僕が葬儀に関心を持った当時、葬儀には決まり事があるかのように

言われ、大多数はそれを肯定し、葬儀社と宗教者主導の葬儀で当然

だと考え・・・家族が金の有る無しなど関係なく借金しても行って

当然のような風潮だった。

葬儀社は「供養だ」「家族の心だ」と相手の弱みに付け込む商売を

当たり前のようにし、宗教者の中には上から目線で家族を威圧する

輩までいた!?・・・いる!? 更に親戚は、人として問題のある

ような宗教者のご機嫌をとる有り様・・・あり得ませんが、それが

当然のようでした。

数日前、群馬の地方紙ですが、県内では読売新聞と両横綱の購読者

数を持つ上毛新聞に、こんな記事が出ていました。

15年前、義父の葬儀でお金に余裕がないと菩提寺に相談したところ

「なら葬儀代25万円+車代2万円で良いが、位牌(戒名)は下の下

だよ」と突き放され、結局50万円支払ったそうです。 布施の金額

によって態度が変わる住職に驚いたというものです。 

但し記事には、人情味のある住職の話しも簡単に載っていたので、

葬儀社でも、宗教者でも、全て個々の人柄だという事です。

1位、葬儀費用が高過ぎる    2位、布施が高過ぎる

何故、葬儀費用や布施が高いか業者側から想定してみましょう。

1位、葬儀費用が高過ぎる

・かつては差別された仕事であり、人の嫌がる仕事をしてあげるの

 だから高くて当然という昔からの考え方は今でも残っている

・死ほど予想の難しいものはなく、今日依頼があるかもしれないが、

 次は3か月後かも、半年後かも分らない為、依頼があった時には

 出来るだけ利益を得ておきたい

・葬儀費用をまけてくれと言う人は少なく、供養だ、普通はなどの

 言葉を発するだけで50万円、100万円と料金を上げるのは簡単、

 誘導商法、霊感商法が責められず行える仕事のひとつが葬儀社

※非常に近い感覚の職業に『石屋さん』『仏壇屋さん』などある

2位、布施が高過ぎる

・上の新聞記事で15年前に下の下で25万円は、非常に高額な布施を

 設定している寺です。 つい数年前まで信士信女戒名付葬儀では

 15万円が一番多い布施だったからです。 車代2万円も理解不能

・檀家が減ってる為、布施を値上げして収入を確保しようとしてる

 のは誰がみても分る通り、信士信女で30万円が現在群馬県の相場

 となっているのを見ても一目瞭然です

・寺は葬儀屋ですか!? と思われて当然なほど葬儀で食べてます

 戒名を付けないと浮かばれない、読経しないと成仏できない等々

 霊感商法と何が違うのか!?と思える現実があるのは、新聞記事

 を読んでも分る通り、言えば簡単に高額を布施として出すから

大当たり~! が本当のところでしょうが、当たらずしも遠からず

なのは間違いありません。 こんな事が今まで通用してきた事が、

不自然であり、不思議で、ようやく世間が分り始めてきただけです。

但し、葬儀社でも、宗教者でも、極少数ではありますが人としても

法人としても立派な人達が存在するのも事実です。

自分で自分が欲深い人間であり、人として問題があるなどと言う人

などいませんから、本人の意見など聞かなくて良いですが、評判を

沢山聞けばある程度の本質は分るでしょう。

もうひとつ言うと、葬儀社でも、寺でも、良心的なところは決して

豪華で立派な建物ではない事のほうが多いように感じます。 

理由は書く必要がないほど明確だから控えます。

最後に3位に来るのが、大別すると親戚、隣保に対してです。

・金は出さないのに、くちだけ出して、高額な葬儀をさせる親戚

・家族を小間使いのように使い、気が付いたら葬儀は終わっていた

・地域の悪習慣を押し付ける隣保、小さな親切大きな迷惑

圧倒的に多い相談時に言う、かつて葬儀した時の後悔例です。

①葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対無理

 をしてはいけません。 事が起きた時の財布事情で無理せずに、

 できる事をするのが葬儀の大前提だと知るべし

②葬儀とは家族が、家族との別れを受け入れる時間のこと、だから

 葬儀は亡くなってからでなく、医師がサジを投げた瞬間から始ま

 るものであり、対象者の人生を振り返らせてあげられる事をし、

 対象者の望むことを実現させてあげられるのも家族だけです

③ ②がしっかり行えれば、葬儀の儀式は問題ではない。 さらに

 ①で余裕が無ければ直葬で全く問題ない。 残る家族が②を納得

 できるまでしてから、逝去後は直葬だけだとしても、家族の心に

 残るのは後悔ではないでしょう。 大切な家族の最後を家族全員

 みんなで温かく送っておげられた満足感のほうが強いはずです。

④それでも心の奥では、もう少し何かしてあげたかったと思うなら

 余裕ができた時に、何でもしてあげれば良いのです。

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