葬儀社は『真心』や『家族目線』等々、さもさもらしい言葉をよく

使います。 真心とは嘘や偽りのない誠意という意味ですが、なら

葬儀後に葬儀社批判が多いのはどうしてでしょう?

家族から嫌な顔をされても懲りない要因のひとつに『次回の葬儀は

数十年後なのだから』的感覚があるように感じます。

どうせ次の葬儀まで10年以上あるから、取れるだけ取れば良いと

考えているとしか思えない葬儀社はいくらでもあります。

この取れるだけとろう・・・儲けられるだけ儲けようとする商魂、

これは葬儀社だけの事でなく、商売をしている人達に結構多い感覚

でもありますが、商売して儲ける・・・を否定する気は全くない。

どんなに儲けても繁盛しているなら、価値を認められているって事

だし、価値が無ければ自然に淘汰されるものだからです。

しかし『真心』だの『家族目線』だのと、僕と同じ言葉を使う事も

多々あります。 商売の仕方を否定する気はありませんが、現実と

遠く離れた誇大広告や嘘や騙しは、決して褒められる商法ではなく

詐欺のような商売とも言えるわけで、同じ文字を見た一般消費者に、

どちらも同じだと思われるのは心外ですからね。

本日は僕の言う『家族目線』の具体例を再度取り上げます。

今まで何度か取り上げた言葉であり、葬儀日程を組む時にも家族の

都合を加味し、家族全員に合わせた日程を組むのも家族目線である

と以前のブログにも書いた記憶があります。

前回ブログで家族目線には大別して2つあると書きました。

① 対象者が望む事を望む通りに行う手伝いをする家族目線

これは、お金さえ払えば殆どの葬儀社が対応してくれるでしょう。

費用面の問題が無ければ、葬儀社にとって非常に有り難い依頼者で

あり、あんしんサポート以外は喜んで受けてくれるはずです。

② 費用負担を最小限に抑えつつ、故人、親戚等々に顔の立つ葬儀、

「無理!」と一蹴されそうですが、あんしんサポート家族目線とは

②の人達に対して実施する家族目線です。

まず第一に実行には絶対に必要な条件があるので書き出します。

》会ってから10分間で本音が言える雰囲気に持っていく

・これは教え事になりませんし、出来ない人のほうが多いでしょう

 ある意味、僕の特技と言えるかもしれません

少なくとも数十分、色々な話をしてから葬儀内容は決めますが、時

には家族葬を希望しても、その後の生活に支障がでそうな場合は、

更によーく話しをしてから結論を出します。 そのケースだと多く

の場合は『ぱっく60』や『直葬』か『直葬+湯かん納棺』のような

葬儀を行うことで落ち着きます。 

これで葬儀後の生活に支障が出ることだけは回避できます。

この時、家族が見せる表情は殆ど同じ『ホッ』とした顔なのです。

結果として直葬を選択した家族は、この先が下の二者に別れます。

(1)対象者が元気のある時に事前相談をされた家族

(2)逝去直前に事前相談された家族

(1)の人達は、今の内にできる事、今すべき事を、僕から聞かさ

れており、生前に後悔しない方法をとっている人が多く、存命中に

できた、してあげられた事で、すでに納得している方が圧倒的です

問題は(2)の直前相談の家族ですが、そんな時は通夜の由来から

話しを始めることも多いです。

通夜とは釈迦が入滅した日、弟子達が釈迦の亡骸を囲んで、一晩中

釈迦の教えや、色々を話し合ったのが、通夜の由来だと話してから

故人は自宅に戻るから、故人の写真を引っ張り出し、故人の好きな

音楽をかけ、故人の好きだった物をみんなで食べながら、故人の事

良い事ばかりでなく、欠点も含め、一晩中でも、二晩でも、納得で

きるまで話し合ってみるよう勧めます。

多くの家族はその時間が良かった、家族で送れた気がすると、直葬

しか出来なかった経済状況より、満足してくれる葬儀となる場合も

多くて、通夜の過ごし方を教えてくれた感謝は非常に多いです。

ようは家族の経済状態や家族構成を聞き、残る家族の生活を最優先

した中で可能な葬儀にし、尚且つ納得、満足できる方法論を伝える

のですから、高額なお金の掛かる話しは一切出てきません。

当然、商売としては最低限の料金、収入となります。

労働量の割にお金の利益はありませんが、信用や、信頼がもたらす

利益は計り知れません。 

その結果が80%、90%が葬儀をした家族からの紹介となって返って

きているのですから、得られなかった利益は、効果の高い広告宣伝

費のようなものだと考えれば良いだけです。

上記の『次の葬儀まで10年あるのだから・・・』的感覚の葬儀社は

葬儀を点で捉えた発想ですが、僕は家族の周囲には別の家族がいて

当然と、線や面で捉えるのが決定的な違いかもしれません。

自分がした事を相手が喜び、それを見ると自分が嬉しくなる性格と

あんしんサポートができるだけ長く存続することが、葬儀に不安を

抱える家族に安心と、人生を楽しむ心の余裕を提供できることへと

繋がるはず・・・そんな自己満足的思考も大事な気がします。

これを読むあなたから見た『家族目線葬儀』とは・・・

どんな料金、内容の葬儀をどんな人にして欲しいですか?

これを機に具体的に考えおいて損はありません。

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