良い事です。

ただ家族によっては、近い将来その日が来るのは分っているけど、

その時どうすれば良い・・・ 金銭的に余裕のない事が精神的にも

余裕の持てない日々を過ごすことに繋がっているのでしょう。

来館者の半数はうちで葬儀した家族に「行って相談してみたら」と

言われて来たと言い、後の4割は何年も前のチラシパンフレットを

大切にしまっておいたという人達です。

残念ながら後者の持って来られるパンフレット料金には5万円火葬

支援パックの文字が印刷されていますが、消費税引き上げと円安に

よって様々な葬具が値上げされ、今では存在しないパックです。

電話をし、予約し、来館された相談者ですから、できる限り家族の

いる土俵を正確に知り、家族目線で後々後悔せずに済む葬儀と遺骨

供養の方法を提案しなければなりません。

その中で意識的にしていることがあります・・・それは言葉使い。

本来僕は群馬の男としては比較的優しい口調というか、姉妹の中で

育ったことや、坊ちゃん育ちだった為か、初めて千明と会った時は

『この人おかま?』と思った仕草をするのだそうです。

勿論、全く違いますが、その話し方だと来館者が女性の場合、特に

優柔不断な方は中々結論が出せない事が多いのです。

慣習、世間体、自戒の念を気にしながらも、施設費や入院費が掛り

家計は火の車・・・こんな家族は何処にも普通にいるばずです。

そんな時に必要なのは過去の慣習や世間体の話題ではありません。

今の財布事情で無理せず、何ができるか?なのです。

そこで必要なのが『言葉づかい』となるわけです

過去の悪習だと否定し世間や親戚を否定し、相談者の中に巣食って

いる葬儀絵巻を踏みつけ「なら、どうすれば!?」まで一気に押し

進めてから『今すべき事』を語りますが、その中でもお金が掛かる

話題を入れ、否定しを繰り返します。 その言葉づかいが・・・

「馬鹿か!金もねぇーのに無理して葬儀したら、お父さんは喜ぶ?

後に残るお母さんの生活はどうするんだ!? さっき言ったことを

しっかりしておけば、葬式は火葬だけで充分、遺骨供養もあるから

ぱっく60で良い、うちでするならぱっく60以外は考えなくて良い」

最近もこんな感じの会話が多いです・・・

ところが、そんな話をする中で「俺はくちも悪いし、べんちゃらも

愛想もないけど、それがあんしんサポートだからしゃあないな」と

言うと予想外の言葉が返ってくることが多いのです。

「確かにくちは悪いけど、自分達の事を考えてくれていることは、

ビンビン伝わっています・・・ありがたいです」と涙をこぼす人も

いて「本当に安心サポートなんですね。本当に来て良かったです」

と言われてしまい、帰りには深々と頭を下げられ「ありがとうござ

いました」と帰る・・
僕があまりに大根役者なのでしょうか・・・

何となく気恥ずかしい気持ちと、真意だけは伝わった安堵感があり

あとの入会手続きは千明に任せて事務所に戻ることが増えました。

今日もこれから3軒の相談があります。

またいつものように、慣れ慣れしく、くちの悪い代表で話しをして

きたいと思います。

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