一昨日の新聞記事に親子二人で生活する母親が、50才の息子がアル

バイトに出掛けている間に逝去し、自宅に戻った息子はどうしたら

良いか分らず、所持金で葬儀ができるとも思えず、そのままにして

半月後に訪れた民生委員が発見したと載っていました。

勿論、50才にもなった大人が何をしているんだ!民生委員でも近所

でも、行政でも相談すれば何とかなるだろ!と馬鹿さ加減に呆れる

一方で『これ・・増えるだろうな』とも思うし、分らなくも無いと

も思える例をいくつも知っているのです。

親など知らない、一緒に生活したくない、親の面倒までみられない

その結果、独居老人が当たり前のようにいるのが現代でしょ!?

その意味では、親子2人で年老いた親の面倒をみながら生活をする

人って基本的に親思いというか、優しい人ではないでしょうか?

でも現実は病気がちな親がいたら、まともに仕事も出来ないって事

にもなるわけで、収入も少ない、自宅があったら生活保護も受けら

れず、世間の目は冷たいから近所付き合いもしてない・・・

これに性格がおとなしく、言いたい事もいえない人だったら・・・

と考えると充分あり得る話だと思えてくる。

》行政は弱者にとって非常に敷居の高い対応をする人も多く、極端

 な言いかたをすれば弱者に強く、強者に弱い担当者だっている

》民生委員については、個々の人柄に大きく左右されるのが現実で

 弱者や老人のお世話を本気で考えている人もいれば、名誉職!?

 とでも考えているのか? としか思えない人もいるのが現実

人はお金がなく、自分が弱い立場になると尻込みするのが普通だし

周囲は対岸の火だから好き勝手に言うが、世間との距離がある当事

者が事後相談するのは、非常に難しいのも頷ける。

本当にお金の無い人達の葬儀をして、その人達と向かい合ってこそ

分ることで、机上の空論で言う人には理解できないだろう。

分り易い例で言うなら、安倍総理が本当に貧しい人達の事が分ると

思いますか? 坊ちゃんで育って、自分が貧しい生活を長年経験し

ない限り絶対に分りませんと断言できます。 これは僕自身の経験

から出る言葉だからです。 行政の担当者も、民生委員も、弱者に

接する仕事に携わる人達は全て同じです。

話しを戻すと、だからといって、それで言い訳ではない・・・

だけど当事者に変われと言っても、まぁ無理でしょう。

そこで、何でも相談できるホットラインや、窓口を創るのが最速の

方法だと思えます。って言うと、それならあるよ!? なんて言う

人もいるでしょうが、何でも一本の電話、一か所の窓口で事が済む

のが大事な要素であり、より多くの人が認知できる方法なのです。

行政に行けば、それは何階の何課に行け、それはうちではないと、

平気でたらい回しをするのが、相変わらずの行政気質です。

以前、民生委員の会議に出席した事もありますが「我々はそれだけ

をしている訳じゃないから・・・」の言葉に呆れ、これ以上の話は

無意味と退散した事がありました。 

僕にとっては、そんな人を説得することより、我々を必要としてる

人達への働きかけのほうが大事だし、僕らがお願いでもしていると

思っているのかもしれませんが、そんな人との話は腹が立つだけな

のは間違いないですから、無理に疲れる必要もないしね。

ただ僕らの意見を本気で考えようとしている民生委員の人達がいる

のも確かなのは分りましたが、いつの時代も、くちうるさくて我の

強い人が有利なのは不変なのでしょうか?

親が死んだのに放っておくなんてあり得ないのは事実ですが、なら

そうせずに済むような対策を弱者目線で即急に創ることです。

ただし、お役所仕事と呼ばれる時間ばかり掛かって、一向に前進は

しない仕事でなく、迅速に形を作り改善、修正していくことです。

今は対岸の火のあなたも・・・明日は我が身かもしれません。

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