若い頃から諸先輩に聞かされて続けてきた言葉がある・・・

「お前みたいに無理してると、60才過ぎたら一気にガクッと来るぞ」

昨年11月に60才になり半年過ぎたが、一般的には仕事は年々減らして

楽になるのが普通!? と考えると逆行しているのが今の生活だ。

偶然から52才で立ち上がり、社長業と並行して進めた未知の世界である

葬儀の仕事は天職かと思えるほど、本音に近い部分で生きられる世界と

感じたり、自分の意志より遥かに周囲の流れ!?のほうが強かったのも

あって一気に葬儀業界への転身、全速前進!と進んできた気がする。

葬儀業界では当然と考える事も、他の業界で生きてきた一般人の自分は

普通ではないと思う事のほうが多く『葬儀の考え方』『費用』等々その

全てが僕には理解のできないものばかりでした。

僕自身だけ変人なら、話しはそれで終わりだけど、多くの人は僕と同じ

ように感じているのに、悪習慣に従っているだけと分ると、すべき事は

山ほどあり、休ませてなど貰えなかったと言うか・・・葬儀料金の事を

考えると人手を増やすことも出来なかったのです。

結局法人設立から7年間で、休日を取れたのは1日だけとなっています。

毎日バタバタしている訳ではありませんが、いつ来るか分らない電話に

対応する為、前橋から車で1時間の場所へ行くのも気を使う訳で、葬儀

の仕事をする人達にとっては当然とも言えます。

また毎日のように人が来て入会や事前相談をされますが、こうして書く

今も一階を映すモニターには、千明と老人男性が机を挟んで話しをする

姿が映っています。 設立当初の何十倍にも増えた葬儀依頼だけでなく

葬儀が増えると法事も増え、散骨も増え、最近では墓閉じ、墓誌彫り、

更には独居者が住んだ住宅の片づけまでと、仕事量は増え続けている。

結局、葬儀をされた家族から、墓閉じ、片づけ、墓誌彫り、時々は相続

まで、あらゆる相談をされますが、全て費用が問題となるのです。

何とか低料金でと考える・・・そのひとつが墓誌彫りの機械を自社所有

すれば、相場の半額で何とかなる・・・というものでした。

人づてに高性能の墓誌彫り機械の中古を探して貰い購入、非常に重い為

積み込む車両も中古で購入、何だかんだとそこそこの費用となる。

しかし費用は半額程度で抑える為、息子にバイトで手伝わせ対応する。

元を取れるまでに何年かかるやら・・・

全てがこんな調子だから、疲れるが収入が増える訳ではない。

葬儀費用も極限まで下げているので、施行数は増えても売り上げは増え

ないのが2年続いている。

こうして書いても、我ながらあまり利口ではないと感じるが、性分なの

だろうからどうにもならないし、60才から変わる事もないだろう。

だが正直なところ時々疲れてくるし、最近は気力も萎えるのが分る。

これが60才を超えたら来るガクッ・・・なのだろうか?

時間が空いたら、カラオケに行く、パチンコに行く、何か旨いものでも

食いに行くかと、様々な店に食べに行くなど、自分達なりに気分転換を

はかってはいるし、気力が無くても依頼が入れば戦闘モードに切り替わ

るし、会員さんから「自分の葬儀まで元気でいてください」と頼まれも

するのが功を奏しているようです。

それと・・・もし今仕事が無くなって、年金暮らしをしたら・・・

毎日が休日の日々を過ごすとしたら・・・

うーむ・・・自分の姿を想像すらできません・・・

いつか現役を退く日が来るでしょうが「60才過ぎたあの頃は充実してた

よな」って思うんだろう事は想像できます。

おっ そうそう、今回のような愚痴っぽいブログ・・・これも大事です。

人間いつでもやる気全開なんて事はありません。 

嫌な時は我慢するのではなく、嫌だと言ったほうが自分は楽です。 

嫌だと言ってもどうせやるのですから・・・

これ・・・できるだけ本音に近い部分で生きるコツでもあります。

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